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「5/6日能研全国テスト(6年生)」感想

概要

2024年5月6日に行われた日能研全国テスト(6年生)の感想。

国語

文章問題が小説と説明文の2つではなく、説明文っぽい話の二部構成。
この構成にする意図が謎、いいけど。
オーソドックスで良いのでは、とも思う。

問題自体は良問に見えた。
4-12が7%で最難。
他は30%~80%で良い感じに分布している。

算数

前々回から始めた「正答率予想」。
予想と実際の正答率の差を見ながら感想を書いていく。
誤差10%以内は当たり、それより離れたら外れ。
%省略。

大問1

予想:(1)95 (2)85 (3)80 (4)75 (5)65 (6)65%
実際:(1)96 (2)93 (3)89 (4)76 (5)63 (6)68%

かなり的中してる。


大問2

(5)は文章問題なので飛ばした。

予想:(1)85 (2)85 (3)90 (4)80 (5)ー (6)30 (7)20
実際:(1)93 (2)81 (3)87 (4)68 (5)ー (6)23 (7)19

(4)が外れ。以下の画像みたいな問題
扇形から直角二等辺三角形の面積を引くだけに見えるが。
計算ミスも含めてこれくらい正答率が下がるのかな。

(6)はいわゆるニュートン算。
典型的な問題とは言え小学生にニュートン算は難しい。

(7)は32,68,116が全て同じ余りになる数を求める問題。
差の36と48の最大公約数の12の約数を候補として洗うのが早い。
これも「なんで差最大公約数が?」という部分の理解が難しい。


大問3

予想:(1)90 (2)80
実際:(1)89 (2)85

6.5%400gの食塩水に水100gを混ぜる問題。
(1)が混ぜる前の食塩の重さ。
(2)が混ぜた後の濃度。
この大問は不要。
大問2の前半にこれの(2)だけ出せばよい。


大問4

予想:(1)65 (2)40
実際:(1)67 (2)27

(2)が外れ。
直方体から円柱をくりぬいた以下画像のような問題。
(1)が体積、(2)が表面積。

表面積で正答率半分以下になるのか、意外。
足したり引いたりするだけだが、内側の表面積が難しいのかな。


大問5

予想:(1)80 (2)55 (3)25
実際:(1)55 (2)45 (3)16

今回最も正答率を外したのが5-(1)。

問題は以下のような平行四辺形。
(1)はAQ:QCを求める。
そりゃAP:BCと等しいので3:5でしょと思って80%にしたが55%。

(2)はAPQとCBQの面積比。
逆にこれは3:5から9:16にする子が結構いそうと思ったが、実際は55%から45%ということで8割はそのまま正解。

(3)PQCDがABCDの何倍かという問題。
(2)が出来ていれば9に対して25。
底辺の比から16が出てABCDが40×2=80。
PQCDは40から9引いて31。
よって31/80となる。

大問6

予想:(1)70 (2)20 (3)5
実際:(1)67 (2)5 (3)1

(2)は以下のようなベン図書いて赤いとこの数を出す。
こういう問題に出会ってないとベン図を使う発想が出てこないのかも。

大問7

予想:(1)30 (2)10 (3)5
実際:(1)22 (2)3 (3)3

(2)と(3)の正答率が同じなことにびっくり。
つまり(2)も解けた子供はほぼ(3)も解けたってことか。
凄いな。


社会

解答が「コロナウイルス」という問題の正答率が96%なの笑った。
前回前々回と歴史問題なしだったがようやく出てきた。
平安時代あたりだったので、縄文弥生あたりを飛ばしたのかな。
もしかして入試でその辺の出題率下がってる?


理科

大問3が作問者もかなり気を使ってたが悪問になってしまった。
(1)の問1、問2、(2)、(3)が連結問題になってしまっている。
つまり最初が正解すれば全部正解、間違えれば全部不正解という感じ。

(1)の問1で表の見方を問うている。
以下のような表で各回の数字はその回までの合計の数字が書かれている。
1回目に5、2回目は6で合計11、3回目は9で合計20、という感じ。

これが読み取れるかどうか。
めちゃくちゃ丁寧に問題文に「合計の回数」と注記して例示もしている。
しかし正答率はこの4問とも25%程度で一緒。

(1)の問1で脱落した75%はそれ以降の各回の数字をグラフにする問題なども当然間違える。
逆に25%の子供は全て正解する。
こういう連結問題は悪問と思ってる。
1つの知識や1つの理解に対する配点が大きくなりすぎるからだ。

作問者もそれをわかって注記や例示をしたんだろうけど最初から25%。
しかもその後下がるなら良いが、同じ程度ということは後ろ3問が意味をなしていない。
こういう問題構成は出来るだけ避けたいところ。

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