ツイステ人気に便乗!これを機に見てほしいディズニー作品たちのクソプレゼン!!

タイトルの通りです。
ちなみにツイステはDLしただけで止まっているのでそこは謝罪します。ソシャゲを増やすのがしんどい。ツイステ始めたら後日追記しますので許してほしい。(追記)始めました。感想はまた別の記事で書くけど、サバナクロー推しです。ラギー・ブッチ……………。
拗らせた過激派Dオタクの一人である私が、私の幼少期の精神にめちゃくちゃ影響を及ぼしたもののひとつであるディズニー作品を見て欲しいだけの長すぎる怪文書です。
「ディズニー全然見てなかったけど、ツイステ始めたし興味出てきた。でも何から見ればいいの~?おすすめは?」みたいなフォロワー向けに作った、独断と偏見でしかないプレゼンなので、「これが入ってねえ!」みたいな異論は認めますが苦情は受け付けません。君の心にあるディズニーを信じろ。

とにかく見て欲しい!!!推し映画プレゼン
ツイステキャラ元ネタ編


せっかくだしみんなのツイステの推しの元ネタは見て欲しい。一応時系列順にみた方が、映像のクオリティ的にいいかもしれないです。合わせてヴィランのプレゼンもしておくね。
ツイステはディズニー・スタジオ制作の作品のみを元ネタにしているあたり、ちゃんとしているなと思います。(謎目線)

白雪姫
言わずと知れた、ディズニー作品初の長編作品。世界初の長編カラーアニメーションであり、ディズニー伝説の始まり。
これが最古なの!?というくらいクオリティが高い。毒リンゴを食べて亡くなった白雪姫は、王子様のキスで目覚めました、というロマンチックな結末を、初めに世界的にイメージ付けた作品でもある。
以後ディズニー作品では「愛するもののキスはどんな呪いも解く」という最大の魔法として定期的に扱われるようになる。
白雪姫も魅力があってかわいいんだけど、この作品で一番魅力があるのは絶対7人の小人だと思う。現にディズニー・スタジオの入り口は彼らが出迎えているし。それぞれに個性があって、おっさんでもコミカルでかわいらしい。彼らの曲「ハイ・ホー」はあまりにも有名。
ただ古すぎて小人と白雪姫以外は王子すら名前が付いていないので「王子」でしかない。悲しいね。

イーヴィル・クイーン
直訳すると「悪の女王」。名前がないのでグッズとかではこの名称が使われる。白雪姫に出てくる継母で魔女。リンゴ売りの老婆に化け、白雪姫に毒リンゴを食べさせて殺す。初の長編作品のヴィラン。
公開当時はカラーアニメーションなんてみんな見たことがないのもあり、あまりのリアルな恐ろしさに、映画館でお漏らしをする子供が続出。困り果てたイギリスの映画館はR16にして、16歳以下の子供は保護者同伴を義務付けたエピソードを持つ。確かに森で命を狙われるシーンや老婆に変身するシーンはトラウマになりそう。
死に方も雷に撃たれて崖から落ちるので怖い。
冷たく残酷だが、白雪姫が生まれるまで鏡に選ばれていたんだという説得力のある美しさも兼ね備えているキャラデザ。天才では……。

シンデレラ
ディズニーを代表する夢と魔法とプリンセスすべてが詰まった不朽の名作。
ウォルトが生前一番好きだったらしい作品。正直ディズニープリンセスのテンプレイメージとしては代表格だと思います。
元はグリム童話やペロー童話が原作。
継母にいじめられていた少女が、素敵な王子様に見初められて幸せになるストーリーは、ヨーロッパはもちろん、結構アジアとかでもだいぶ昔から出てくるんですよ(落窪物語とか)。昔からベタではあるけどそれほどまでに万人に好かれるストーリーなのだということがわかりますね。
ディズニーにおいてはミュージカル作品として表現されています。
中でも妖精のお婆さん、フェアリーゴッドマザーの「ビビディバビディブー」の軽快なメロディと共に魔法をかけるシーンはワクワクするよね。これぞディズニー!!!!!!!!
ミュージカルが苦手だな〜って人は同じディズニーの実写版だけ観ると良いと思います。こっちはだいぶストーリー重視。
結構キャラデザや設定も違うけどね……。特にフェアリーゴッドマザー。歌わないし老婆のでもない。これはこれで好きなんだけど。
ただ個人的にここ最近で改変が一番気にならない実写な気がする。

