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【絵本レビュー】ますだくんの1ねんせい日記

となりのせきのますだくんシリーズのうちの1冊
ますだくんは読んだことがなかったので、これが初めて。

ますだくんの1ねんせい日記
武田美穂 作・絵

開いてみたら、コマわりがしてあったので、あーこれは漫画なのか。漫画の絵本だったのか。そうかそうかと読み始めた。

元気いっぱいのますだくんに、振り回されるお話かと思ったらそうではなかった。ますだくんはいじわるじゃなくって、すごく面倒見のいい子なんだけど、それは大人になってからわかること。
当事者のみほちゃんからしたら、いじめっこの嫌なやつなんだろう。

私もみほちゃんのように忘れ物が多くて、となりの席の子によく教科書を見せてもらった。しょうがねえなあという感じでよく世話になった。
授業参観日の時もドリルを忘れて見せてもらっていたので、家に帰ってからえらいこと怒られた。そんな日に限って参観日に来ていたのが祖母だったので母とダブルで怒られた。

休み時間は運動場に行かずに、教室で学級文庫をひたすら読んでいた。
自分のクラスの本を読み終わると、他のクラスの本も読んだ。

そんな私をみんな根気強く遊びに誘ってくれた。

学校から帰ると誰かの家に集まる。
大体の友だちの家には読んだことのない漫画がいっぱいあったので、私は嬉しくなって、ひたすら読んでばかりいた。
貸してあげるから、今はドッジボールしようぜと言われたこともある。
こんな私でも見捨てずにいてくれたのは何でだったんだろう?

隣の席の子に「しょうがねえなあ」と思われながらいろいろと世話になってきた。

同窓会で会ったときは、「おまえ、いっつも本を読んでたよなあ」と言われて、えへへと笑った。

となりの席の子たち、ありがとう。

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