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J-IDEO(ジェイ・イデオ)

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2021年1月の記事一覧

微生物検査 危機一髪!(22)

[第22回]Candidaの同定をどこまでこだわるか? (初出:J-IDEO Vol.4 No.6 2020年11月 刊行) 山本 剛 やまもと ごう 神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部  Candida属は酵母様真菌のなかで最も検出頻度が高い菌種である.健常者の皮膚や消化器,泌尿器・生殖器の粘膜にも存在するが,何らかの原因によりホルモンバランスの乱れや免疫力低下が起こることで,異常増殖し皮膚粘膜真菌症から真菌血症,深在性真菌症などを引き起こすことが知られて

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(11)

[第11回]グラム陽性球菌 ⑪ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.6 2020年11月 刊行)  前回の連載では,肺炎球菌が起こす感染症とその治療について説明しました.今回は,腸球菌(Enterococcus属)による感染症について解説します.文字数の都合上,腸球菌による感染症の治療については,次回の連載で説明します. 1.腸球菌の微生物学的特徴 Enterococcus属は,腸管内の常在菌の

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泣く子も黙る感染対策(23)

[第23回]新型コロナウイルス対策におけるマスクの使い方 坂本史衣 さかもと ふみえ 聖路加国際病院感染管理室マネジャー (初出:J-IDEO Vol.4 No.6 2020年11月 刊行) はじめに 新型コロナウイルス感染症の感染経路については,本稿を執筆している9月28日現在,飛沫感染が主体であり,次いで接触感染であること,また,状況によっては空気感染も起こり得ると考えられている.  医療現場において飛沫感染を防ぐ手段として用いられるのがサージカルマスクとゴーグルま

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突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか(3)

[第3回]LTBI治療はリファンピンだ 岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授 (初出:J-IDEO Vol.4 No.6 2020年11月 刊行)

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