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別れの日を、少し考えておくこと。

近年、ペットとの関係性は大きく変わってきました。ペットは番犬など「役に立つ動物」という存在から、「家族またはパートナー」として共に暮らすかけがえのない存在となってきています。

そのため、飼い主さんにとってペットを失った時の悲しみは、人間の家族を失った時と同じように辛いものとなっています。

欧米では、ペットロスのサポートグループがあるなど心のケアのシステムが発展しています。その一方で日本は、ペットロスの認知が少しずつ広がってきてはいるものの、ケアの面ではまだ十分とは言えない状況です。

そんな中で、日本ではペット葬儀社が家族の心のケアを担ってくれる存在のひとつになってくれているようです。

ペットのお葬式をすることは、ペットロスからの回復をスムーズにさせることもあることが知られています。お葬式をすることで「さよなら」を言う時間を持つことができ、それによって別れを受け入れ、ペットとの日々を「幸せな思い出」として留める助けになってくれるようです。

ペット供養のサービス内容は葬儀社によってさまざま。一度どんなサービスがあるのか調べてみると良いと思います。実際にお別れの日を迎えた時は、悲しみのあまりどうしたらいいのか迷ってしまう方も多いと思うので、前もって情報に触れておくだけでも一つの準備になると思います。

ぺット葬儀やペットロスへの世間の理解を深めることを推進するPET(京都市)は3月1日、ぺットの葬儀やペットロスについての情報を発信するメディア「安穏(あんのん)」を開設したと発表しました。

サイトでは、京都のお寺の僧侶の監修の下、ペット葬儀会社による葬儀に関するアドバイスや、精神科カウンセラーとして臨床経験のあるライターによるペットロスへの対処法なども紹介されています。

飼い主さんが悲しみの中でもスムーズにペットを見送ることができるように、ぺットの葬儀の依頼の仕方や、供養の方法、ペットロスへの対処法など必要な情報をわかりやすく発信しています。

こういったサイトを一つ覚えておくと、いざという時に頼りになるかもしれません。


人間であれ動物であれ、命はいつか別れの日が来るものです。それは避けることができません。しかし、老いることも死ぬこともあるからこそ、生きている時間が尊いのだと思います。

だから、生きて一緒にいられる時間は、ペットが幸せに健康に暮らせるように、自分ができる範囲で最善を尽くしてあげられたら良いですし、いつかは迎える最後の締めくくりの時は、悲しみの中でもあたたかく見送れたら良いですよね。

ペットが亡くなる日のことはあまり考えたくないけれど、命と共に生きる限り、向き合っていかないといけない事なんだと思います。

別れの日のこと、少しだけ考えておきませんか。


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