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【中学受験】入塾前の低学年時に何をするべきか?(習い事編)

何度も書いていますが、私は、中学受験をあまり好まず、ほぼその前提となっている中学受験を目的とした学習塾の存在も好きではありません。

一方、受験に特化した学習塾のプログラムは、何度も繰り返し要点を押さえた問題をトライさせることになっていて、それらをしっかりとこなすことができれば、中学受験に合格するという観点では非常に質の高いサービスが享受できると思います。

また、親へのコンサルティング機能、情報提供機能としても、やはり、これまでの受験生を長年抱えていることによるビックデータは有益であり、そこは一般化され、且つ、相対化された情報により、受験失敗あるいは、途中の軌道修正をデータに基づいて判断することもできます。

では、いつから学習塾に通うのがベストなのか。

おそらく一般的には、学習塾のプログラムが新4年生から受験用に構成されているため、3年生の2月から入塾するのがスタンダードです。

最近は、コロナの影響もあり、教室に入る人数を制限しているのか、はたまた、中学受験熱が高まっていることによって、入塾希望者が増えているからなのか、塾に入ることが難しい校舎が増えています。

新4年生で再度門戸を開放するのでそこで入ればいいのですが、入塾テストで落とされることも有るので、座席を確保するということで、早ければ1年生から大手の学習塾に通う子もいます。

1-3年生で、塾に通うことが意味があるのかどうかは、それぞれのご家庭や価値基準になるところもあると思われます。テキストは非常によく考えられていて、頭を使うことを習慣づけるには非常にいいものだと思います。

一方で、1-3年生に塾に行かず、家庭学習をしている子が圧倒的に負けているかというとそこまででもないと思います。1-3年生の塾での勉強は差が圧倒的につくほどは意味をなしていないことを意味していると思います。

また、1-3年生に塾に行っていない子が何も家庭で学習していないかというと、新4年生から塾に通うような子は、程度の差はあれ、ほとんど何かしら学校とは別の取組をしていると思います。

よく耳目にするのは、

  • 公文教室

  • 学研教室

  • 英会話教室・英語学習教室

  • そろばん教室

  • 進研ゼミ

  • タブレット式の学習(スマイルゼミ等)

習い事全体でも運動・音楽関係を除くと似たような感じですね。
プログラミングが最近は増えてきているようですね。

英語は中学受験には特殊な試験でないと直接は関係ありません。一方で、言語は世界的には中高生というよりは、むしろ、小さい頃からやらないとなかなか上達できないということが定説になっているので、日本の公的な教育システムの中では、十分注力できる状況にないだけで、そこの重要性を認識する人は、個別に対応する必要があります。

話を戻して、仮に、1-3年生の間に学習塾に通わないとしても、何をしておけば受験に有利になる可能性があるのかという視点で習い事を確認します。

中学受験に、将来、英語がMUSTになれば(個人的には10年以内ぐらいに受験のスタンダードになるんじゃないかと思っています。)、英語が最も差が出る教科になりうるので、皆、勉強しないといけないですが、現時点では、算数の難易度が中学受験では高く、配点も高く、また、差が出やすい科目であるため、ここの対応をしっかりとしないと厳しいと思われます。

その意味では、学校のペースではなく、四則計算などは最低限しっかりとできている必要があり、先取りでやり、かつ、量をこなしていないとなかなか中学受験に必要な解くスピードが得られないです。

最初から「正確に早く」を会得するのは難しく、そこケアするために、個人的なおすすめは、ベタですが、公文式です。学年など関係なく、自分ができればどんどん進んでいけるので、非常に効果的な学習システムだと思います。

ホリエモンは、公文式による弊害として、計算とかを早く解いたり、ロボットみたいな作業が得意になる学習を否定していますが、私も子どもの頃に公文をやっていたので計算は得意な方ですが、海外の方との仕事などで数字の話になった時に、計算機など使わずにすぐに概算を出せるところは非常に驚かれて、ビジネス上のレバレッジとして使っていますし、数字的なセンスがマストの仕事も今後増えていくと思いますので、ますます重要になるんじゃないかと思っています。

そろばんも同様に有用かもしれません。ただ、子どもの頃に、受験で必要な計算ぐらいであれば、そろばんをやっている子よりも、公文をやっていた私の方が早かったですし、差はないかなと思っています。ここは好みかもしれません。

少なくとも新4年生になるまでに、小学校で習う計算はすべては終えておくべきかなと思います。

どのレベルの学校を目指すのかによりますが、桜蔭受験で有名な「桜〇戦記」を見ていると、とんでもないレベルまで進んでいて、4年生に入るぐらいには、高校1年生の数学のレベルまで行っています。

逆に言うと、公文式ではどこまででもやろうと思えば進めるので、それが魅力だなと思います。

タブレットを活用した学習なども最近ははやっていて、取り組まれているご家庭も見ます。個人の得意不得意を分析して自動的に対応してくれるようなので、個人的には興味がありますが、私の子供で試したことはないです。

学研と公文は似ていますが、プリントの構成や目的が少し異なる気がしています。公文は反復をするために、極力、説明などはプリント内にない形で問題が書かれていますが、学研は説明が結構多く書かれています。こなす量が学研では少なくなる可能性があり、そこは教室の先生との相談になると思うのですが、注意点としてある気がします。公文式も学研も、教室の先生の工夫によって、教育の裁量の余地がある感じがしていて、近くの教室がどのような仕組みをとっているのか確認して選んだ方がいいと思います。

我が家は、公文式に最初通っていたのですが、引っ越して遠くなってしまったのと、幼稚園の中で学研教室を開いてくれていたので、そこに通わせたらいいやというので、途中から、学研教室に入ることになりました。

両方ともにいい先生だったのですが、やはり、公文式の方が個人的には算数の学習の仕組みとしては洗練されていていいなと感じていて、途中で再度公文教室に戻ろうと思ったのですが、妻の意見もあり、調整がつかず、Gnobleに入るまで学研教室を続けました。

スポーツの習い事はストレスの発散と基礎的な体力の向上という意味で、中学受験とかとは関係なく、子供の成長の上で重要だと感じています。水泳などが人気みたいですね。私も子供の時に水泳教室は通っていて、心肺機能が高まり、喘息気味でしたが改善したのを記憶しています。

我が家の長男は、1-2年生の時は、多い時で週に3回はスポーツを習っていました。3年生でも週2回、それぞれ別のスポーツで楽しんでいて、その習い事の後は疲れて眠たくなるという副作用もあるのですが、体も頭もすっきりするようで、かなりADHDによる多動が収まります。(余談ですが、運動中は興奮状態なのか、長男はADHDの作用がかなり出ますが、それも競技によってはプラスに働いているような時もあるように思います。興味深いです。)

スポーツをやっていない子供と比べると、圧倒的に体力がつきます。中学受験も、最後は体力と集中力の勝負になってくるので有用です。できれば、学習塾で大変ですが、週1回ぐらいはスポーツの習い事をずっと続けさせてあげたいなと思う所です。

次回は、習い事ではない形で家庭内で取り組める、書店にあるドリルとかについて、書いてみたいと思います。

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