マガジンのカバー画像

J-IDEO(ジェイ・イデオ)

289
感染症総合誌「J-IDEO」連載記事ごとの購読(一部のみ)が可能です。http://www.chugaiigaku.jp/item/list.php?tag=J-IDEO
運営しているクリエイター

#note新エディタ

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(14)

[第14回]グラム陽性球菌編⑭

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(13)

[第13回]グラム陽性球菌編 ⑬ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.5 No.3 2021年5月 刊行)  前回の連載では,腸球菌(Enterococcus属)による感染症の治療について説明しました.今回は,Viridans Group Streptococciについて解説します. 1.Viridans Group Streptococci(VGS)の特徴 VGSは,中咽頭・消化管・皮膚などに常在し,β

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(12)

[第12回]グラム陽性球菌編 ⑫ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.5 No.1 2021年1月 刊行)  前回の連載では,腸球菌(Enterococcus属)による感染症について説明しました.今回は,腸球菌による感染症の治療について解説します. 腸球菌による感染症の治療1.薬剤感受性  E. faecalisはほぼ100%の株がペニシリンとアンピシリンとバンコマイシンに感性です.一方,E. faeci

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(11)

[第11回]グラム陽性球菌 ⑪ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.6 2020年11月 刊行)  前回の連載では,肺炎球菌が起こす感染症とその治療について説明しました.今回は,腸球菌(Enterococcus属)による感染症について解説します.文字数の都合上,腸球菌による感染症の治療については,次回の連載で説明します. 1.腸球菌の微生物学的特徴 Enterococcus属は,腸管内の常在菌の

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(10)

[第10回]グラム陽性球菌 ⑩ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.5 2020年9月 刊行)  前回の連載では,C群・G群レンサ球菌が起こす感染症とその治療について説明しました.今回は,肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)による感染症とその治療について解説します. 1.肺炎球菌の微生物学的特徴1.グラム染色  肺炎球菌は,chainを形成するグラム陽性球菌です.Shor

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(9)

[第9回]グラム陽性球菌 ⑨ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.4 2020年7月 刊行)  前回の連載では,B群レンサ球菌が起こす感染症とその治療について説明しました.今回は,β溶血性レンサ球菌のひとつであるC群レンサ球菌(Group C Streptococcus, GCS)またはG群レンサ球菌(Group G Streptococcus, GGS)による感染症とその治療について解説します.

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(8)

[第8回]グラム陽性球菌 ⑧ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.3 2020年5月 刊行)  前回の連載では,A群レンサ球菌による咽頭炎の診断,A群レンサ球菌による感染症全般の治療と感染対策について説明しました.今回は,β溶血性レンサ球菌のひとつであるB群レンサ球菌〔Streptococcus agalactiae,Group B Streptococcus,(GBS)〕による感染症とその治療に

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(7)

[第7回]グラム陽性球菌 ⑦ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.2 2020年3月 刊行)  前回は,GPC chain(Gram-positive cocci in chain,chainを形成するグラム陽性球菌)の分類と,β溶血性レンサ球菌のうち,A群レンサ球菌(Streptococcus pyogenes,group A Streptococcus,GAS)が引き起こす感染症を,血液培養陽

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(5)

[第5回]グラム陽性球菌 ⑤ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.3 No.6 2019年11月 刊行)  前回は,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagulase negative staphylococci,CNS)の分類,引き起こす感染症,培養から検出された場合の考え方,薬剤感受性ついて解説しました.今回は,CNSの治療について簡単に触れてから,CNS感染症診療における2つのトピックをCQ(clinic

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(6)

[第6回]グラム陽性球菌 ⑥ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.1 2020年1月 刊行)  これまで5回にわたってGPC cluster(Gram-positive cocci in cluster, clusterを形成するグラム陽性球菌)について説明してきました.今回の連載からは,GPC chain(Gram-positive cocci in chain, chainを形成するグラム陽性

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(4)

[第4回]グラム陽性球菌 ④ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.3 No.5 2019年9月 刊行)  これまで3回にわたってGPC cluster(gram-positive cocci in cluster:clusterを形成するグラム陽性球菌)のうち黄色ブドウ球菌について説明してきました.今回からは,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagulase-negative Staphylococci,CN

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(3)

[第3回]グラム陽性球菌 ③ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.3 No.4 2019年7月 刊行)  第1回は,グラム陽性球菌の大まかな分類方法と,もっとも臨床現場で問題となるグラム陽性球菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus,S. aureus)が起こす感染症について,第2回は血液培養でS. aureusが検出された場合の考え方について説明しました.  第3回目の今回は,S

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(1)

[第1回]グラム陽性球菌 ① 黒田浩一 くろだ ひろかず 亀田総合病院感染症科(掲載当時) (初出:J-IDEO Vol.3 No.2 2019年3月 刊行) はじめに 発熱などのなんらかの感染症を疑う症状を持った患者さんが来院した場合,患者背景や症状などから,感染臓器と原因微生物を推定することによって,初期治療が決まります.よって,通常,治療開始時点では原因微生物が不明です.その後,培養検査によって微生物(真の原因微生物とは限らない)が判明した場合,それを適切に解釈し

有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(2)

[第2回]グラム陽性球菌 ② 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.3 No.3 2019年5月 刊行)  前回は,グラム陽性球菌の大まかな分類方法と,clusterを形成するグラム陽性球菌(Gram-positive cocci in cluster,GPC cluster)のうち,Staphylococcus aureus(S. aureus)が起こす感染症について説明しました.今回は,前半は「血液培養で

有料
100