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①花嫁のドレス【試着編】

スタイリストとのカウンセリングも終わりドレス選びに入ります。一度の試着で着られる枚数は大体3〜4着です。まだ何もイメージがない状態でしたら、袖あり・袖なし・シルエット違いで着比べてみることをお勧めします。

よく「腕は出したくない」「隠れるデザインのものを」とおっしゃる方がいますが、隠したい=綺麗に見せたい、だとしたら袖はないデザインの方が個人的にはお勧めです。袖付きのデザインはどこまでが自分の体のラインかをはっきりさせてしまうので、逆に輪郭を取らないビスチェタイプ(袖なし)の方がすっきり見えることが多いのです。是非一度チャレンジしてみてください。

「胸のボリュームがなくてカバーしたい」という方には首元まであるタートルネックのデザインや袖付きがお勧めです。ドレスインナーには強力なパッとを入れることができるので、不自然にならず綺麗に胸元をボリュームアップできます。当日おじぎしたり、列席の方とお写真を撮るとき後ろに回られたり、隙間から見える心配が少ないのが「総レースの袖付きハイネック」のデザインです。最近また人気が出てきているので色々なデザインから選ぶことが出来ます。

「下半身が気になるからマーメイドは憧れてるけど・・・」という方も諦めないでください。元々マーメイドのドレスは胸・くびれ・お尻の凹凸がはっきりある方にぴったりのドレスなので、お尻周りが平坦な日本人には難しいと言われがちです。ですが、胸はパットを入れたら調整出来ますし、くびれもニッパーというドレスインナーで締めてあげれば、意外と着やすいデザインなのです。可愛らしいデザインが苦手、大人っぽく着たい方はマーメイドラインをお試しください。

「ナチュラルに着たい」「目立ちたくない」方にはスレンダーラインをお試しください。裾の広がりは控えめですが、マーメイドラインよりは動きやすく凹凸も見えずらいのでお洋服感覚で着られるため、一人でも動きやすいのが特徴です。繊細な刺繍やレース使いのものが多いので、アットホームな列席の方と距離が近いパーティーシーンではそのドレスの素材感が生きてきます。

長くなってしまいましたが、以上のことを踏まえて試着ドレスを選んでみてください。わからない場合は予算となんとなくの好み(例えば店頭のドレスを例にしてこの素材がいい、デザインはこれが好きなど)をスタイリストに伝えましょう。ドレスショップは在庫を全て店頭に並べることが出来ないので、裏にしまってあります。そこから持ってきてもらいましょう。

試着が初めての時はテンションが上がりすぎて帰ってきたらどれが良かったか忘れた、なんてことがあります。ショップによりますが写真をとって良いところでは「正面・上半身・横・後ろ」を同じ角度から撮っておきましょう。私のお勧めは動画でぐるっと一周しておくことです。ラメの素材やオーガーンジーのツヤ感は写真ですと伝わりずらいので動画で残しておくと、後から比較する際に役立ちます。お一人で来店される場合もスタッフに気軽に頼んでみましょう。

妊婦さんの場合、試着日と当日でサイズ感がだいぶ変わります。ここはスタイリストが気をつけなければならない部分ですが、決定するドレスは今より3〜4号サイズ大きなものをお勧めします。また、ドレスの後ろの部分が編み上げタイプのものの方が急なトラブルに対応しやすいので極力そのタイプを選びましょう。緩めたり締めたりが素早く出来ます。

私の担当していた方で試着室内で貧血になり倒れてしまった方や、試着中に立ち上がれなくなってしまう方などがいらっしゃいました。つわりが辛い時期などは無理せず体調が整ってからでも間に合いますので焦らないことが大切です。母子の健康の方が大切ですので。それでも試着にいけない間にドレスがなくなってしまうと心配な方は担当のスタイリストに、写真などでドレスの好みを伝えキープしてもらうことも出来ます。(ショップによります)ダメもとで相談してみましょう。

ドレスは結婚披露宴の一日を過ごす大切な衣装です。お気に入りのドレスを着ているだけでテンションが上がりますし、自信が持てます。お気に入りの一枚を見つけてください。

次回は「ドレスの素材など」についてお話できればと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。

ここまでお読み頂きありがとうございます。皆様からの期待に応えられるよう頑張ります!