1月25日 人はみな「あざとい」という話
「かわいくてごめん」という歌のなかで、主人公は「あざとくてごめん」と歌い、あざとく振る舞うことについて謝っている。このことからもわかるように、「あざとい」ということばにはマイナスのイメージがある。よく使われれるのはぶりっこだとか、小悪魔だとか、そんな文脈だ。
私、あざとい人苦手です、嫌いです!っていう人に聞いてみたいと思っていることがある。それは、あなたはあざとくないのですか?ということである。
つまり、いわゆる「あざとい人」を非難することによって、自分はそうではない人であるというアイデンティティーを示しているのではないかということである。
いわゆる「あざとい人」は、その素振りや言動で相手に好意があると思わせぶりをする。そしてその「あざとい人」を非難する人は、非難することによって、私は男に媚びない人であるとか、嘘偽りの仮面で振る舞うのはポリシーに反しているだとか、そんなことをアピールしたいのではないか。
そういう人を見るたび、私は、あぁ「あざといなぁ」と思ったりしている。他人の目に自分がどう映るかを意識している時点で、人間はみなあざとい。
そして私はこの気持ちをインターネットに放流し、「そういうことに気づく自分」を演出している。あざてぇ。
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