【宝塚】A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム! 感想
行ってきました!
花組大劇場公演。
宝塚を知って初めて好きになった明日海りおさんの退団公演ということで思い入れもひとしお。
というわけで感想をいろいろと。
すべてが肯定的な意見でないことと
ネタバレ全開でいきますので
ご了承の方はご覧下さい。
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華ちゃんすごいね。
事前情報で華優希さんの演技力がすごいと聞いていたので期待はしていましたが、
女性の一生を丁寧に演じておられました。
具体的には、やはり7歳と14歳、結婚後、老婆の演じ分け。
7歳の乳歯が生えているころ、
14歳で少し大人びてきたころ、
嫁いで苦労して離婚に至るまで、
そして、客席もだいたいのオチは推理できてたと思いますが
絵本作家として車椅子で登場したシャーロット。
声色と動きがすごくリアル。でもその後14歳に戻らないといけないので化粧は書き込めない(エリザベートも同じで姿勢と声色で演じ分けてましたね)
歌はソロがほとんどなかったけど綺麗な歌声を響かせてました。
逆に、みりおさん演じる薔薇の妖精エリュは
ナンバーはたくさんあるもののあんまりお芝居をする場面が少なく、
ほとんど傍観者のようなつくりでした。
華ちゃんシャーロットと心通わせたのも序盤の少しとラストくらい。
やはりトップのみの退団、かつ2番手引き継ぎの意味もあっての当て書きなのでしょうか。
れいちゃんハーヴィーは、エリュとシャーロットの物語を繋げるような役目。
仕事に追われお伽話を信じないといいつつも、植物を愛する心優しい青年でした。
ちょっと聞き取りにくい場面もありましたが、歌も演技も安定してました(上達は微増……かな?)
でも水草思いつかなかっただけでそんなにdisらなくてもいいのに……。
水草でなんとかなる程度の汚水だったんだ、と拍子抜けはしましたが。
今回はみりおさんの退団公演、の割には
これ!と言ったお芝居や活躍は少なかったと思います。
これがポーの一族やメサイヤだったら、舞台人明日海りおの真骨頂であり頂点!という感じだったと思いますが、
今回のお芝居は良くも悪くも綺麗にまとまって次世代を推しているように感じました。
でも、最後の薔薇の花のセットは感動しました。
今までのどのセット、空間よりも素晴らしかったと思います。
最後のワンシーンを見るだけで価値があると断言できます。
ショー シャルム!は
これはこれで演出家カラーが好きかどうかによって評価が分かれそう……
私はサイトーショーのファンで今でもTAKARAZUKA∞夢眩を越えるショーは現れてないと思うほど偏屈ですが、
こう、シャルムはレトロではあるけど王道かというとどちらかといえば挑戦的な、ドキドキするショーでした。
幕開きの華ちゃん可愛すぎ。
でも、やはりソロで華ちゃんが歌うと恋アリの恋するフォーチュンクッキーを思い出すので
まぁ、これはこれで彼女の個性と思うことにします。
最低限出来てて破綻なく音程も外してないと思うけど、力むのかクセがある歌い方というか。
れい華頑張れ!!!
ショー主題歌の妖しい感じがとてもツボ。
もうひとつ嬉しかったのが、2階席に優しい構成だと感じたことです。
ショーは特に群舞やフォーメーションを追うのが多くて、オペラグラスを使わずにみると圧巻でした。
一糸乱れぬ動きに移動、きっと大変なはずなのに軽々やってのけるその力がすごかった。
あと一瞬の客席降りもSS席最前だししっかりみりおさんを見ることができます。
イープラス貸切のアドリブは
みりおさん「ちょっと申し訳ないんですが、調子はどうだい?と言ってもらっていいですか?」
お客さん「調子はどうだい?」
みりおさん「まぁ、イープラスかな」ドヤ顔
やってやった感の顔で拍手を煽るみりおさんに爆笑でした🤣
あと、あきらみなみれいちゃんと絡むシーン。
すすり泣きが聞こえるほどの神聖で気持ちの入った振り付けでした。
特にれいちゃんに両手で優しくぽんっと背中を押すのは反則でした……。
綺麗な黒燕尾と男役全員で作り上げる群舞。
ここでも俯瞰できる2階席はお得だと思いました。
あと、これもある程度予想してましたが、
みり華デュエットダンスがとてもあっさり!
華ちゃんに合わせて可愛らしく軽やかに、初々しいダンスになっていました。
俄然れい華のデュエットダンスが気になりますね……。
場面ごとの印象は薄いですが、組子がみりおさんを囲んだり、退団を連想させる演出が散りばめられていてなかなかの完成度でした(何様)
もうちょっと耳馴染みのナンバーとか、みり華のきゅんきゅんする場面とかあればもっと満足度高かったですが、それはれい華にとっておきましょう。
長々と失礼しました。
大千秋楽のライブビューイングも狙っているので、チケット取れますように!