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【コラム】マーメイドはひとりで躍る⑩

お久しぶりです。

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実に4ヶ月ぶりのnoteである。

というのも、プライベートが忙しかった上に、これまで通りうまく記事が書けなくなってしまい、しばらく筆が止まってしまっていた。


いわゆるスランプである。

これまでは、真っ直ぐに進む川のように、止めどなくすらすらと納得のいくような文章が書けたのだが、今はオチがまとまらなかったり、話と話のつなぎ目が出てこなかったりで、蛇行する石狩川のよう。
4ヶ月経って、やっと気持ちの上で『そろそろ書くか』とは思うものの、人間というのはそうそう上手いことできていないもので、じゃあすぐに書けるかというとそんなことはない。


現実はそんなに甘くなかった。

しばらくの間は、リハビリということで、テーマも自由に、反応とかオチとか芸の細かさとか面白さとか、そういうのは意識せずに自由に書いてみる。
前置きが長くなってしまったが、そんな私のリハビリに付き合って頂きたい。


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私には、運動や手先の器用さが求められること、料理など数多くの苦手なことが存在するが、中でも『エピソードトーク』が苦手である。

そもそもとしてエピソードトークの中で大事になってくるのは、
『できるだけ短い文章の中で』
『情景をイメージしやすくするためにわかりやすい言葉で』
『伏線を散りばめつつ』
『その伏線を回収しながらオチをビシッとつける』
この4つだと思っているのだが、私はその4つ全てにおいて苦手である。

要するに、自分の出来事に関しての情報処理能力が著しく低いのである。

同じ大学の人に取材をして記事を書いている御身分とは思えない。この記事も閲覧する際にお金を請求するシステムにしていなくて本当に助かっている。


それも、このエピソードトークは最近苦手意識を持っているとかではなく、思い返せば幼少期から苦手だったような気がする。

高校までは、1年に一回クラスのメンバーを総入れ替えするシステムが存在していた。遠い昔のことのようである。
新しいクラスになって6月頭頃までは、自分で言うのもあれだがややウケでいつも隣の人をクスッと笑わせていたような気がする。しかしその後は私の発言のあとに何故かワンクッション入れてから笑いが起こるようになった。いつの間にか私の発言の後に笑いがなくなった代わりに、なんとも形容し難い、虚無の時間が流れていくだけになった。

ここで注意して頂きたいのは、決して私がハブられていたとか、無視されていたとかではない。オチがなく、どう反応していいのかわからないような話を、長々と、これはウケるやろと自信満々に勘違いしながら捲し立てている私に100%落ち度がある。


一度滑りキャラを確立してしまうと、どうやら私が話す言葉や文章には全て滑らせる空気を帯びてしまうらしい。ウケを狙って話したトークはもちろんのこと、割と真面目でごくごく普通で、「他の人でも絶対同じようなことを言うでしょ」というような内容でも。人間の顔の良し悪しで生涯稼げる年収やポジションなどに差が生まれてしまうなんて話をよく耳にするが、「滑りキャラ」か「ウケキャラ」か、というだけでも人生の中での何かしらの指標で差が生まれるような気がする。


大変ありがたいことに、3ヶ月ほど前にマーメイド侍さんがレギュラーを担当している個人ラジオにゲストとして出させて頂いた。これならウケるんじゃないかと念入りにトークテーマやらを用意していたのだが、いざその話をしてみると、全くもって手応えがない。勢いよくサンドバッグを殴ろうとしたら、スカってしまったようなものである。
マーメイド侍さんは昔からの仲なのでまだよかったが、他2名のレギュラーの方は流石に直視できなかった。彼らの方を向くと冷ややかな視線が飛んできそうな気がして、、

結局、私がゲストで参加したその回のアーカイブはまだ聞くことができていない。正直今後もその回だけは聞きたいとは思わない。その回のフリートークで茹でた孫さんだったかが話していた、SODの会社説明会の話だけならまだ気持ちよく聞けるかもしれない。


私の趣味は昔からYouTubeだが、その中でよく見るYouTuberは時期によってさまざまで、最近だと東海オンエアに再びハマっている。決して峯岸みなみの交際報道に被せているわけではない。文春が悪い。

話を戻そう。
東海オンエアというと、企画力や各メンバーのタレント性などに注目されがちで、もちろんその面白さを再認識しているというところもあるが、そこにプラスして『メンバーの虫眼鏡が編集している回の概要欄』にも注目している。

東海オンエアの虫眼鏡というと、元教員であり、東海オンエア内では「ブレイン枠」「仕切り役」「常識人枠」「高音叫び枠」などとして扱われることが多いが、何より文章を書く能力がとてつもなく高い。先月行われた夏休みの宿題RTA生放送でも、その文才っぷりを発揮していたので、ぜひ一度アーカイブを見て頂きたい。

コメント欄にもある通り、2時間8分50秒から約4分間が、読書感想文の読み聞かせのパートである。


無論読書感想文だけでなく、虫眼鏡が編集している回の概要欄という短いスペースの中でも、エピソードトーク、とはまた違うかもしれないが、『情景をイメージしやすくするためにわかりやすい言葉で』『伏線を散りばめつつ』『その伏線を回収しながらオチをビシッとつける』ということを平然とやってのけている。あまりの凄さに、虫眼鏡編集回の概要欄をまとめた本まで出版されている。それも1つと言わず5つも。

意味がわからない。

エピソードトークの1つもまともに話せない上に、自分のことになった途端に文章も書けず、5日くらいこのnoteを下書きの状態で温めてネタを探し、そしていざ書くとなっても、試行錯誤の結果このボリュームで2時間を要してしまっているくらいの私からすれば喉から手が出るほどに欲しい能力を、彼は最も簡単に行使してしまっているのである。

そんな彼に倣って、リハビリ1つ目の文章を書いてみた。
深夜テンションによる勢いも相まって、存外うまくいったような感覚で、今夜は満足して寝れそうな気がする、、

明日の朝改めて見た時に、『なんだこの駄文は』と、文字通り夢から醒めてしまわぬことを祈って、おやすみなさい。

醒めてしまったかどうかは、明日のコラムでわかりますので、乞うご期待。




【おまけ1】

途中で出てきた、東海オンエアの虫眼鏡が編集している回の概要欄をまとめた本の購入はこちらから

【おまけ2】

マーメイド侍さんがレギュラーを務める個人ラジオ「246のベシャリズム」が早くも100回を超えました。おめでとう
私が登場している4回分以外は聞く価値があると思うので、作業の合間や酒のつまみなどにぜひ

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