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U35世代にいま、届けたいニュースや話題を集めました。広島や中国地方のリアルを発信できたらと。日々の暮らしに役立つ情報も盛り込みます。
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2022年6月の記事一覧

授乳で嫌な気持ちになる。D―MER(ディーマー)って知ってますか?

 「不快性射乳反射」(D-MAR)をご存じですか。赤ちゃんにおっぱいを吸わせるたびに母親の気分が悪くなったり、イライラしたりと不快になることがある。「母親失格なのでは」と悩んでしまう人もいるという。専門家は「生理的な現象でまれなことではない。自分を責めないで」と呼び掛ける。(馬上稔子) 吸わせたくない‥つらい(東広島市40代女性) 生後5カ月の長女を育てる東広島市の40代主婦は、いつの頃からか母乳を含ませるたびに憂鬱な気分になっていた。「産後で精神的に不安定になっているのか

「令和のトキワ荘」!? 若手芸術家が続々集まる、広島の謎アパートの秘密

 一見、ちょっと古い普通のアパートだ。広島市中区鶴見町の川沿いにたたずむ「第2三沢コーポ」。今、ひそかに注目を集めている。広島を拠点に活動する20、30代の芸術家たちが、このアパートに続々とやって来ているのだ。部屋をアトリエ兼展示スペースにしたり、ギャラリーを開いたり。さながら、令和の「トキワ荘」! 何が人を引き寄せるのだろう。アーティストたちに、話を聞いてみた。(福田彩乃) アーティスト心くすぐるDIY◎物件  広島市立大大学院で学んだ染織作家、平浜あかりさん(30)の

「東京から最も遠い」島根県江津市、真偽を調べるとまさかの事実!

 島根県西部にある人口約2万人の江津市。この街には、ある「自慢」があります。それは、東京駅から列車に乗ると、本州の中では到着に最も時間がかかるということ。今から20年ほど前、高校の地理の教科書で、そう紹介されたのがきっかけでした。今春、異動で江津市担当となった私は早々、市のホームページ(HP)で、このことを知りました。でも、本当に今もそうなのでしょうか。詳しく調べてみると、意外な事実が分かりました。(土井和樹) ネットの路線情報で調べると‥7時間 早速、インターネットの「Y

ベトナムの国民食「バインミー」、広島に専門店続々。技能実習生や留学生の癒やしの場に

 パンに肉や野菜をたっぷり挟んだベトナムのサンドイッチ「バインミー」。広島市周辺ではベトナム人が営む専門店が相次いで開業しています。外はサクッ、中はモチッとしたパンを頬張ると、口に広がるのは具材のうま味。母国の味を求める20、30代の技能実習生や留学生の憩いの場にもなっていて、店内は異国情緒が漂います。扉の向こうに小さなアジアがありました。(栾暁雨)  「ンゴーン クワー!(すごくおいしい)」。週末の昼下がり。広島市西区横川町の「ベトナムキッチン広島」は、実習生たちでにぎわ

「鯉党」を沸かせた話題のイラストレーター・りおたさん(31)。夢を叶えるまでの軌跡を聞きました

 今春の中国新聞朝刊で「カープ地元開幕応援ラッピング紙面」をデザインし、「鯉党」の心を躍らせた話題のイラストレーターがいます。山口市在住のりおたさん(31)。自身が大のカープファンで、6月17日から開く広島初の個展で「広島愛を分かち合いたい」と言います。似顔絵を描くのが大好きだった少年がイラストレーターとして夢をかなえるまでの軌跡を聞きました。(聞き手・久保友美恵、撮影・山下悟史)    山口生まれの山口育ちですが、10代のころから広島東洋カープとサンフレッチェ広島のファン

ドロンジョ様×イカ天・のり天。広島・尾道の小さな食品会社がコラボを実現した舞台裏は?

 広島定番のつまみ、イカ天とのり天をプロデュースするのは、人気アニメ「ヤッターマン」の悪役ドロンジョ様。6月10日発売の新商品を手掛けたのは、尾道市のまるか食品だ。従業員約140人の地方の小さな食品会社が、あのドロンジョ様とのコラボを実現できたのは、いったいなぜなのか。「攻めた企画」の舞台裏をのぞいてみた。(神田真臣) ONとOFFのドロンジョ様でインパクト抜群のコラボ  「ガタガタ言わずに食べておしまいっ!」。ドロンジョの勇ましい掛け声が飛ぶのは「のり天麻辣(マーラー)味

魅惑のナポリタン@広島 日本育ちのテッパン洋食が好かれる理由は

 よく炒めたケチャップの甘酸っぱい香り、軟らかい太麺。昭和グルメのナポリタンスパゲティに、世代を超えて熱い視線が注がれている。中高年には懐かしい味だが、近年のレトロブームをけん引する令和の若者たちの心もぐっとつかんでいるようだ。イタリアンの本格パスタとは違う日本育ちの洋食。ふと食べたくなる、あの魅力は何なのか―。(林淳一郎) 食べるたびに懐かしくなる ジャッ、ジャッ。小気味よく麺を炒める音が店内に響く。福山市のJR福山駅近くにある鉄板居酒屋「ゴールデンケチャップ」。ランチタ

まさか私がバービーに!モデルになった広島出身の起業家堀江さんから、後輩の女の子たちへ

 「バービー」人形のモデルになった広島市中区出身の女性がいます。堀江愛利さん(50)。米シリコンバレーを拠点に女性起業家を支え続けてきた堀江さんは、「起業家」のロールモデルとして今年3月、米国の玩具会社マテルに選ばれました。「You Can Be Anything(何にだってなれる)」というメッセージとともに。どんな気分なのか。バービーを手にする子どもたちへのメッセージは? 堀江さんに聞きました。(新本恭子)  人生いろんなことが起こるけど、自分がバービーになるとは思っても

「働かないおじさん」に若手イラッ。社内ニート・事なかれ管理職が広島の企業にも

 年を取っても働き続ける社会に近づいている日本。その一方で「働かないおじさん」というワードがネット上で話題になっています。サボっているように見える人や事なかれ主義の管理職…。仕事への意欲が低いのに高い給料をもらっているんじゃないかと、広島の20代、30代の中にもモヤモヤを募らせている人がいます。(栾暁雨) ■中堅企業のサボりおじさん ホワイトボードに詰まっている予定が、どうも怪しい。広島県内の中堅企業に勤める女性(27)は、職場の50代男性への不信感が消えない。週4日は「9

違いを楽しむ「サードウェーブ」のコーヒー。魅力を伝える広島のバリスタたち

 コーヒーの「サードウェーブ(第3の波)」。コーヒーの豆や味、店の個性を重視するブームのことで、ここ10年ほどで広がってきました。広島市内でもサードウェーブ系の店が増えています。違いをいかに楽しみ、味わうか。その案内役として、バリスタたちがさまざまな場をつくっているようです。(田中謙太郎) 教室や試飲、おいしさの理由を体感 「ハンドドリップは繊細な味に、フレンチプレスやエアロプレスはまろやかになります」。広島市南区宇品神田の専門店「BASKING COFFEE(バスキングコ