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人は何歳になっても自己ベストを更新できるのかチャレンジしてみた⑬

30代に成しえなかった、サブ4という青春の病に侵され、勢いに任せて肥溜めにダイブした結果、大腿筋からハムストリングの疼痛は続きます。
簡単じゃないかもしれないけど、迷いながら探すのは、皆んな同じ。駅伝計測最終日は、奇しくも40代最後の誕生日。仲間から受け取った襷の力で、何なんwと驚く奇跡が起こります。

駒沢公園集合

オンラインマラソン部とは別の、もう一つのママランチームでの、私の区間は5km。私以外にもう1人まだ走っていない7.2km区間の走者がいました。どうせなら、一緒にリアルに会って走って、完走打ち上げモーニングしようと、彼女が走ろうとしていた駒沢公園に便乗させてもらうことにすると、他のメンバーも応援に駆けつけてくれました。

7時前には公園に着き、先に7.2km走者を送り出します。応援してくれるメンバーと一緒に公園に向かいながら、試合に向かうようなドキドキがありました。でも、同じ公園に仲間たちがいる、その存在感は思った以上に大きいものでした。こうなったら、もうとっとと早く終わらせて、あとはゆっくりおしゃべりしながらモーニング、と、準備運動もそこそこに、あまり思い悩まずにサラっとスタートを切りました。

5km完走

走り始めはやはり多少の痛みがあったものの、周回コースは比較的冷静に淡々と走り続けることができました。オンラインマラソン部のミーティングで聞いたデッドポイント(我慢していくと楽に走れる、いわゆるセカンドウインドまで)をちょうど応援してくれた仲間が伴走してくれたことにも助けられて、3キロを越えた時点で、腿裏の痛みを感じなくなっていました。いける、と思った瞬間、持ってきていたワイヤレスイヤホンで、パワーソングのプレイリストもオン。真夏の皇居や、これまでの練習で何度も何度も励ましてくれきた曲たちが、否応なく今までやってきたことを思い出させてくれます。スタートしたブタ公園には、後から応援に来てくれた仲間の姿も見えて、拾ってもらうことを想定して、ウインドブレーカーも脱いで投げて、ひたすらゴールを目指しました。おそらくその走りはズリ足ではなく、整体の先生からは意識するなと言われた、骨盤から出す走り方。それをやめることも、どう動かすか考えることも難しくて、とにかく自分にとって自然で楽な走り方をした結果、無事に5キロを完走できました。

打ち上げモーニング

家から氷と固定バンド、保冷剤に冷湿布を持ってきていたので、走り終わって直ぐに股関節周りを全部氷で覆うような形にしてバンドで巻きました。その後、公園内の素敵なカフェで、モーニング打ち上げ。氷が溶け出した私の椅子は水が染み出してしまって、大急ぎでタオルで拭いて、トイレで湿布を貼り直しました。

この日は来れなかった仲間たちともオンラインで繋いで、お互いの健闘を称え合い、季節のスープで乾杯をして、おしゃべりに花を咲かせました。

朝風呂とブートキャンプ

そのあと、今回集まった駅伝メンバーと同じ産後ケア仲間が主催するキックボクシングエクササイズ(ブートキャンプ)を11時半から渋谷でやると聞いていたので、ダウンストレッチがわりに参加してみることにしました。モーニング打ち上げは9時半にお開き、少し時間があるので、朝銭湯をやっているところないか探してみたところ、絶好のロケーションに未到の朝営業銭湯を見つけました。お隣の駅、池尻大橋にある文化浴泉さん。しかも駅近、徒歩6分。日曜日のみ8時から営業していることがわかり、直ぐに移動しました。

ここでは前回の反省を踏まえて、あまり湯船には入らず、代わりに徹底的に水風呂に入りました。その温度、13.5度。水風呂としてはかなりキンキンです。出て、ぬるめのシャワーを浴びて、また水風呂、を繰り返すして充分アイシングしたあとに、渋谷に移動して、友人主催のエクササイズに参加しました。股関節に負荷がかかるものはお休みしながら、パンチしたりバーピーしたり、最後にしっかりストレッチも含めて45分。振り返るとこの全身運動は、うまく疲労した身体のバランスを整えてくれたと思います。

雨予報を、知る

エクササイズ後、一緒に参加した友達と、やれやれ今日は頑張ったよね、と遅めのランチを食べました。ジャマイカ料理屋さんで、ガッツリたんぱく質と糖質を補充。スパイシーなジャークチキンを堪能しながら、ふと友人が口にしたこと。


今日はこれから雨予報で、明日は朝から雨が降るですと?このあと夕方から降り出して、明日は朝から80%とのこと。それも1日続くという。
あともう1チーム、歩いてもいいから完走、を誓った7.2キロの残された計測日は明日のみ。実は出勤前を試みようとしていた私は全く天気予報をチェックしてませんでした。となると、、「今日しかないね・・・雨降り出す前に帰らなきゃ。」

7.2km完走

家に帰ると、子どもたちは出かけていて、テレビを見て寛いでいる夫がおりました。
「おかえりー」
「ただいま。ここから、1番アップダウンなく楽に7.2キロ取れるのってどこになるかな」
「いきなり何よ?まぁ、、川沿いじゃない?でも、暗くなると危ないよ」
「大丈夫、今から出て、4時までには戻るわ。」
下手に休むと気持ちが折れそう、しかもいつ雨が降り出すかわからない空模様。着替えて、シューズもonからNIKEに変えて再出発。家の前の商店街の人混みが一番多いところを小走りで抜けたら、早る気持ちを抑えつつも、もうGarminを立ち上げて計測ボタンを押しました。荒川沿いに出ると、犬を散歩する人や、野球チームの練習を横目に、本日2回目のパワーソングリストを立ち上げ、チームメンバーの顔を思い浮かべながら、夕方の風に乗って走りました。5キロまでは、朝と変わらず足も動き、あと2.2キロ。流石に疲れた、、と思ったら、ポツ、と冷たいものがひとしずく顔に当たりました。疲れたなんて言ってられない、あと少し。最短距離で、家に戻らないと雨に降られちゃう!
こうして、馴染みある虹の広場が7.2kmになるように折り返して、ラストスパート。

フォームを意識する暇もなく走った結果は、3ヶ月前には絶対かなえられそうもないと思っていたサブ4の5:40ペースに近づく勢いで走り終えていました。ハイヤーセルフ(もう1人の自分)がよくやったと言ってくれた気がしました。(つづく)

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