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U35世代にいま、届けたいニュースや話題を集めました。広島や中国地方のリアルを発信できたらと。日々の暮らしに役立つ情報も盛り込みます。
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2022年9月の記事一覧

「信教の自由」は印籠じゃない。必要なのは「公助」。宗教2世の横道准教授に聞く

 特定の信仰を持つ親の下で育った「宗教2世」。旧統一教会のほかの新興宗教でも問題が指摘されています。教えを受け入れられなくても子どもの頃は逃げ出せず、抜け出した後も社会にうまく適応できないケースがあるそうです。自身も当事者で、自助グループを主宰する京都府立大の横道誠准教授(43)は、「問題を可視化することが重要」と強調します。(栾暁雨)  「信教の自由」はもちろん尊重されるべきです。でも、水戸黄門の印籠のようにひれ伏さなくてはいけない言葉になっているのはおかしい。「信教の自

進学や恋愛の自由奪われる「宗教虐待」。旧統一教会だけじゃない2世の苦悩

 安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに注目が集まる「宗教2世」。旧統一教会のほかの新興宗教でも、問題が広がっている。親から信仰を強制された上、進学や恋愛の自由を奪われ、心身の苦痛を強いられるケースもある。中国地方の2世たちは「宗教虐待に苦しんでいるのは旧統一教会の信者の家族だけじゃない」と訴える。(栾暁雨) 有名国立大への入学許されず 中国地方の20代女性は、親と縁を切って1年になる。キリスト教系の新興宗教に狂信的な親と過ごすのは、もう限界だった。高校生の頃からリストカット

「あえて飲まない」「しらふこそクール」なソバーキュリアス。飲み方の多様性に若者共感

 「ソバーキュリアス(ソバキュリ)」って聞いたことがありますか。飲めるのにあえてお酒を口にしない生活スタイルのこと。欧米の若者発のトレンドで、Sober(しらふ)とCurious(好奇心が強い)を組み合わせた造語です。健康志向の高まりなどから注目され、広島でも「しらふこそクール」と前向きに捉える若者たちがいます。(栾暁雨)  「男なら飲むべし」。そんな同調圧力を感じる職場の飲み会が苦手だった。広島市の男性会社員(29)は、気乗りしない酒席で上司や取引先の勧めを断れずに飲み過

テレワークにぴったりワークスーツ。作業着のような機能性が広島でも人気

 見た目はスーツなのに動きやすく、洗濯機で丸洗いもできる―。作業着のような機能性を持つ「ワークスーツ」が注目されています。仕事中はもちろん、普段着にもなる使い勝手の良さが魅力。コロナ禍による働き方の多様化で、シーンを問わない「ボーダーレスウエア」として浸透していきそうです。(栾暁雨)  竹原市の酒造会社で営業を担当する吉村剛さんは、人気の火付け役になったブランド「ワークウェアスーツ(WWS)」のジャケットを愛用する。ポリエステル100%の生地は軽くて伸縮性があり、ポケットも

パール男子@広島 広がるジェンダレスファッション

 女性の定番というイメージのパールのアクセサリーを男性が愛用する動きが広がっています。「パール男子」とも呼ばれ、広島県内でも男性向けにパールのネックレスや耳に着けるイヤーカフが売れています。アクセサリーだけでなく男性用のレースのパンツも人気が高く、性別にとらわれない「ジェンダーレスファッション」の注目度は高まるばかりです。(治徳貴子) 男子がパールに惹かれる理由 「着けていると心がきれいになる感じがする」。広島市東区の会社員児玉英太郎さん(33)の胸には1粒パールのネックレ

性的少数者「ソジハラ」に苦悩 差別や嫌がらせ、勝手に暴露… 

 LGBTなど性的少数者への差別的な言動や嫌がらせを指す「SOGI(ソジ)ハラスメント(ソジハラ)」をご存じですか。ハラスメント対策を大企業に義務付ける「パワハラ防止法」が2021年6月から施行され、新たに注目されています。当事者たちは職場で、どんな悩みを抱えているのでしょう。(栾暁雨) 「ゲイなんでしょ?」と同僚たちからしつこく聞かれたことが忘れられない。広島市の30代派遣社員男性は、以前勤めたアパレル店の飲み会で質問攻めに遭った。嘲笑するような言い方が嫌で受け流すと「は

特殊詐欺を防ぐ漫画の主人公「とめちゃん」は自分自身?制作する広島県警の女性警察官に直撃しました。

「信じちゃダメ!」と特殊詐欺の被害を水際で防ぐ女性警察官「とめちゃん」の奮闘を描いた4こま漫画が、広島県警のホームページ(HP)などで公開され、啓発に一役買っている。作者は、とめちゃんと同じく後ろ髪を一つ結びにした巡査部長の石川優さん(36)。おせっかいだけど何だかほのぼのする主人公のモデルは、やっぱり石川さんなの? 本人に直撃しました。(岩崎新) 机には96色のクレヨン、びっしりの絵コンテ 8月末、広島県警本部の生活安全総務課を訪ねると、石川さんが最新作の仕上げに取りか