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240706◇『死の笛』を観てきた

当日券が当たり、やっとお席をご用意してもらった!嬉しすぎる!移動時間のほうが観劇時間より長いけれど、舞台は生ものなので、そこで観ないと最大限楽しめないと思っている。

◎あらすじ

俳優・安田顕が企画・プロデュースする二人芝居「死の笛」。

共演は、その高い演技力で話題作への出演が絶えない実力派俳優・林遣都。

脚本は、数々のドラマ・映画作品を手掛け、国内だけではなく海外でも評価されている坂元裕二による新作書き下ろし。

演出には、ドラマ・映画のみならず舞台でも多くの名作を世に送り出してきた水田伸生を迎える。

安田が熱望した夢の座組みでお届けする二人芝居。シリアスからコメディまで幅広く演じ分ける名優同士の演技合戦にご期待ください。

TEAM NACS Official web siteより

そうなんだ、ストーリーには全く触れられて無いんだ。前情報無しで参戦。

◎開演まで

・駅を出て、地図見ながら歩いていたら、グッズの缶バッジつけたオシャレシャツのおねーさんがスタスタ歩いて行って、まるで私を先導してくれているかのようだったので、勝手に感謝してついていくことにした。

・2階にあるオシャレカフェに寄ってから会場入りしようと思ったが、オシャレすぎて怖くなっちゃった。ガラス張りのオシャレ店内だけ外から拝見して、とっとと中に入った。あー、怖かった!

・舞台見に来るの久しぶりすぎて、購入したグッズをいれる袋を忘れたな。

・1階A-5!?正面から見て、舞台を左側から刺すような角度の席。どんな席になるか分からなかったから双眼鏡持ってきたけど、必要なかったな!今まで見てきた舞台の中で一番前の席だが?は?

・草月ホールは初めて来た。壁にちいちぇカントリーマアムココア味みたいなやつがたくさん付いている。例えが幼くて草。あ、キクラゲにも見えるね。

・大きい箱ではないと感じた。その分、舞台と観客との距離が近いな。舞台の世界観にそのまま入っていけそうなくらい。

・あ!先導おねーさん、私より2列も前の、割とセンターよりに座ってる!いいね!その涼しげなシャツがとても良きです。

・舞台の写真撮影は禁止なので、せめて文章で様子を残しておきたいが。

・廃屋なのだろうか?天井から垂れ下がるボロい布。壁は整えられた壁ではなく鉄や棒をただ付けて壁のように見せている簡素なもの。本や道具はラックに入れられているが。他の生活用品は無いな。生活をするための部屋というよりは、とりあえず居るための小屋という印象。

・始まる前だから舞台が暗いのは当たり前だけれど、電気が灯ったとしてもそんなに明るい内容をやれるのか?という印象だった。

・始まるギリギリで2列前のおっさんのスマホが鳴ったので、後ろから首絞めてやろうかと思った

◎覚書

・静かな始まり。バケツの水を鍋に移す安田さん。迷彩服を着て、大きなバンダナ?を頭に巻いている。静かに作業を進める。キャベツ、玉ねぎ、ごぼう…量が多すぎるな。炊き出し?

・セリフが出たが、は?と疑問符が浮かぶ。発音聞き取れなくてわたしの耳が悪いのかと思った。日本語なのに分からない不思議な感覚だった。「思うました」みたいなセリフたち。後から思えばSPY×FAMILYのアーニャのようだな。

・娘を殺した犯人を探すため戦争に出ている安田さん。娘が殺されていた状況を、目の前にしているのかと思うくらい詳細に語る。

・だんだん開示されている環境設定。戦争真っ只中のふた国の炊事場の様子。敵国に林遣都。あなたもその喋り方で、安田さんよりも言葉遣いが拙いというか、理解力が低いというか。愛しいバカですね。

・あれだけ切ったごぼうはどこに?実はホンモノでは無い説?

・笑いとシリアスのマリアージュで、感情がバグる。2人のケツドラムよ!急に裏切られる安田さん。

・安田さんだけならまだしも、ゲストにそんなことを!野糞の歌なんか歌わすんじゃない!笑

・突然のえなこ写真集!えなこは良いよな!!

・恋を語るシーン良かったな。戦争下であることを忘れられるね。くしゃみがデカい女が安田さんは好き。ダンスを教えてあげる安田さん。あなたの演じる女性役が本当に所作が美しくて大好き。

・生きるための注射を決まった時間に打つ2人。きな臭いですね〜。

・急に林遣都が死の笛を出してきた。音が鳴ったら吹いた者が死ぬ笛。

・笛の音が出た、死んだ娘から電話が入る。光る腕に首を絞められて安田さんが死んだ。娘と同じ絞殺だ。笛は悲鳴のような音が鳴る。

・何事もなかったように朝になる。安田さんと林遣都が出てくる。ただ安田さんは記憶のリセットされていて、昨日のことを覚えていない。

・また安田さんは殺される。また朝が来る。今度は戦争が本格化してしまっている。戦場に出る安田さん。

・林遣都がある資料を見つける。自分たちが再生可能戦士の被験体であるというもの。資料を読み上げるときはスラスラ話せるのか。林遣都も安田さんと同じパターンで殺された。

・人体実験で作られた彼らの生き様を我々は見せられていたのか。

・終戦後にシーンが変わった。炊事場もずいぶん寂れたもんだ。2人ともスーツで、サラリーマンのような出立ち。何が起こっているのか、置いてけぼりだった。

・作られた安田さんは人権を得たが。記憶は完成に取り除けない。たまに娘を殺した犯人を探したくなる。

・ちゃんと自分が何をされてきたのかを冷静に理解しているのが怖い。娘を殺された父というのは設定されたもので、実在していないストーリーを生きがい、生きる目的にされていた。

・ここまでくると何が本当の自分なのか分からなくならない?なにが植え付けられたもので、本当に今いる自分は自分のもの?

・笛で機能停止させる機能があったのか。

・死んだのに生きている感覚?再生可能になった彼らはこれからも生き続けることになるの?いもしない娘や恋焦がれる人のために?

・安田さんが林遣都の首をネクタイで締める。娘を殺した犯人をようやく殺せるといったように。

・我に帰ったのか締めるのをやめた。そこで林遣都も自分も同じ作られた戦士だという。

・娘を殺した犯人への復讐より、悪戯で研究者への愛を目的にされた方がまだ生きるのに疲れなさそうだな。復讐はこころがつかれすぎるよ。

・いや、そこに至るまでお互いを開示してなかったのかい!どうやって出会って、どうやってここまできたんだ!っていうか、戦争はどちらが勝ったの?負けた国の者は死ぬみたいなこと言ってたのに!生きてこられた経緯をもっと知りたかった…

・最後に2人とも、廃屋に残っている笛を拭いた。もちろん死ぬことはないのだけれど、それは2人の苦しみや悲しみを表すかのような悲鳴に聞こえた。

・カーテンコールなしなんだね!ちょっと寂しい!作った世界観を壊さないためかな?え!Twitterで見かけたが、普通はカーテンコール喋らないの!?普段NACSの舞台しか行ってない人の発言をしてしまった!

・あれは、あの楽器はなんでしたかね?コントラバス?生演奏すごいな。あ、チェロでした!!!公式に出てたわ!

・笑いとシリアスとを行き来して、人生を弄ばれた2人の様子を2時間ほど見たわけだが。生きているのか、生かされているのか、今自分が思うこの感情は本物か作り物か。現実を疑いたくなる作品だった。

・たくさんの拍手を浴びながら舞台袖へ行く安田さん。やっぱり舞台は良いなあ。

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