人は何歳になっても自己ベストを更新できるのかチャレンジしてみた⑮

コロナ禍真っ最中に迎えた40代最後の1年。いつかはサブ4、できたら40代のうちにサブ4の夢に辿り着きたいと、少しずつ、できることを、ひとつずつ。うまくいってるようにみえたり、そう甘くはないと思わされたり、だからランニングは面白いです。

MRI撮影・血液検査・ジム再入会

整形外科で受診した翌朝、「右臀部痛 腰椎椎間板ヘルニアS/O」と書かれた紹介状を持って、会社近くの病院へ朝イチ8時半の予約で向かいました。通常大会当日から遡って3週間位前までは、走り込み期に当てられ、まさに今、本来なら距離を積めるラストスパート期間。検査結果が出る1週間後、特に問題なければ思い切り最後に長距離走もこなそうと、荒川で開催される川越監督のビルドアップ30キロ走にも事前申込していました。
2月20日の湘南国際マラソンまであと40日と迫っていました。
合わせて、血液検査も受けて、体内の様子も確認。通常の検査結果では見られないフェリチン値も教えてもらうように内科でお願いすると、お医者さんに「なんでそんな知りたいの?マラソン?すごいね〜アスリートだね〜」みたいなことを言われると毎回恥ずかしくなります(整形外科でも然り)が、素人市民ランナーでも最大のパフォーマンスに繋がるためにやれることはやりたいのです。


食事も気にして、毎日サプリメントでも鉄は摂っていたせいかフェリチンは悪くないけれど、ヘモグロビン値(血色素量)11.7が思ったより低く、この日から鉄剤をいつもより多めに摂り、常備菜のレバーのソース煮もちょこちょこつまめるように作り置きを増やしました。 

さらに、まだ1ヶ月あれば少しでも身体は変えられる!と、ハイテクスポーツ塾入会と入れ替えに退会した近所のジムも再入会。月半ばではありますが、日割りで払って、前にやっていたような上半身・下半身別のメニューも組んで、週3でやるぞ!と気合いを入れ直しました。

湘南国際中止

そんな中。オミクロン株による感染者数拡大が日々ニュースで取り上げられるようになり、恐れていた連絡がきました。湘南国際マラソンの中止です。


想定はしていましたが、まだ私には翌週ファンランとして連続でも走ろうとエントリーしていた大阪がある!と目標をその翌週2月27日開催の大阪マラソンに切り替えました。

自宅待機期間突入

そして来週が30キロ走イベント、と迫る週末。以前お世話になったダイエットグループ企画で、プロのカメラマンにスタジオで卒業記念写真を撮るためにお洋服選びをしてもらう約束をして銀座に向かおうとしていました。いつものランニングスタイルとは違って、フェミニンで可愛いイメージを予め伝えて、自分じゃ選ばないようなお洋服を選んでもらえるとワクワク張り切って靴を履いて玄関のドアを開けたその時。喉が痛いからと耳鼻科に向かったはずの夫が入れ違いに帰ってきました。「ちょっと中入って」と言われます。
「いや、もう行かないと…12時に銀座なの」
「いいから!」
と無理矢理引き戻されて、出てきた言葉は…「俺、陽性出ちゃった」
・・・は?
一瞬、状況が飲み込めず、 
「ええー?」といいつつも、その時は、あ、電車遅れちゃう!とそのまま駅に向かい、電車に乗ってから現実に気づきました。だめだ、、これは、、外に出てはいけないやつですね。。
泣く泣く、待ち合わせをしていた同行者に事態を伝えて、電車を降りて引き返しました。
帰宅し、改めて夫と話し、ネットを検索し、住まいの自治体ホームページなど見るも、同居者=濃厚接触者と定義されていることは分かりますが、いつから外出出来るのかはどんなに読み込んでも解りません。お問い合わせ窓口の電話番号はずっと話し中。夫は、保健所から連絡待ちしかない、と繰り返すばかり。とりあえず、私の職場、娘の中学校、息子の小学校にも連絡して、待機期間に突入。楽しみにしていた写真撮影も、最後の走り込みの30キロビルドアップイベントも、全てキャンセル。来週から通う気満々だったジムの日割り計算で払った会費も無駄な支払い。そして、月末月初にあたる経理の繁忙期に在宅勤務を余儀なくされ、カオスのような日々が始まります。

夜明け前の走り込み

実は銀座に向かおうとしていた帰り道に、東京都の無料モニタリング検査でPCRを受けてきたところ、私自身は陰性結果が出ていました。子どもたちも熱はなく、元気いっぱい、ただ、暇〜と訴えられる中、学校から与えられた課題、宿題をやりなさーいといってもなかなかやるものでもなく。夫は基本別室、でも子どもたちの食事や普段の家事をやりながら仕事をするのが思いのほか時間に追われて、気づくとあっという間に夜の6時、洗い物山だけど夕飯どうしよ、、ピザ頼むか、、みたいな日々が続きました。頭がおかしくなりそうだったので、唯一の精神バランスを保つ方法が、夜明け前に出る朝ランでした。

まだ凍てつく、路面も凍ってるような時間に家を出て、どこにも寄らずに日の出と共に戻ってくる、毎朝10キロを淡々とこなしました。7時には戻ってきて、食事や洗濯をして、8時にはPC前に座り仕事開始、少しでも早く仕事終わらせて夕飯はゆっくりしたい、と思ってもなんだかんだで電話やweb会議ややり取りしてるうちに19時過ぎてる、、みたいな毎日。
週末は仕事がないので、ぼっちランで21キロ走、その翌週は30キロ走も。気づくと、1月の走行距離は累計246キロ以上走っていました。

走っているうちにあることに気づきました。ずっと気になっていた右臀部の痛みがだんだんと薄らいでいってないか?これだけ連続で走っていると、脚全体に乳酸は溜まって空く感じがあるのですが、逆に、朝起きた時の芯のような痛みがなくなってきていると感じていました。

明けない夜は、ないのです。(つづく)


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