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『ノンゼミ』のシラバス

※タイトルは本文と関係なく、なんとなくおしゃれそうなものを選ばせていただきました。

少し時期が前になりますが、新3年の皆さんは「ゼミ選考」というものがございましたね。さぞ大変だったかと思います。お疲れ様です。

そして、残念ながらゼミに所属できなかった、いわゆる「ノンゼミ」の方もいるかと思います。私もその一人でございます。その私が約1年ほどノンゼミライフを送ってわかったことを、ノンゼミのメリット・デメリットで分けて解説していこうかと思います。

ノンゼミの方で、早速暇を持て余してしまっている方、何もすることがなくて退屈な方、意気消沈してしまっている方はぜひご一読くださいませ。

ノンゼミのデメリット

まあ「いい情報」と「悪い情報」があるよ、と提示された時に、今の私はあえて先に「悪い情報」を知りたくなる気分なので、先にデメリットだけ紹介しちゃいます。

① 履修を組むのがめんどくさい

私は例の如く経済学部なので、慶應の経済学部ベースで紹介いたします。

慶應の経済学部は4年間の在学期間の中で126単位を履修する必要があります。
このうち、3年生4年生の主なフィールドである三田キャンパスでは、2年間で40単位の履修が求められます。このうち基本科目と呼ばれるものを除くと28単位残るわけなのですが、この28単位がめんどくさいんですよね。

ゼミ生ですと、ゼミだけで合計12単位が保障されています(そのどれもが基本いい成績がやってきます)。それにプラスしてゼミごとの必修授業が設定されているようで、選ぶ量が極端に少なく、残り単位数などをそこまで意識する必要もないので履修を組むのに苦労はしないんですよね。

一方で、ノンゼミですとその28単位を自力で授業を選んで履修しなければなりません。三田の授業は面白いものは多いですが、楽かどうかみたいな情報は日吉と比べてネット上でたくさん蓄積されているというわけではございません。

ちなみに私は今回の履修に関してはシラバスと開講形態を睨めっこして決めました。

② 人間関係がきつい

基本的に先ほどもお話しした通り、ゼミがある方はどうしてもゼミ必修などの関係で、ゼミ前提で時間割が組まれます。必然的にゼミ生同士で行動する時間も増えてきます。
それこそ今の時期のオンラインオフライン併用の形態ですと、ゼミのある日だけ大学に行く、それ以外はオンラインで固めるみたいな方も少なくないかと思いますし、そもそもとしてオンラインだろうがオフラインだろうが、学生間で話し合いやコミュニケーションを取ることができる授業って、ゼミ以外だと結構限られてきますね。

ということもあって、日吉で仲良かったクラスメートやサークルの仲間と直接関わる機会は激減しますし、それも込みでコミュニケーションの機会がごっそり消えるみたいなことはあります。

③ 就活の足並みを合わせにくい

まあこれは人によると思います。
ただ、日常的にコミュニケーションを取りつづける人がいない場合とか、定期的に会う人がいない場合は、これが一番辛いかなと思います。

自分の進捗が世間と比べてどうなのかの比較対象がないと、就活に成功するためにはもっとたくさんの企業を見る必要があるとか、もっとサマーインターンのESを多くアプローチする必要があるとか、その辺のペースメーカーがわからないということです。

ペース配分の目安がわからないと、モチベーションが乱高下して注力するべき時期(サマーインターンのES提出の時期など)にサボってしまったり、逆に必要以上に業界を広く取り過ぎてしまったりするでしょう。長距離走でも、最初飛ばしすぎて最後の方で死にかけている人とかたまに見ますよね。そういうことです。

結局ノンゼミでもなんとかなった人もここにはいますが、とは言っても受けていた会社の社員の方がメンターとして、自己分析や面接のサポートをしてくれたからこそだと思います。そういうことができるような友達は一人くらいは作ったり、適宜選考情報の共有やペース配分の確認などをできるような環境を整えておきましょう。

困ったら私まで連絡くれれば添削とか自己分析のサポートとかしますんで連絡くださいませ。

④ ESで研究内容を求められることがある

ごく稀にあります。私も過去に1度だけ遭遇しました。

青いメガバンクの総研会社さんの総合職なんですけど、確か設問の中で「研究内容、もしくは今後研究予定の内容について600~1000文字以内で回答してください」みたいなのがあって、よくわからんかったので適当なこと書いたんですよね。まあそれで落ちたんですけど。