トレメイン夫人とその娘、アナスタシアとドリゼラ
シンデレラの父親の再婚相手であり、シンデレラにとっては継母と異母姉にあたる。
父親が亡くなってからはシンデレラを使用人のように扱う意地悪な三人。
舞踏会では、自分も舞踏会へ行こうとするシンデレラのドレスを破って置いていった。
トレメイン夫人は何だかんだ娘を良家に嫁がせて家族3人が安定した裕福な暮らしをしたいだけの人、と言うイメージ。
そのために策を巡らせており、シンデレラが王子の探してる人物だと気づいて部屋に閉じ込める、狡猾な女性。
彼女の心理描写は実写版の方が分かりやすく現れている。
飼い猫はルシファー。シンデレラの友達であるジャックをはじめとしたネズミたちの天敵。にしても名前ヤバすぎ。
3ではフェアリーゴッドマザーの杖を奪って王子に選ばれたのはシンデレラではなくアナスタシアという歴史改変をする悪役っぷり。
一方でアナスタシアとドリゼラはわがままでだが、結構おバカで母親の言いなり。
しかしアナスタシアは2と3では改心して良い子になるし、2では街で出会ったパン屋の青年と恋に落ちて結ばれる。ドリゼラもそんな姉を見て羨ましがる描写も見られる。
つまり二人とも母親が「シンデレラを使用人みたいに使って良い」と言ったからあの意地悪な態度になったし、母親の干渉が無ければ「運命の恋」に憧れる普通の女の子なのだ。
アニメでは3人ともシンデレラとは別々に暮らすしお咎めなしっぽいけど、実写だと国外追放になる。
余談なんですけど、おしゃれキャットの猫たちの飼い主であるボンファミーユ夫人のデザインが、このトレメイン夫人にそっくり。猫たちを我が子のように可愛がる良い人のはずなんですが、見た目がヴィランっぽい。

ふしぎの国のアリス
オタクも女の子もめちゃくちゃ好きなモチーフ(偏見)。ルイス・キャロルの小説が原作。
シンデレラと同じくらいの時に制作が開始され、シンデレラの翌年に公開されますが、シンデレラの大ヒットに対して興行成績は微妙。
『シンデレラ』のような感動的な王道ファンタジーを望んでいた当時の観客にとって、アリスはディズニーらしくない作品のため、受け入れられなかったのかもしれません。
プリンセスじゃないし、夢オチだし。
あと元々原作ファンが根強い作品の映像化とあって、原作改変しやがって!という意見が多くて叩かれたそう。
でもこの作品は割と原作改変常習犯のディズニーにしてはかーなーり原作に忠実な方だったりする。
原作に忠実すぎるからこそ「ディズニーらしくないストーリー」で不評を買い、原作ファンからはちょっとした改変が目について叩かれる。困ったなぁ〜。
原作付きのものを映像化した時によくある意見だけど、難しい問題だよね。
しかし、『バンビ』がコケたときはめちゃくちゃ凹んだウォルトだけど、この作品では全く気にしてなかった。
何故なら同時進行でやってたディズニーランドの制作がめちゃくちゃ楽しかったから!!

評価はともかく肝心の内容について。
「イッツアスモールワールド」をデザインしたメアリー・ブレアが製作に関わり、イメージボードを描いているため、その世界観と色彩がとても美しい作品。
「アリス=黒いカチューシャに水色のエプロンドレスの金髪の女の子」というイメージを作ったのはディズニーであり、色彩設計を行なったメアリー・ブレアの才能が伺える。カラーリングのセンスがありすぎる……。
ちなみに内容に関しては、元々原作が言葉遊びが多く、夢オチのストーリーなので当たり前なんですが、その色彩の強さも相まって、
端的に言うと
「高熱でうなされてるときに見る夢」
です。
正直だいぶ好き嫌いの意見分かれると思う。
いろんな魅力的なキャラが出てくるんですが、とにかく「揃いも揃って話が全く噛み合わない」。
とにかくめちゃくちゃカオスなんですが、ストーリーに関しては原作に忠実に描いた結果なので、これが正解なんですよね。
観てて怖いなって思う人もいるんじゃないかな。
こういうシーンはダンボにもあるし、昔のディズニーって白雪姫からちょっと怖いな……みたいな要素はあるんですよ。ピノキオとかもそう。
でもアリスはこれらと違って「得体の知れない、理不尽な恐怖」が強く出てると思います。ピノキオみたいに悪さをやらかしたみたいな原因もなく、ただずっと怖い目に遭う。彼女の心強い味方もいない。可哀想。
かといってすげーつまんないわけじゃないんですよね。楽しませる努力もしてる。
ディズニーっぽくないわけじゃない。映像はひたすら美しいし、ミュージカルなのでこの作品ほぼずっと歌ってるけど、音楽はかわいい。キャラも可愛い。
とにかくストーリーだけがカオスで怖いんだけど、それは元々原作がそうだからとしか言いようがない。
むしろこのカオスさが「全部アリスの見ている夢」というオチに集約するといっても良い。
未だにモチーフとして愛されているので、そういう意味では傑作映画だし、ディズニーの描く世界は今でも人々を魅了する美しさ、素晴らしさを持つのだと再認識できる作品。
作画だけディズニーに委託した別映画だと思って観ると観やすいかも。
ちなみに実写映画の「アリス・イン・ワンダーランド」はだいぶ設定やストーリーが違う。アニメのその後を描いた、原作ファンには刺されそうなオリジナルストーリー。ストーリー重視でアクション要素がめちゃめちゃ多い。これはこれで面白いので見たい人は見てね。

