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Vket3(バーチャルマーケット3)の感想・良かったところ

●はじめに

 このnoteはU・N・オーエンが初めて書いたnoteです。
内容は大体Vket3について、個人的に気に入ったところ、よかったところを書いています。

●何故このnoteを書こうと思ったのか

 そもそも何故このnoteを書こうと思ったのか?
「Vket3の~が良かった、××が良かったならツイッターで良いのではないのか?」そう思われる読者も多いかと思う。
しかし、私はnoteで書くことに意味があると考えている。
なぜなら今Vketを盛り上げたい、もっと良い物にしたいと考えている人達は各々の自分の考えや改善点をnoteで上げているからである。
そうしてそうやってあげられたnoteの多くはツイッターで多く語られている「Vket3はとてもよかった」という意見はあえて語らず、自分の主張を伝えることに焦点を当てられているかと思う。
 もし、数年後、十数年後、誰かがVR上での商業活動の歴史について、Vket3について調べた時にその誰かはどう思うだろうか?
Vket3の良さを語った大量のツイートはもう閲覧できず、批評的なnoteばかりを目にすることにはならないだろうか?
もしそうなったとしたら、そのときVket3は今と同じ評価されるだろうか?
私は何年後かにVket3を調べる人の為に、他の人が多いnoteで改善点や批評ではなく「Vket3のここが良かった」をnoteに書き残すべきだと考えます。
 なので、以降の文章はこのnoteが書かれた2019年の読者ではなく、もっと後の人向けに書かれています。そのため、2019年時点では常識的なことでも説明や注釈を入れている場合がありますのでご了承ください。

●全体を通してよかったところ

音楽について
 Vket3では各会場にそれぞれ固有のBGMが作られていたが、今回このBGMの評価がとてもよかった。
各会場に全てマッチしており、サントラが欲しいという声もちらほら聞こえた。
(BGMについてはここまで! なぜなら私自身が副業作曲家で、詳しく書くと自分とのクオリティの差に著しい精神的なダメージを負うからである。クリエイターならだれでも体験することだ、仕方がない。)

ワールドについて
 そして各会場に共通してたのが「複雑に思えてかつブース訪問の取りこぼしがなく回りやすい」ことである。
以前よりVketでは「導線がわかりにくい」「見落とされやすいブースがある」等の改善点が挙げられていたが、今回のVket3では見事に改善されていた。
ブースの並びについては聞いた話によると一度に大量のブースを同時に見えるようにすると、描写の負荷がとても高くなってしまうため、わざと視界を悪くし、一度に大量のブースが見えないようにしているのではないかとのこと。
確かにリスポーン地点から直接ブースが見えるワールドはなかった・・・とても考えつくされている。素晴らしい!

セブンイレブンについて
 今回、協賛企業として大手コンビニセブンイレブンが参加しており、各ワールドに店舗が立っていたのだが・・・

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中々の異彩を放っている・・・現実でもそうだが、セブンイレブンはどこにいてもセブンイレブンであり、バーチャルの世界においても現実感を放ち続けていた。
そしてそれが良い効果ももたらしていた、どうやら我々は完成度の高いバーチャルな世界に居続けると相当体力を消耗し、どこかで現実的な日常を補給したくなるものらしい・・・Vket3開催中多くのワールドで、セブンイレブンに入り休憩を取るユーザーが見受けられた、セブンイレブンは一種のセーブポイント的な役割を果たしたのである。

声優について
 今回、各ワールドでプロ声優のナレーション等があった、私は声優には詳しくないのだが、そんな僕でも聞いたことがある声優の方々が出演なさったそうである。

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しかし、私が今回取り上げたいのは「有名声優を呼んだ」ことではなく、上画像のクレジットにある「アライグマ博士」と「きょーりゅーさん」を出演させたことである。
彼も彼女もVRChatの中で活動するクリエイターであり、いわば出店者や来場者の仲間に位置する方々です。
プロの声優で固めることもできたのに、あえてこのお二人を声優として起用したところに、「いくら企業が参入しようとユーザー参加の場を忘れない、ユーザー参加の機会を提供し続ける」運営の意志が感じられてとてもよかったです。

