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【絵本レビュー】いじめっこ

ここ何日か口内炎に悩まされています。
お茶を飲んでも痛い。大好きなトマトを食べてはしみ、ナスのそぼろ炒めを食べてはしかめっ面をし、お味噌汁を飲んでは「はあ」とため息をつく。

何を食べても楽しくない。なんだか気分が悪い。
今回は、ちょっとしたことで怒りっぽくなってしまった小さい牛のお話です。

「いじめっこ」
作 ローラ・ヴァッカロ・シーガー
訳 なかがわ ちひろ
あすなろ書房

真っ赤な表紙に踏ん張って怖い顔をしている小さい牛が表紙です。
だれかれ見つけては、偉そうなことを言ってしまう小さい牛。
(おいおい、そんなこと言ってもいいのか?)
心配になって読みすすめていきます。
小さい牛は文句をいうたびに、どんどん怖い顔になっていきます。

なんだかむしゃくしゃしているときは、何を見ても腹がたつ。悪口雑言というのかしら、そういう言葉を口にだすと自分が偉くなったような気になることはある。

言いたいことがある時は胸の内にためず、口に出した方がいいと思うけれど。悪口はまた別のお話。

言ったあとで、後悔する。ますます嫌な気分になる。
絵本の中でクルクルと変わる牛の表情にはっと気づかされる。自分が腹が立ったからって、まわりにそれをぶつけていいはずはない。小さい牛は気づいたのかしら?

全然治らない口内炎に業をにやして、病院に行くと薬を処方してもらいました。
痛みを抑える薬と治す薬。

怒りを抑えて、なだめるのは自分自身。

ちょっと面白い絵本です。おススメですヨー。

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