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【絵本レビュー】時計つくりのジョニー

夢中になることを見つけられると楽しい。

時計つくりのジョニー
エドワード・アーディゾーニ 作
あべきみこ 訳
こぐま社

手先が器用でものをつくるのが好きなジョニー。
ある日、ほんものの大時計をつくろうと思い立ちます。

時計なんて作れるのかしら?

材料を揃えて
売ってなかったら、どうにかして用意して
誰に何を言われても、夢中になって取り組んで
読んでいると何かを作りたくなります。

最近、出かけた先で、とても素敵な布を見つけました。
こんな柄のシャツが欲しいなあ。ずっと見ているうちに
「そうだ、縫えばいいんだ」と思い立ちました。
裁縫は得意だし、中学や高校の時にパジャマやワンピースを縫ったことがあります。

110mm幅の布を3m購入し、ホクホクして帰ったものの型紙がない。
ネットや本屋さんにシャツの型紙はあるのですが、襟のカタチや身頃のデザインが気に入らない。

はて、どうしようか。
私の裁縫の師匠である母に電話しました。

「型紙のいいのがないんだけど、お母さんならどうする?」

そうしたら、さすが母です。
「自分が持っているシャツで一番気に入っているのを型紙にすればいいのよ。」

「床に大きな紙を広げて、その上にシャツを置くでしょ。鉛筆で型をとればいい。自分で着るんだから、ちょっとぐらい歪んでもいいじゃない。そうすれば、同じ形のシャツができるわよ。」

型紙がないときは、いつもそうやっていたそうです。

そういえば、母がいつも持っているカバンはブランド物のバッグと同じ形で生地違いだった。
あれも自分で縫ったのか。

目からウロコの意見をもらって、創作意欲が失わないうちにシャツ作りを始めることにしました。

自分ひとりで出来ない時は誰かに相談すればいい。

小さいものも、大きなものも
自分の身の回りにあるものは、すべて誰かが作ったもの。自分にだってやれないわけがない。

そんな気持ちになれる本です。

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