そういうことが聞かれることがごく稀にあります。100文字以内とかではなく600~1000文字と、そこそこ長めだったので、多分前提知識とか特定分野に関しての深い専門的な知識も込みの回答が求められるパターンだったと思います。そうなってくるとそもそも研究していないノンゼミは結構きつかったでしょう。せっかくそれっぽいことを書くのであれば、もう少し奇をてらったものを書いても良かったのかなと、今改めて感じました。


ノンゼミのメリット

ここまでざっとデメリットの話をしましたが、もちろんメリットもあります。
ノンゼミの最大のメリットは「時間的制約が少ない」ことです。

ゼミに所属していたら、当たり前ですがそのゼミの時間、そしてゼミ必修の時間が固定されてしまいます。またレポートや課題などの、授業時間以外でも時間を取られることは少なくないでしょう。

一方で、その部分も含めてノンゼミの場合は、ほぼ全ての時間を自分のために活用することができます。自分のやりたいことを自由にこなすことができるというのもまた、学生生活でしか成し遂げられないことの1つだと思いますので、そこもまた一種の醍醐味かなと思います。

そんな中で、私が3年生の間でやってきたノンゼミライフを少し振り返りながら、2年間の過ごし方についてお話しできればと思います。

① 長期インターン

慶應生のノンゼミの学生が一番時間を割いているのはこれだと思います。

私も当初は広告代理系のインターン→ライブ配信者事務所のインターンなどを経験した上で、現在は3つ(スマホアプリのCMO・IRコンサルティング会社の資料作成・人材支援の営業)をしています。リモートワーク主体なので3つインターンしてもまあなんとかはなっています。

慶應生で人気なところですと、ブランディング系のインターンとか、暗号資産系のインターンとかですかね。

じゃあなんでインターンがおすすめできるんですかって話なんですけど、それが以下になります。

1. 時間を確保しやすい
2. ビジネス感覚を養うことができる
3. 企業とのつながりを持つことができる
4. ゼミ以外の場で専門性を持つことができる

1. 時間を確保しやすい

まず、履修の組み方が難しいみたいな話をしましたが、ゼミや必修に縛られないため、少ない曜日で履修を組むことができます。
それこそWantedlyに掲載されているようなインターンって、平日3日はフルで仕事してほしい、みたいな感じで時間的な制約を受けることが多いので、ゼミとの両立が難しいですよね。一方でそれができることが一個ノンゼミの利点として挙げられるかなと思います。

また、インターンの内容によっては時間の指定をしておらず、自分のスケジュールに合わせて仕事をすることができるものもあります。

それでなおかつお金が得られるわけですからね。キュンです(?)


2. ビジネス感覚を養うことができる

もちろんインターン先にもよりますが、資料作成力(MicrosoftOffice)や、営業力、マーケティング力、そして情報トレンドを追う力などを若いうちから一足先に学ぶことができます。

また、ノンゼミですと、本来ゼミで所属することで関わることができるような大人の方や先輩の方などの、年上の方と接する機会が少ないかもしれませんが、その代わり、というかむしろそれ以上に年上の方と関わる機会があります。
その中で積極的に事業に携わり、会社を牽引することができるインターンもございますよ。


3. 企業とのつながりを持つことができる

もう読んで字のごとくです。
営業や取引、事業を牽引していくなどの中で、企業の方々とつながりを持つことができます。その意味でも前述のように年上の方と関わる機会は多いです。

それこそ私が今行っている「人材支援の営業」では、企業の人事部の採用責任者などの方に商談をしたりします。そういった役職の高い方に対して対等にビジネスを行うことというのは、社会人として企業に属してからだとなかなか経験できないことだと思います。

就職活動などをしていく上でも、もちろん会社とのコネクションという部分では意味があるかと思いますが、それ以上に企業の方に対して対等に説明する経験を多く積むことができるので、面接慣れしやすいです。