ハートの女王
気に入らないことをしてきた相手の首を刎ねる、残虐な暴君。
大してそんな掘り下げもなく、性格も怒りっぽいってだけ。
ヴィランかと言われると、アリスの命を狙ったので確かにそうかもしれないが、そもそもチェシャ猫のせいなので、個人的には微妙。
ぶっちゃけ女王より花の方が陰湿で性格悪い気がするし、セイウチと大工のシーンの方が残酷。ていうかこの作品、アリス以外はみんな性格がアレなので、ある意味みんなアリスの敵ではないのか?
実写版の赤の女王は、原作では鏡の国のアリスに出てくるが、ディズニーでは実写「アリス・イン・ワンダーランド」で登場。キャラクターとしてはこのハートの女王がモチーフとなっていて、典型的なディズニーヴィランとして描かれています。個人的に美人の妹にコンプレックスを抱き、愛を求めて暴君になった彼女に感情移入してしまってしんどい。

眠れる森の美女
チャイコフスキーによってバレエにもなったペローの童話が原作。
このオーロラ姫、たぶん歴代プリンセスで一番何もしない気がする。
意外や意外、ミュージカル要素は薄い。いや、オーロラ姫が早々に呪いで眠るからなんですが。でもテーマソングの「いつか夢で」は聴いたことあるんじゃないかなぁ。
その分フィリップ王子はアクティブ。ディズニーの王子様って何かと添えるだけ、みたいなのが多い中、彼は最後はマレフィセントと決闘までしますからね。
メインはマレフィセントとフローラ、フォーナ、メリーウェザーの3人の妖精たちの魔法の攻防と、王子の活躍なのかも。
作画で特徴的なのはやはり美術かなぁと思います。今までは背景の森も活き活きと動き出しそうな感じだったんですが、この作品は背景が絵画的。重厚感があって、悪い妖精のマレフィセントに映えるんですよね。
でも重苦しいだけじゃなく、メアリーブレアがディズニーの退社前に置いてったコンセプトアートを引き継いでいるので、色彩は豊かで美しい。
マレフィセントが出てくる時の炎が緑って、天才では??
個人的にめちゃくちゃ覚えてるのが、フローラとメリーウェザーがオーロラ姫のドレスの色をピンクにするかブルーにするかでめちゃくちゃ争うシーンと、王子がドラゴンと戦うシーン。
オーロラ姫のドレスが何色なのか問題は、本編では青なんですけど(ラストシーンで二人の小競り合いによって交互に変わる)、グッズとかでディズニープリンセスみんなで集まった時にはシンデレラと差別化するためピンクが採用されがち。
まあオーロラって名前だからどっちもなんでしょうね。

