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J-IDEO(ジェイ・イデオ)

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2023年4月の記事一覧

基礎から臨床につなぐ薬剤耐性菌のハナシ(37)

[第37回]P. aeruginosa感染症における治療薬選択②西村 翔 にしむらしょう 兵庫県立はりま姫路総合医療センター感染症内科 (初出:J-IDEO Vol.7 No.2 2023年3月 刊行)  今回で,1年にわたって解説してきたP. aeruginosaは最終回です.前回に引き続きP. aeruginosa感染症における治療薬選択について解説します. 併用療法のエビデンス 今でも,P. aeruginosa感染症において,併用療法と単剤治療のどちらが優れてい

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呼吸器感染症よもやま話(37)

[第37回]エタンブトールはなぜ視神経症を起こすのか倉原 優 くらはら ゆう 国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科 (初出:J-IDEO Vol.7 No.2 2023年3月 刊行) そもそも作用機序は?  エタンブトール(EB)は,結核か非結核性抗酸菌症のいずれかにしか用いられません.たぶん.特にMycobacterium tuberculosisとM. avium complex(MAC)にとって重要な薬剤となります.いずれの菌に対しても,強い抗菌活性に期待するだ

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抗菌薬選択チェックメイトへの道(28)

[第28回]Ruy Lopez~ESBL検出歴あり! 定石は?~山田和範 やまだ かずのり 中村記念病院薬剤部係長/北海道科学大学客員教授 (初出:J-IDEO Vol.7 No.2 2023年3月 刊行) 医師「維持期病棟で入院中の患者さん,39.2℃の発熱がみられて,看護師さんからの情報ではサクションの喀痰量も多いとのことでしたので誤嚥性肺炎を考慮して,とりあえずスルバクタム/アンピシリン(SBT/ABPC)をオーダーしました.痰と尿培養もオーダーしたのでグラム染色の

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微生物検査 危機一髪!(36)

[第36回]検査結果の報告が与える影響について考えてみませんか?山本 剛 やまもと ごう 大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER) 大阪大学医学部附属病院感染制御部 (初出:J-IDEO Vol.7 No.2 2023年3月 刊行)  「微生物検査室の仕事について臨床医はどの程度知っているのであろうか?」と疑問を持ったことがある方はいると思います.微生物検査室の役割は,病原微生物を検出して診断の支援を行うことや薬剤感受性をはじめ治療に必要な情報を一元的に報告することで

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突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか(17)

第17回:ワクチンと筋注岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授 (初出:J-IDEO Vol.7 No.2 2023年3月 刊行)

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