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偏差値55算数はどんなレベルか

四谷偏差値55で東京の女子中学は2校。
大妻2/2と山脇2/2。

この2校の算数でどんな問題が出るかを見て、偏差値55を狙うならどれくらいのレベルに達する必要があるか考察していく。

大妻の合格ラインは100点中75点くらい。
山脇の合格ラインは100点中60点くらい。

山脇の方が難易度が高そうに見えるが見てみるとそこまで変わらない。
大妻は途中式を書いて部分点をもらえる方式なので、答えが間違ってると0点の山脇と比較して点数が出やすいのだろう。

両校とも大きく3つに分けて考えることが出来る。
・計算問題/基本問題:正答必須レベル
・中級問題:合否が分かれるレベル
・応用問題:完答できなくても良いレベル

では具体的に見て行こう。


計算問題

両校とも2問。
普通の分数の計算と計算途中に未知数がある問題。
難易度も同じくらい。


基本問題(同じ分野)

両校とも計算問題の後に数問の基本問題が出る。
まずは分野がかぶってる問題から。

図形の角度を求める問題。
これも難易度ぴったり同じくらい。

続いて食塩水。
大妻の方が問題文が丁寧だけど、難易度は一緒。


基本問題(違う分野)

大妻は損益、場合の数、数列。

山脇は平均と差集め。

難易度的には一緒。
基本問題はよくある頻出分野から適当に選んで出して、かぶったりかぶらなかったり、というように見える。

ここまではどちらを受験するにせよ完答が求められる。
偏差値55を目指すなら頻出分野の基本は抑える必要がある、という普通の話。


中級問題

速さの問題。
電車で追いこす系の問題と流水。
同じくらいの難易度に見える。

比の問題。
どこかに作問外注してる?ってくらい同じような問題。
難易度も一緒。

平面図形の面積。
若干大妻の方が正答率低そうだけどほぼ同じ難易度。

中級は分野が完全一致。
と言っても面積とか速さとか言う大きなくくりだけど。
面積や速さは必ず出したいし、比の問題もこのレベルなら必須。


応用問題(図形)

立体の体積。
両方よく見る問題だけど山脇の方が若干難易度高そう。
どちらも頻出問題なので対策は出来る。

応用問題(文章)

大妻は年齢算とニュートン算。
年齢算の方は中級レベルかも。
ニュートン算は小学生にはかなり難しい。

山脇は旅人算と数列。
大妻同様、旅人算の方は中級レベルかもで数列の方は難易度高い。

まとめ

合格ラインを考えると基本、中級が必須。
応用は解ければラッキー、小問があれば1問目までで十分。

つまり偏差値55を狙えるかは中級で判断する。
比や速さ/旅人、応用の立体を解けるレベルまでこれそうかどうか。

中級も大人には簡単に見えて子供が理解するには難しい。
何回教えても理解出来なさそう、解けるようにならなそうなら偏差値55ラインは諦めた方が良い。

逆に言うと理解出来そうなら努力次第でいける。
まずは最後の問題は捨てて、各分野の頻出問題を素早く正確に解けるようにするのが良い。


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