マレフィセント
嫌われ者の妖精。
パーティーに一人だけ呼ばれなかったという理由でオーロラ姫に16歳になると死ぬ呪いをかける。
最後にはドラゴンに姿を変え、フィリップ王子と戦うも、彼に倒される。
そのあまりの存在感から、ディズニーでは度々最恐のヴィランの一人として数えられるレベル。
単独で彼女がメインの実写映画まであるが、この実写では「実は良いやつ」で、元々はかわいい妖精で、王様に恋したが裏切られて羽を奪われる。「パーティーに自分だけ呼ばれなかった」のは建前で、復讐として娘のオーロラ姫に呪いをかけ、「呪いで死ぬのを見届けてやる!」と彼女を見守るうちにオーロラ姫からはフェアリーゴッドマザーって呼ばれるようになり、保護者ポジになるのだ〜。
個人的には悪役には悪役として魅力があると思うし、悪者のままでいて欲しいので解釈違いであった……。まあでもあくまで私の好みの問題なので、マレフィセントの活躍が見たい人は是非観てね。単体で見ると面白いです。2まである。
あとツイステに出てくるクロウリーは彼女の相棒のカラス、ディアブロがモデルなんじゃないかな……。実写ではイケメンカラス。
キャラデザは伝説の9人であるナイン・オールド・メンの1人のマーク・デイヴィス。彼はバンビやシンデレラ、ピーター・パンのティンカー・ベル、眠れる森の美女のオーロラ姫を担当するなど、数々の魅力的な女性キャラクターを生み出したアニメーターである。天才〜。


101匹わんちゃん
原作は小説。初めて全編トレスマシンが導入された長編映画作品である。これによりアニメーターが紙の上に描いた原画を、鉛筆のタッチそのままにセルに転写することが可能になった。この機械が出てきたからこそ初めてできる、大量のダルメシアンたちの描写!!全部ぶちパターンが違うんだぜ。正直引きます。そんな頑張らんでもええんよ。
物語はロンドンに暮らす音楽家ロジャーの飼い犬でダルメシアンの主人公ポンゴとロジャーの伴侶となるアニータの飼い犬バーディタが出会い、それぞれ結婚。ポンゴとバーディタとの間に子犬が15匹産まれる。毛皮好きのデザイナー・クルエラに盗まれるも、犬の親2匹が取り返しに行って、他所のペットショップなどで盗まれた子たちも合わせて計99匹のダルメシアンの子犬と共にクルエラを見事にやっつけて逃げ出す、というお話。
ただラストの、犬盗まれて帰ってきたと思ったら17匹から101匹になってたら正直私なら倒れるんですけど、飼い主たちはめちゃくちゃ喜んでて「田舎に引っ越してこの子達と暮らそう!」って言ったのには引きました。金持ちの感覚はわからんのよ。
この作品はダルメシアンのポンゴが主人公なんですけど、クルエラ・ド・ヴィル無くして語れないくらい彼女が魅力的で素晴らしいヴィランだと思いますね。
一応アニメも実写も2まであるよ。

クルエラ・ド・ヴィル
有名デザイナー。犬を殺して毛皮を剥ぎコートを作る危険な毛皮マニア。
同級生のアニータのところに生まれたダルメシアンの子犬15匹の買取を断られてしまったのを機に、アニータの家の子犬たちはもちろんのこと、ペットショップやいろんなところから子犬99匹を盗む。
部下が泥棒の男二人なんだけどマヌケ。
原作でも白いミンクの毛皮で出来たクロークを纏っていることが描かれているが、ディズニーのクルエラはヴィランに相応しく、尚且つ有名デザイナーらしい特徴的な見た目をしている。
左右で黒と白を分けたストレートの毛髪、袖なしの黒いロングタイトワンピース、白い毛皮に真っ赤な裏地のコート、真っ赤なロンググローブととパンプスを身につけ、常に煙草を吸うチェーンスモーカー。
この煙草の煙の演出がめちゃくちゃ良いんですよね。彼女がいかに信用出来ない妖しい人なのかを醸し出している。
乗ってる車もカッコいい。
正直101匹わんちゃんと聞いたらダルメシアンの次にクルエラの顔が浮かぶほど、抜群のデザイン。
キャラデザはマレフィセントも担当したマーク・デイヴィス。て、天才じゃん……。
クルエラもメインの実写映画が出るっぽいよ。知らんけど。ホンマは良いやつにされそう。

リトル・マーメイド
ウォルトが亡くなって以降突入してしまったディズニー第一暗黒期を脱したきっかけとなった名作。
原作はアンデルセンの童話だが、アンデルセンが知ったら憤死するレベルで改変されたハッピーエンドのミュージカル作品。
まあでもこれはこれで面白いので見て欲しい。
今のディズニーキャラクターのデザインイメージに多大な影響を及ぼしたであろう天才アニメーター、マーク・ヘンとグレン・キーンのコンビの描く魅力的なキャラクターや素晴らしいアニメーションはもちろんのこと、ハワード・アシュマンとアラン・メンケンの名コンビによる楽曲が最高。アカデミー賞歌曲賞も受賞している。私は「アンダー・ザ・シー」が特に好き。
このヒットを機に、ディズニーといえばミュージカルのイメージが生まれたのではないかと個人的には思う。
この作品以降、ディズニーは第二ルネサンス期に突入する。
ちなみに2はアリエルとエリック王子の娘、メロディが主人公。1作目のアリエルにそっくりなメロディと、子育てに悩むアリエルの描写が個人的には好きだが、1作目の方が面白いのはまあ、そう。よくあるよね。

