綺麗に
薄汚れたカーテン
思いっきり開けると
沢山の宝石
灰色の街を
逆さに映している
ふと思い立って
その宝石たちさえ
左右に振り払ってみる
騒音になりきれなかった
綺麗なノイズが
僕の頭に降り掛かる
いつもよりも明らかに
冷たい気持ちに苛まれて
僕は無意識に
枠からはみ出した
小さな小さな
命の源と共に
僕は空を旅した
沢山の風を受け止めて
法則に則って
自然に乗っ取られた
冷たくて
痛くて
悲しくて
皮肉にも綺麗だった
全てを覆い尽くして
全てを流しきって
僕を忘れさせてくれ
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