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J-IDEO(ジェイ・イデオ)

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感染症総合誌「J-IDEO」連載記事ごとの購読(一部のみ)が可能です。http://www.chugaiigaku.jp/item/list.php?tag=J-IDEO
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2020年12月の記事一覧

[緊急掲載]非専門家のためのCOVID-19診療(入院管理)の提案

感染症総合情報誌J-IDEOでは,岩田健太郎先生による「非専門家のためのCOVID-19診療(入院管理)の提案」を先行無料公開致します. 非専門家がCOVID-19診療を余儀なくされている今,問題点と具体的な対応が記されています.診療の場でお役立て頂ければ幸いです. -------------------------------------------------------------------------------- (初出:J-IDEO Vol.5 No.1 2

[Special Topic]2021年の対コロナ戦略を考える

(初出:J-IDEO Vol.4 No.6 2020年11月 刊行) [収録]2020年10月2日 岩田 今回のSpecial Topicでは前もって5つのアジェンダを設けましたが,これに限らず大事な話題はどんどん論じていただければと思います. 今後の診断戦略はどうあるべきか岩田 まずは今後の診断戦略についてですが,検査も含めた診断ということでお話しください.検査としては現在,PCR検査,定量・定性抗原検査,それから抗体検査も戦略に組み込む提案がいくつかの論文でされてい

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(10)

[第10回]グラム陽性球菌 ⑩ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.5 2020年9月 刊行)  前回の連載では,C群・G群レンサ球菌が起こす感染症とその治療について説明しました.今回は,肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)による感染症とその治療について解説します. 1.肺炎球菌の微生物学的特徴1.グラム染色  肺炎球菌は,chainを形成するグラム陽性球菌です.Shor

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(9)

[第9回]グラム陽性球菌 ⑨ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.4 2020年7月 刊行)  前回の連載では,B群レンサ球菌が起こす感染症とその治療について説明しました.今回は,β溶血性レンサ球菌のひとつであるC群レンサ球菌(Group C Streptococcus, GCS)またはG群レンサ球菌(Group G Streptococcus, GGS)による感染症とその治療について解説します.

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(8)

[第8回]グラム陽性球菌 ⑧ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.3 2020年5月 刊行)  前回の連載では,A群レンサ球菌による咽頭炎の診断,A群レンサ球菌による感染症全般の治療と感染対策について説明しました.今回は,β溶血性レンサ球菌のひとつであるB群レンサ球菌〔Streptococcus agalactiae,Group B Streptococcus,(GBS)〕による感染症とその治療に

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(7)

[第7回]グラム陽性球菌 ⑦ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.2 2020年3月 刊行)  前回は,GPC chain(Gram-positive cocci in chain,chainを形成するグラム陽性球菌)の分類と,β溶血性レンサ球菌のうち,A群レンサ球菌(Streptococcus pyogenes,group A Streptococcus,GAS)が引き起こす感染症を,血液培養陽

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(5)

[第5回]グラム陽性球菌 ⑤ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.3 No.6 2019年11月 刊行)  前回は,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagulase negative staphylococci,CNS)の分類,引き起こす感染症,培養から検出された場合の考え方,薬剤感受性ついて解説しました.今回は,CNSの治療について簡単に触れてから,CNS感染症診療における2つのトピックをCQ(clinic

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(6)

[第6回]グラム陽性球菌 ⑥ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.4 No.1 2020年1月 刊行)  これまで5回にわたってGPC cluster(Gram-positive cocci in cluster, clusterを形成するグラム陽性球菌)について説明してきました.今回の連載からは,GPC chain(Gram-positive cocci in chain, chainを形成するグラム陽性

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(4)

[第4回]グラム陽性球菌 ④ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.3 No.5 2019年9月 刊行)  これまで3回にわたってGPC cluster(gram-positive cocci in cluster:clusterを形成するグラム陽性球菌)のうち黄色ブドウ球菌について説明してきました.今回からは,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagulase-negative Staphylococci,CN

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(3)

[第3回]グラム陽性球菌 ③ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.3 No.4 2019年7月 刊行)  第1回は,グラム陽性球菌の大まかな分類方法と,もっとも臨床現場で問題となるグラム陽性球菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus,S. aureus)が起こす感染症について,第2回は血液培養でS. aureusが検出された場合の考え方について説明しました.  第3回目の今回は,S

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(1)

[第1回]グラム陽性球菌 ① 黒田浩一 くろだ ひろかず 亀田総合病院感染症科(掲載当時) (初出:J-IDEO Vol.3 No.2 2019年3月 刊行) はじめに 発熱などのなんらかの感染症を疑う症状を持った患者さんが来院した場合,患者背景や症状などから,感染臓器と原因微生物を推定することによって,初期治療が決まります.よって,通常,治療開始時点では原因微生物が不明です.その後,培養検査によって微生物(真の原因微生物とは限らない)が判明した場合,それを適切に解釈し

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研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(2)

[第2回]グラム陽性球菌 ② 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.3 No.3 2019年5月 刊行)  前回は,グラム陽性球菌の大まかな分類方法と,clusterを形成するグラム陽性球菌(Gram-positive cocci in cluster,GPC cluster)のうち,Staphylococcus aureus(S. aureus)が起こす感染症について説明しました.今回は,前半は「血液培養で

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