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イチからわかる

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一つの新聞記事だけ読んでも、それまでの経過が分からないし、出てくる用語も難しいー。そんな声をいただきます。すみません。このコーナーでは「これだけ読めばイチからわかる」を目指します。
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記事一覧

この秋冬は「ツインデミック」?コロナとインフル、同時流行するかも‥

 インフルエンザが3季ぶりに流行するかもしれません。南半球では冬に当たる6月にオーストラリアの患者が急増しました。新型コロナウイルスとの「ツインデミック」(同時流行)の可能性を指摘する声もあります。専門家は、子どもの脳症や高齢者の肺炎を防ぐため、ワクチン接種の検討を呼びかけています。(衣川圭) オーストラリアでインフル流行、影響ある? 広島県の定点医療機関が毎週報告するインフルエンザ患者の数は2020年4月以降、1定点当たり0・1人を下回り、2年以上流行入りの兆しはない。た

イチからわかる! 広島県警の自転車違反強化って? あらためて自転車のルールおさらいしました。

 自転車の利用が健康志向やコロナ禍を背景に広がっています。ただ中には「ながらスマホ」といった危険で悪質な違反もあり、大きな事故につながりかねません。広島県警はことし、事故の多い県内42カ所を「自転車指導啓発重点地区・路線」に選び、取り締まりを強めています。あらためて自転車の交通ルールをおさらいします。(岩崎新) 自転車の事故の実情は? 県警によると、2021年に県内で発生した自転車が絡んだ人身事故は964件に上るんだ。そのうち半数近くの44・6%は、自転車側に道路交通法(道

イチからわかる 広島土砂災害~写真で振り返る8年前

 2014年8月に発生した広島土砂災害から、きょう8月20日で8年になります。あの夏、どこで、どんなことが起こったのか―。当時、記者たちが撮った写真とともにお伝えします。

イチからわかる コロナ第7波、感染したらどうする?

 新型コロナウイルスの感染者数は、広島県では1日で6千人を超える日も出ています。感染がいっそう身近になり、心配している方も多いのではないでしょうか。かかったとき、どう行動すべきなのか。ポイントを画像でまとめました。

あらためてご紹介します。広島の原爆 1945年8月6日のこと

 8月6日は広島原爆の日。被爆77年の夏を迎えました。若い世代にとっては、まだ生まれていない頃のこと。被爆した方も高齢化し、あの日のことを語り継ぐことが難しくなってきています。  一方で、今年はウクライナ情勢が緊迫し、核兵器が使用されるのではないかとの懸念も強まりました。  あらためて、広島の原爆はどんなものだったのか、ごく基本的なことを画像でまとめました。

サル痘ってどんなもの? 症状は?予防は?免疫のある世代も

新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、別のウイルス感染症「サル痘」が欧米を中心に急拡大しています。発疹などの症状が特徴で、患者は1万人を超えました。いったい、どんな病気なのでしょう。岡山理科大獣医学部の森川茂教授(ウイルス学)に、日本への影響や予防法を尋ねました。(馬場洋太)   根絶された天然痘に似た「サル痘ウイルス」に感染して起きる病気です。1958年にサルで初めて確認されたのでそう命名され、70年に初めてアフリカのザイール(現コンゴ)でヒトへの感染が報告されま

赤字の路線バス・JRのローカル線を救うための「上下分離」って

 コロナ禍で経営が悪化した路線バスやJRローカル線を支える仕組みとして「上下分離」方式が注目されています。広島市は、バスの上下分離の検討を始めています。いったいどういうものなのか、仕組みを紹介します。(馬場洋太)  A 「上」が運行で、「下」が車両や線路などのインフラ。バスや鉄道の会社は「上」に専念し、「下」を自治体などが税金で支えるケースが多い。上下で担当を分けるから「上下分離」と呼ぶんだ。「公有民営」と言う場合もあるよ。バスでいえば、広島市が税金でバスを買い、バス会社に

マスクいつなら外せる? 会話がない屋外や図書館はOK!