4. ゼミ以外の場で専門性を持つことができる

こちらも読んで字のごとくです。
ゼミは専門性を深めることができる場ですが、インターンでも場所や扱うプロダクトによっては専門性を深めることができます。

営業であればそれに関連する用語を習得したり企業様からその商材に関連する情報を提供していただくこともできますし、企画などに関しては尚更ですよね。テーマとしているものの情報を日々追うことによってその情報や専門用語に詳しくなれます。それこそ私の肌感ベースにはなりますけども、最近では暗号資産とかフィンテック関連のインターン、投資関連のインターンとかはかなり人気かなと思います。


以上が、インターンの話です。


② 資格・スキル

会社によってはその人が持つ資格やポテンシャル、能力などを採用活動の判断基準に組み込むケースも、ここ数年でかなり増加してきたかなと思います。また会社としても求める学生の基準のようなものも年々上がってきています。そうした中で、資格そのものの価値もかなり上がってきているかと思います。

また、ゼミがないと「一つのものに長期的に打ち込む」ことができる環境を自分で探したり自分で作り出す必要がありますが、その長期的に打ち込むためのモチベーション形成として、それこそ以前公開した「#りくまち⑨」の山下さんのように、1つ資格取得などのゴールを設けることもいいかなと思います。

また、一部の業種(M&A仲介、コンサルティング、金融系など)は入社後にかなりの資格を必要とするみたいで、結構苦労される方も少なくないです。あらかじめ取れる資格は大学のうちにとっておいてもいいかもしれません。

以下私の独断と偏見によるおすすめの資格です。参考までに

・英検、TOEIC、TOEFL、第二外国語の語学検定(特に中国語)
・自動車の運転免許
・ITパスポート
・色彩検定2級
・簿記2級
・秘書検定
・FP(ファイナンシャルプランナー)
・Googleデジタルワークショップ
・宅建
・日経TEST

(公認会計士、弁護士)

また、最近では文系理系問わずプログラミングに挑戦している学生(主に私)も多いですね。学生向けのプログラミングスクールやプログラミングサークルなども増えてきている印象です。

様々な分野にTechnologyが応用され「〇〇Tech」なる造語が多く登場していますが、今後ほぼ全ての産業や分野の土台としてIT技術が必要となるでしょう。「社長は『プログラミング技術を持ったエンジニア気質のある人』でないと務まらない」などといったフレーズも何回も耳にしたことがあります。
Pythonのようなデータ分析系でもいいと思いますが、C#やJavaなどのプロダクト開発系、HTMLやCSSなどのウェブサイト開発系のコードに学生時代に触れておくことで、ものを管理する・分析するだけでなく必要と思ったものを自らの手で生み出すこともできるようになるので、プログラミングはかなりおすすめです。
開発したものが目で見える形や成果としてもしっかり残るので、達成感ややりがいは大きいですし、意義も十分にあると思います。


③ そのほか

基本的には、上記の「インターン」もしくは「資格・スキル」に時間を割く方もいますが、他に私が去年してたこととしてはこのnoteの活動とかかなと思います。
1年弱くらいnoteで活動しましたが、結構色々な方と繋がることができて、その方を経由して今のインターンに繋いでいただいたり、また今までに関わることのなかったSFCの方とも関わる機会が増えたりもしています。ありがたい。

最近はこれをサークル化したんですけど、もっともっと活動の幅を広げていきたい所存です。

それこそ最近、また緊急事態宣言が出るんじゃないかと言われ、私の身内でも「せっかく対面になったのにまた自粛かよ、ふざけんな」みたいに紛糾している方もいますね。気持ちはわかる。

まあこっから私の個人の意見の話になるんですけど、

ぶっちゃけ対面なら対面の楽しみ方、オンラインならオンラインならではの楽しみ方があって、その楽しみ方というのも合う合わないがあると思うんですよね。
これまでオンラインがつまらんよねって話になっていたのも、もしかしたらそれはオンラインに対面の楽しみ方を落とし込もうとしていたからなのかなって思ったり。


ということで、就活も終わって残り1年間の大学生活は、
・後輩たちの就活のサポート
・インターン にプラスして、
・全慶應生、全大学生が楽しめるような、「オンラインならではの楽しみ方」を模索して企画していく
ことに時間をかけたいなとも思います。

※賛同してくださる方(特にノンゼミの3年の方)がいたら私(chronostasis20201126@gmail.com or @Chronostasis19)まで連絡ください。舞って喜びます。

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