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歩くようになったココや、友だちから金品の要求をされたナオの話など

こんにちは。寝違えて背中が痛い、なかだいらです。
このnoteでは長男ナオ、次男リョウが発達障害の診断を受けた流れ、その後バリ島で育て直しを行った体験の記録を、本人の許可を取ったうえでつづっていきます。
バリ島へ行ったのが2009年。まずはそれまでの日記を出していきます。#048

2007/7/31「あんよ」

1歳3か月、やっと三男ココが歩くようになったよー。
初めてのお靴が嬉しくて仕方ないみたい。
昨日はこどもルームまでリョウをお迎えに。
あのリョウが何気に弟を気遣ってます。
ココより傘の方が背が高いです。

途中の公園で寄り道。
滑り台で滅茶苦茶なことに。三男が強くなる理由が分かる気がする。

2007/8/1「アリ」

昨日の続きです。
アリの巣を発見。
途中で私の手が見切れてますが、歩道に寝転んで撮影しています。
完全にヤバいひと。
後半、ココがアリに上ってきます。
長男が払ったら、アリが穴に落ちてしまいました。

アリに噛まれるココ。

何度注意してもアリを穴に落とすナオと、雑草をココに勧めたりアリの穴を埋めるリョウ。ムキーッ!

2007/8/2「個人面談」

長男(小4)は相変わらずノート真っ白け。ただ、音楽の先生が対応を改めてくれたので、音楽・図工は100%集中して楽しく取り組めている。算数、理科、社会は7割程度、国語は3割だけ。注意力の維持が限界に来るとひたすら学級文庫を読んでいるそうです。離席が減り、声をかけるとすぐ戻れるようにはなったらしい。2年のころの担任が授業を見学に来て「あのナオ君がちゃんと座ってる(泣)」と感動していたとか。
次男は席には座っているが、全教科100%集中して「いない」とのこと。最近、反抗期も重なってとても手を焼いている。理屈が通じない、空気が読めない、会話の一部しか聞き取らない、言葉でうまく表現できない等々で、つい手がでることが多い。お友達には迷惑をかけていると思う。家ではリストを作り「ひとを叩かない」「ひとを蹴らない」ができたら○印、と試行錯誤しているけれど根本的な解決には至っていない。うーむ。

2007/8/3「友だちから金品の要求」

ここ数ヶ月、お友だちから金品を要求され長男は悩んでた。拒むと殴られるとのこと。「でも絶対にその子の家に電話したりしないで、仕返しされるから。父さんにも言わないで。言ったらもう母さんにも相談しない」という。その件で担任と話し合い、やはり先方の親御さんにも伝えるべきと判断する。
スタバに長男を連れていき、ことの次第を伝える。みんなの関係を図に書いて、このまま見過ごすことが良いことではないと説得する。口止めされたけど父さんにも伝えたと話す。父さんと母さんの間で隠し事をするのは嫌だし、父さんもナオの味方でナオの言い分をちゃんと理解してくれたよ、と話す。しばらく長男は考えていたけれど、「そうだね、分かった」ときちんと受け止めてくれた。そして自分の誠意に反することは勇気を出して断ると決心した様子。家族への相談についても「何もかもしゃべっちゃった方がオレも楽だわ」と笑顔で理解してくれた。長男が納得しないまま親だけで解決するのは嫌だったので、スタバ会議をやって良かった。

2007/8/4「学童を辞めたい」

「学童を辞めたい」と、次男が言い出した。夏休みに長男だけダラダラ過ごし自分だけがルームに行くのは嫌だと。でも、次男は遊べるお友だちがいないのと、どうしても私の仕事部屋に「つまんなーい」と入ってくるので、なんとしてもルームへはまだ通っていて欲しい。私もルーム仲間との繋がり失いたくないし。かといって、次男の気持ちが分からないでも無い。うーん。どうすっか。
で、今週の火曜日から次男はずっとルームを休んでいます。登所拒否ではなく、体験休所といったところ。ルームに行かないと毎日ヒマでヒマで耐えられないよ、お手伝いも山盛りだし、ピアノの練習も毎日させるし、公文にも通わせるよ、と「あぁ、やっぱりルームに通った方がいい」と思わせたくて。ところがリョウめ。ちゃんとお手伝い、ピアノの練習、さらには公文にも通い始め、家での日々を満喫しておるではないか! このままではまずい。お兄ちゃんと仲良く遊んじゃったりして。ナオは絶対に弟の面倒を見ないと踏んでいたのだが。
ルームに行ったら行ったで「19時までいたい」と言うのになあ。さて、どうしようか。とりあえず、何かよく分からないけど、うちの二人は文句も言わず公文に通い始めたデス。

2007/8/9「空間認識の問題」

ヴィレッジバンガードに子どもを連れて行くと、それぞれの興味の対象が分かって面白い。次男はおっぱいとかウン○とか、いかにも子どもが好きそうな物にいちいち引っかかって喜んでる。長男はピタゴラスイッチ系のからくりやロボットの前で長時間過ごす。大仏の頭のオブジェがあったのだが、長男は真面目な顔で「母さん、これはダメだよね。こんなところで売ったらダメなものだよね」と言うのでオカシイ。そうだね、大仏様の頭はこんなところで売ったらだめだね笑。
このお店は本当は本屋なので色々な変な本もある。
騙し絵で有名なエッシャーの本があったので「滝」という絵を見る。

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長男は水路が永遠に循環して流れ続けることを「不思議」と分かったが、支柱が変だということに最後まで感覚として捉えることができなかった。説明してもどう例えても「何も変じゃない」とのこと。
書字は空間認識と関係する問題なんだけど、同じ部分の問題なのかしら。そういえば、電車のドアの開く位置が左右変わるだけで電車の方向が分からなくなるし、南側の窓から見て右にあるものが北側の窓から見ると左にある、ということがいまだにピンと来ない。彼にとっては難しい問題。

2007/8/10「五感を大切に」

風の強いある日。
仕事部屋の窓から風がバサバサ入ってきて気持ち良かった。風に呼ばれるように自転車で利根川の土手へ。高校時代からこの土手がお気に入りで、広い空と広い関東平野をボーッと眺めるひとときが好き。
ちょうど田植えが終わり、稲の緑がとっても綺麗。風になびいて海が波打っているようにも見える。頬に風を感じる。鳥の声が聞こえる。草のにおい。
仕事部屋にこもっていたら何にも出会わない。インターネットは情報収集や発信にとても役立つけれど、五感を使って何かを体験することはできないよなー。
写真は土手からの風景、ルームの帰り道に見かけたセミの孵化、半目で寝てるモコ。

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つづく

次回は「次男リョウ(小2)大暴れの話など」をアップします。

■当時をふりかえって補足 2021.10.16
あー。こうやって見ると、長男も次男も、小さな弟を気遣い可愛がっているなぁ。普通の平凡な、平和な家庭じゃないか。何が大変だったんだろうって、いまなら思えるんだけどな。
金品の要求の話はもっと良い方法があったかなとも思っています。
担任や夫への共有の前に、本当は本人と話すべきだったかなと。でもそれだと前には進まなかったかなとも思うけど。
こうして何がベストか、その都度揺れ動きながら模索するプロセス自体が子育て・親育てなんだろうな~。

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