みんなでつくる中国山地
思いを引き出すファシリテーション ~「みんなでつくる中国山地」つくり手インタビュー Vol.7 肥後淳平さん
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思いを引き出すファシリテーション ~「みんなでつくる中国山地」つくり手インタビュー Vol.7 肥後淳平さん

みんなでつくる中国山地

みんなでつくる中国山地編集メンバーの重原です。今回は、松江市在住の肥後淳平さんのインタビューをお届けします。

肥後さんは会員組織「みんなでつくる中国山地百年会議」の理事で、年刊誌「みんなでつくる中国山地」を発行する中国山地編集舎の発起人の1人です。仕事では4月から、コンサルティング会社の社長に就任。主に行政の計画・政策立案のコンサルティングや地域でプロジェクトを企画・実行するサポートをしています。

仕事でワークショップの進行役を務めることも多い肥後さん


動き出した「みんなでつくる中国山地」

同じく発起人の一人で、百年会議会長の藤山浩さんと以前から一緒に仕事をする機会があり、2017年5月、藤山さんが島根県中山間地域研究センターを退職し独立した際のお祝い会を開くことに。そこで「ローカル発の新しいメディアを作りたい」という構想が生まれました。お祝い会に集った5人が発起人となり、定期的に情報交換をする中でいろいろな人を巻き込みながら少しずつ構想が具体化。お祝いの会から約2年半。ついに2019年12月、100年発刊し続けることを目指す新しいメディア、「みんなでつくる中国山地」の狼煙号(創刊準備号)の発刊にこぎつけました。

全く何もないところから、新しいメディアをつくる構想を「すごく面白そうだなと思いましたね」と肥後さん。「わりといい大人が、忙しい中で時間をつくって、思いや取り組んでいることを交換して、新しいものを一緒に作り上げていこうというプロセスが刺激的で貴重な時間だったし、メディアが生まれるのは素晴らしい取り組みだなと、ワクワクするような感じでしたね」と振り返ります。

みんなの思いを引き出すファシリテーション

普段から仕事で会議の進行やとりまとめ役を担うことが多い肥後さん。みんなでつくる中国山地百年会議の総会や理事会などでは進行役を務めることが多く、縁の下の力持ちとして運営を支えています。

100年続く年刊誌のタイトル「みんなでつくる中国山地」を決めた会議でも、ワークショップのファシリテーターとして議論をまとめました。

タイトルを決めるに当たって、「何を大切にしたいか」という原点に返ってワークショップを行い、意見を出し合いました。8時間にも及ぶ議論の中から生まれたのが「みんなでつくる」というフレーズでした。

「みんなの思いをうまく発散できるようにというところは大事な部分かなと思っています。会議を運営する側としては、みんなが自分の言いたいことを言えることが一番大事だと思いますし、信頼関係をベースに話し合いができたので、難しくはなくて。疲れたなぁ、という感じはありましたけど、充実感のある時間でした」

都市に暮らしながらの「みんなでつくる中国山地」との関わり方


肥後さんは松江市在住。深夜まで仕事をすることもあり、「中国山地っぽい暮らしを実践していない」ことを自覚しつつ、身近な「食」や「手仕事」「ものづくり」への関心が高く、できるところから生活に「中国山地的」なものを取り入れています。

「中国山地的な考え方や哲学、どう生きるかという皆さんの話に深く共感するし、(年刊誌の)紙面に登場するような自然と一体となった暮らしへの憧れがあります。仕事を通して、暮らしの価値が評価されたり、地域の課題を取り除く取り組みをしたいなという思いはあって。プライベートの時間でも、ゆくゆくはもう少し深く関わっていけるようにしていきたいですね」

漁師への憧れ

浜田市出身で、幼少期を海の近くで過ごした肥後さん。海が好きで、子ども時代の将来の夢は「漁師」でした。今も魚釣りが趣味で、自分で釣った魚を上手くさばきたいと出刃包丁を買い、包丁を研ぐことにハマっていた時期もあります。

今年の「家訓」は・・・?

「みんなでつくる中国山地」002号のテーマは“暮らし”でした。「食べることは暮らしの重要な要素。夕食の時間を楽しく豊かにしたい」と、地元の旬の食材を食卓に取り入れることを意識しています。その思いは、毎年正月に掲げる「我が家の家訓」にも反映されています。

肥後家の食に関する昨年の家訓は「四季の恵みに感謝し食を楽しむ」

今年は「感謝の宴を催す」

新型コロナ感染症が落ち着き、近くに住む両親や仲間たちと、にぎやかに食卓を囲める日を心待ちにしています。

「座」に寄せる期待~フィールドで体を動かす

みんなでつくる中国山地百年会議は、月に2回、会員同士がオンラインで交流する「市」を開き、テーマごとにより学びを深める「座」も立ち上げました。これまでは新型コロナの影響で、リアルでの交流の機会が少ないのが現状です。

「密度の濃いミーティングを重ねられたことなど、オンラインだからできたこともたくさんあると思うんですけど、これから『座』が動いていく中で、フィールドに出て身体性をもって活動する機会があるといいですね。手を動かして物を作ったりして、みんなで共有して喜ぶ機会、時間が作れるとより楽しそうだなと思います。会員同士が互いに現場を行き来しあったりできればいいかなと思いますね」

中国山地発・ビジネスの可能性を探りたい

ゆるく楽しく活動しながら、会員の皆さんと一緒に学んでいくことを大切にしつつ、企業人として、将来的には中国山地の活動から新しいビジネスを生み出す可能性を探りたいと考えている肥後さん。会員の中には地域に根ざしたビジネスを展開している人や起業した人もいて、中国山地らしいビジネススクールやインターンシップのアイデアも出ています。

「フィールドがあって、やりたいという思いを持っている人もいる。いろいろなことができそうな気がしています。関心のあるメンバーで議論を深めて、何か新しいサービスを生み出す取り組みができれば面白いかなと。ビジネスの動機を持って関われるような機会もできるといいなと思っています」

中国山地発のビジネス展開が、新たな活動の柱の一つとなる日も近いかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!それでは、つくり手インタビューはしばらくお休みです。再開に向けてエネルギーを貯めておりますので、しばらくお待ちください!


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2020年から100年間、毎年発行を目指す『みんなでつくる中国山地』の出版事業を中心に、中国山地の活動をつなげるための各種実践プロジェクトの推進、データベースの充実、学びの提供を目指しています。 https://cs-editors.site