タラパティの BEAST 7 ハイジャック
ネットフリックスにあるインド映画の『BEAST』英字幕部分を翻訳してみました。素人の意訳ですがご参考までに。
基本的に映像を見ながらというのが前提。
話者の名前はネタバレ防止のため、最初は「見たまま」。その後正体が判明した時点で「男」→「キーリ」のように変化。
ネタバレの影響がない場合は最初から役名で記載。
台詞以外の字幕部分は「字幕」「歌詞」と記載。
話者が不明の場合は「音」等と記載。
【 】は場所・場面・状況等の説明。
( )筆者による注釈。
<>筆者による状況説明。
タイムコードは残り時間を指す。
見出しは筆者の趣味です。
ハイジャック
モール封鎖 1:53:10
<ヴィーラは社長達と二人組を先導し、プリティと婚約者の隠れているドミノピザにやってくる>
ヴィーラ:奥に入って。
気をつけて。
【マダブ・シン国家安全保障顧問邸宅】
医師:華氏102度(摂氏37度ぐらい。微熱っぽい感じか)。
処方箋を書きましょう。
(傍らにいる女性に)ストレスを与えないよう気をつけてください。
マダブ:(スマホに)はい?
スマホの声:ミスター・マダブ・シン。
君に知らせておこう
チェンナイのイーストコーストモールがハイジャックされたとね。
今やISSの掌握下にある。
マダブ:なんだと?
【サンテレビの臨時ニュース画面】
女性アナウンサー:チェンナイ市内のイーストコーストモールが
ISSのテロリスト達によって占拠されました。
男性アナウンサー:この事件はショッキングな出来事として国中を駆け抜けました。
女性キャスター:(午前10時50分)動機は今のところわかっていません。
【アルターフ・フセイン、国家安全保障副顧問 RAW モール前待機中】
アルターフ:モールは完全に制圧されているようだな。
何をするつもりか見当もつかん。
ゴーパール:旦那?
旦那、旦那。
アルターフ:何だ。何か用なのか?
ゴーパール:皆様お待ちです。
旦那を探してますよ。
アルターフ:おい、お前はモールをテロリストの手に渡したな。
次の30秒に何か事が起きたとしたら?
あんな奴ら待たしとけ。
煙草を3箱買ってこい。
金はあるか?
ゴーパール:あります。
アルターフ:おい!
煙草屋はあっちじゃないか?
こっち側を行け!
ゴーパール:すみません、旦那。
アルターフ:おい。儀礼は?
ゴーパール:はい、旦那
アルターフ:買い物を頼みましたよ。
こっち側だ。
ゴーパール:分かりました。
フレーム外の声:情報源が探し当てようとしてます。
一九分けの男:副顧問。
アルターフ:これ以上古いビルは手に入らんだろうな。
今にも崩れ落ちそうな建築だ。
一九分け:非常時なのでやむを得ないかと。
アルターフ:ああ、そう言われたのか?
これまでの所で集まった情報をリストアップしよう。
一九分け:これまで我々が得たのは電話番号が幾つかだけです。
アルターフ:何人が中にいるんだ?
一九分け:200名以上の民間人が内部にいるはずです。
テロリストの方は20から30名でしょう。
男性:アルターフ。
ダルメーシュ:副顧問。
アルターフ:ダルメーシュ。
詳細が欲しい。
ダルメーシュ:了解。
アルターフ:いつものように攻撃部隊の出動を要請しろ。
ダルメーシュ:了解。
アルターフ:内部の民間人は何人だ?
私が欲しいのは彼ら個人の情報だ。
アルターフ:同様にテロリストについてもよく知る必要がある。
一九分け:副顧問、内務大臣がお着きです。
アルターフ:重要なのは彼らの武器についてだ。
そして彼らが使っているテクノロジーについて詳細を余すところなく知りたい。
彼らがモールに侵入した経路も知らなければ。
彼らの痕跡や手がかりを直ちに私に寄越せ。
ダルメーシュ:了解。
一九分け:大臣が来てます。
アルターフ:私にどうしろというんだ?
大臣だけ特別扱いして欲しいのか?
ばかばかしい!
座るように伝えろ。
もしも可能なら、そのあと何か食べる物でも与えとけ。
ダルメーシュ、何か妨害電波でも発生してるのか?
連絡はつけられるか?
ダルメーシュ:目下調査中です。
【モール ヴィーラ達の隠れ部屋】 1:4916
半白髭:キーリ、俺達バイクを駐車場に止めたよな。
お前、駐車用のコイン持ってるよな?
キーリ:このタイミングで聞くのがそれかよ!