・各ワールドについて

各ワールドについてざっくりよかったところをまとめておく
各ブースについては今回は割愛する。

Entranceについて
 今回Entranceのリスポーン地点は電車の中だったが
電車内→ホーム→階段→崩れた通路→エントランス
となっており、ホームから階段への箇所と崩れた通路内でVketちゃん1号が先導する演出が入り、電車という日常から順を追ってバーチャルの非日常な世界へいざなってくれる。
特に崩れた通路が歯車など機械感満載だったので電車という日常的な機械の塊と親和性が高く自然な導入となっていた。

CastelloMagicaについて
 Library・Hall・Laboratory この3つのワールドから成り立つお城の展示会場だが、作りの細かい内装に圧倒される、あまりのつくりの細かさ、丁寧さに見て回るこちらも力が入ってしまうくらいである。
ギミックとしてはLaboratoryの会場中央にあるモンスターがインスタンスを作成するたびに違うモンスターに変わるのがとても凝っていた。

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仮想工廠
 Hangar・Factory 2つから成り立つ男の子のロマンたっぷりな展示会場、
とくにHangarの中央には巨大なロボットアバターの展示が行われており、来場者は会場内の操作盤によってロボットアバターの種類を変更で来た。(しかも変更時にはちゃんとロボットアバターが下からせりあがってくる!)

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SkyIsland
 Sea・Mountain・Forest からなるコンセプトのわかりやすい展示会場。
シチュエーションもはっきりしているため、人魚や遺跡の発掘品、獣アバターなど、普通の会場では少し浮きがちな作品がマッチするよう作られており、多種多様な好みにしっかりコミットしていて出展者のしたいことをできるだけさせたいという運営の意識の表れを感じる会場であった。

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九龍帝国城下町
 三番街・欠番街 からなる展示場。
ここまで「空想」とバーチャルを融合させたことに驚嘆せざる負えないワールドであった。
VRC内で活動活発なロールプレイ団とコラボしたワールドで体場内アナウンスでは「観測者(ロールプレイ組織名)」の名前でアナウンスが行われていた。普段聞く団体が架け橋となり、来場者が会場の世界観にのめりこみやすくなっている。(そういえば、仮想工廠にもヴァリアールの秘密基地がありましたね。)

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Pretty Pop Party
 今回出展者はおそらくイメージに苦労したのではないかという展示会場
主催者フィオさんのツイートによると、このワールドは運営から出展者への提案を意識したワールドとのこと。(このようなポップなアバターが少ないため、製作を促すのが目的だったそうだ・・・とても理に適って効果的な展示会場に感じた。)
VRoidの吹き出しのセリフ等で世界観へ丁寧に導入していく、最後には中央にあるホールに閉じ込めて世界観を完成させる展示場であった。

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ネオ渋谷
 Day・Night・Error からなるひたすらおしゃれな展示会場
九龍帝国城下町が空想とバーチャルを融合させたワールドならば、こちらは
「現実」とバーチャルを融合させた会場。
DayとNightで来場客各々の未来感を感じさせてからErrorでバーチャルをより意識させる手法は秀逸であった。

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 ネオ渋谷には下の画像のように渋谷の洋服店とのコラボギミックで、中央映像内の坪倉氏の服を着せかえれるギミックがあったのだが、これは技術班のナル氏が1晩で作り上げたものらしい・・・映像を切り替えるのではなく、画像処理で着せ替えを行ってるとのこと・・・すごすぎる・・・彼はおっぱいトランポリンの製作も行っており、クリエイターとして尊敬の念を禁じ得ない。

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以上各ワールドの感想でした!
最後にこのような素晴らしいイベントを主催、製作してくださった関係スタッフ一同とこのイベントをめいい一杯楽しみ、一緒に盛り上げた来場者の皆様に感謝の念を申し上げ、このnoteを占めたいと思います。

・次回の記事

次回noteですが・・・落マケについてと別記事で今回のVket3に僕のサークル「RVELTA」出したブースについて、何がしたかったのかを書くつもりです。その時はまたよろしくお願いします。

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