 新型コロナ感染対策のマスク着用について、国は屋外で会話のない場面では「不要」という見解を示しています。しかし、それだけではピンとこない人もいるかもしれません。具体的にマスクを外してもいいのはどんな場面で、着けた方がいいのはどんな場面なのでしょう。厚生労働省の資料などを基に、Q&A形式で紹介します。(衣川圭、下高充生)  広島大病院感染症科の大毛宏喜教授は「商店街も人混みにならない時間もあります。周りのことを考え、マスクを外すかどうかを判断しましょう」と呼びかけています。

連休前に広がるオミクロン株の「BA・2」。特徴は?対策の行方は?

 新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA・2」への感染が、広島県内でも急速に広がっています。広島県は、BA・2に感染している人の割合が、4月1~7日に67・7%になったことを報告しました。BA・2は、いったいどんな特徴があるのでしょう。 急速に進む置き換わり 広島県内で初めてBA・2を確認したのは2月のこと。1月中旬に発症した県東部の感染者からでした。その後、3月上旬以降、これまで主流だった「BA・1」からの置き換わりが進んでいます。広島だけでなく全国でも同じ傾向

子宮頸がんワクチン 4月から無料接種の対象が高2~20代半ばの女性に広がるのはなぜ?

 最近、注目を集めているワクチンがあります。子宮頸がんの予防ワクチンです。国は無料接種の制度を設けながらも、9年前から積極的な接種の呼び掛けを差し控えてきました。ところが方針転換し、また接種を勧めようとしています。対象は小学6年から高校1年の女子。さらに2022年4月から3年間は、接種しそびれた高校2年から20代半ばの女性も対象となります。どうしてこうなったのでしょう。(田中美千子) ■子宮頸がんワクチンとは  子宮頸がんは、子宮の出口付近にできるがんです。その原因はほとん

濃厚接触者になったらどうすれば?

 新型コロナウイルスのオミクロン株は非常に感染力が強く、感染者や濃厚接触者となる確率がこれまでより高まっています。また、広島県では感染したら、感染者本人が濃厚接触者に連絡することになりました。濃厚接触者とはどんな人で、どんなことに注意すればいいのでしょうか。(田中美千子、柳岡美緒) 濃厚接触者の対象は? マスク外し会食、同居家族も該当  新型コロナは、発症の2日前から他の人にうつす可能性が出てくるとされています。そのため、発症日(または検体採取日)の2日前以降に感染者と一

広島でも広がるオミクロン株。専門家は「従来とは全く違うウイルス」とみています

 広島県内で広がる新型コロナウイルスは、新たな変異株「オミクロン株」への置き換わりが猛ペースで進んでいます。感染者のうち「疑い例」の割合は9割に。県の担当者は「従来のデルタ株からほぼ置き換わった」とみています。すさまじい感染力の一方、重症の人の割合はこれまでより低い傾向。専門家からは「従来とは全く違うウイルス」という声も聞こえてきます。(田中美千子、衣川圭) 急激な広がり 広島県内のオミクロン株の広がりは急激でした。県によると、オミクロン株の疑いがある人は、昨年12月20~

コロナワクチン3回目 オミクロン株に有効? 副反応の大きさは?

 新型コロナウイルスの「オミクロン株」が広がりつつある中、ワクチンの3回目の「ブースター接種」、皆さんは、受けたいと思っていますか。広島県内でも医療従事者を対象に2021年12月1日に始まりました。副反応は2回目より大きいのか。オミクロン株に効果があるのか。専門家に聞きました。(衣川圭、田中美千子、12月8日更新) 3回目、早まる可能性  一般の人の3回目の接種が始まるのはいつなのでしょう。政府が11月中旬に示したのは「原則、2回目から8カ月後以降」でした。ですが、新たな

広島から4人目の首相。岸田さんの素顔を、イチからサクッと紹介します

 岸田文雄首相ってどんな人なのでしょう。広島選出で3代続く衆院議員。早くから首相候補と期待され、有力派閥の「プリンス」的存在でもありました。でも、意外な一面も。東大受験に3回失敗したり、お酒と筋トレが大好きだったり。愛称は「キッシー」「ふみきゅん」。素顔は、親しみやすい人のようです。これまでの中国新聞の記事を基に紹介します。 祖父、父に続く3代目の政治家  池田勇人元首相がつくった派閥、自民党宏池会(岸田派)を率いる岸田さん。外相や党政調会長を歴任し、自身が64歳の202