ヴィーラ:俺達は人質の状況がどうなろうと気にしなくていいんだ。
自分達の身の安全だけ考えよう。
あの人達を救うのは政府と軍の仕事だ。
どうやったら脱出……
ヴィーラ:俺達はただ自分が助かる心配だけをするべきなんだ。
そうだろ?
ドミニク:見なさい、彼の賢明なこと。
どうやったら我々だけでここから脱出できるかを考るべきなんだ。
考えるため、君は黙ってる方がいい。
ゲップもあくびもしゃっくりもオナラもせず
しわぶきの音ひとつたてず静かにして。
婚約者:どうしてボクが静かにするのさ。
叫んでやる。
ボクに命令するなんて!
ボクは自分の好きな時にわめくぞ。
うんと大きな声で叫んでやる。
知りたいか?
ボクが大声でわめくの聞きたいかよ?
ドミニク:そんな風にしてわめく人間を今まで見た事がない。
道化のように振る舞いたいなら
わしが大声で笑ってやるよ。
そうしたらテロリストがここにやってくるだろう。
君は撃たれる。
婚約者:彼はボク達に他人の事で悩まず
自分達の事だけ考えようと言った。
おじさんは彼の考えが気に入ってる。
ボクはテロリストを皆殺しにして人質を全員救いたいんだ。
なのにおじさんはボクが嫌い。
ボクを気に入らないの?
ドミニク:足音が近づいて来る。
婚約者:どこ? ああ、神様。
どこ? 神様ぁ。
ドミニク:湿った爆竹のような臆病者だな、この兄さんは。
ドミニク:ムヌスワミ。
お前さんは全員に安全を提供すべき立場なのに
実際は自分だけ無事に縮こまってるんだな。
立派だよ!
わしらはテロリストから隠れてる。
お前さんはそのわしらから隠れてる。
驚きだよ。
気をつけるんだぞ。
ムヌスワミ:シーッ、神様。
ドミニク:もう限界だな。
テロリストとの交渉
【臨時作戦本部】 1:47:33
アルターフ:私がなんとかしよう。
兵士達:閣下。
閣下。
アルターフ:閣下、あなたですか。
いついらしたんですか。
ゴービンド、何故閣下が来た事を私に言わなかった?
大臣は最優先だ、だろ?
大臣:もういい。ここでは何が起きてるんだね?
アルターフ:ご存じない? モールがハイジャックされたんです。
大臣:ハイジャックについては承知だ。君はここで何をしてるのかね?
アルターフ:閣下、奥様とお嬢様があの中においでです。
それでパニクってらっしゃる。
大臣:それは違う。君は私の妻子について心配する必要はないんだ。
人質一人一人が私の娘であり、妻なのだからな!
取り巻き:閣下! 閣下!
大臣:私が言いたいのは、彼ら全員が私の兄弟であり姉妹であるということだ。
私は皆のために自分の命を捧げる覚悟だ!
アルターフ:承知しました、閣下、その必要がある際はただちに知らせます。
声:副顧問?
オペレーター:あちらとつながってます。
テロリスト首領:ハロー
アルターフ:私はアルターフ・フセイン、インド政府の代表として話している。
そちらの要求がなんであれ、まず私に伝えてくれ。
首領:アルターフ・フセイン、アッサラーム・アライクム(あなたの上に平安がありますようにという意味のムスリムの挨拶)
アルターフ:ワ・アライクム・サラーム(こんにちはという返しの挨拶)。
そちらの要求は何だ?
首領:私の要求か?
ウマール・ファルーク!
アルターフ:ウマール・ファルークだと?
私の推測ではモールには200人程度しかいないようだな。
その程度のちっぽけなハイジャックで重罪犯のテロリストを解放できるわけがないだろう。
クリケットスタジアムを占拠して
15000人の観客を制圧して
それでようやく可能性が高まる程度だ。
全く驚きだよ、自分達のリーダーの価値を我々よりもずっと低く見積もってるとはな。
いずれいせよ、決定するのは私じゃない。私は単なる道具さ。
今からその情報を取り次ぐから
15分くれ。
アルターフ:閣下、奴らはウマール・ファルークの解放を要求しています。
大臣:ウマール・ファルーク?
どうやったら解放できる?
無理だ。
アルターフ:奴がそれを知ったらどんな報復に出るか見当もつきませんな。
これはひとつの長い戦争になる。我々は待って、観察せねばなりません。
八の字髭の男:副顧問、作戦室に連絡してきた男の詳細な情報が掴めました。
アルターフ:それが役に立つのかね?
八の字髭:そうです。
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