アースラ
タコの人魚で悪い魔女。部下にウツボのフロットサム・ジェットサムがいる。
トリトンに宮殿を追い出されたことを恨み、海の支配者となることを目論んでいる。
甘い言葉で唆して相手の望みを叶えてやるが、「お代」と称して何かを貰い、更にアースラが提案する約束を果たせなければ、魔法は解け、得体のしれない海洋生物へと変えてしまう。
しかも、アースラの提案する約束は手下の妨害もあって必ず約束を果たせないようになっており、相手がそれに対して異議を唱えても契約書を盾に突っぱねる。 悪徳商法である。
その辺を踏まえた上でアリエルがアースラのところに行くシーンを観ると、印象が変わるよ!
でもデザインはめちゃくちゃかっこいいよね。足の部分を黒いドレスっぽくしたのすごくない?。
西洋ではタコは悪魔の魚として恐れられてもいるので納得のモチーフだし、願いを叶えるためにどんなことでもやるその執念深さがタコの足として現れている。
劇団四季のミュージカルではトリトンの兄妹のうちの一人という設定があるが、ディズニー公式の設定ではない。
ちなみに2では同じタコモチーフで、彼女の妹のモルガナが出る。アースラと違ってシュッとしており、姉と違って魔法の才能がないのがコンプレックスでかわいい。相棒はサメ。

美女と野獣
ディズニー無双シリーズ第二弾。金ローでよく放送されるやつ。
こいつも曲はハワード・アシュマンとアラン・メンケンのコンビだぞ!私は「ビー・アワ・ゲスト」が特に好き。でも全部良いぞ。
ダンスシーンの美術ではディズニーで初めて3DCGを取り入れており、カメラワークが半端なく良い。
食器や家具になってしまったお城の住人も可愛いし、何より人間らしくなっていくビーストのキャラが良すぎて人間に戻った時にがっかりする。安心しろ、スタッフもそうだった。
でもあれは見た目が人間変わってもベルがビーストを愛しているかの試練なんだ。必要なシーンなんだ。

実写は実写で悪くないと思う。エマ・ワトソンがかわいいし。
ところどころの改変が、ん?ってなるけど、ただエマ・ワトソンがかわいいし。
あと吹き替えだとアニメのときの翻訳歌詞が著作権の問題で金がかかるので、再翻訳されたせいか、なんか違うんだよね……。見るなら歌詞が変わらない字幕がオススメ。

ガストン
街で一番のハンサムで人気者。狩猟が得意。ディズニープリンセス系統では初めての男性のヴィラン。
白人でマッチョの男性、これ社会的立場が強い者の象徴なんですよ。
ベルと結婚するためにあらゆる手段を尽くすが、理由は彼女が街一番の美人だから。
美女と野獣という作品は「人を見かけで判断するな」という分かりやすいメッセージがありますが、彼はその対比となっているヴィランと言えますね。
性格は自惚れ屋で下品でガサツで最悪。ベルの読書という趣味に理解が無く、彼女の父親を変わり者だと馬鹿にしている。
ただベルに何度振られても求婚するし、自分に求婚されたらベルは絶対喜ぶと思い込んでるところがすごい。そこだけは尊敬する。

ベルと結婚するために彼女の父親を精神病院に送ろうとしたり、野獣を殺そうとしたりして、最期は城の上から落ちて死ぬ。

実写では顔が良すぎて多少嫌なことしても許されるせいか、顔の良さでは擁護できないレベルの悪業を繰り返す、アニメ以上にとんでもねえど畜生となっている。
あと元軍人でPTSD持ちっぽい描写が見られる。
あと実写ル・フゥはガストンに恋をしており、本当は良いやつなんだけど彼の言いなりになってる。最期は運命の男性と結ばれてめでたしめでたし。
だからヴィランを実は良いやつにすなーーーっ!!!アニメでは腰巾着だけど虎の威を借る狐としてめっちゃ嫌なやつだし、たまにポンコツさもあるスネ夫ポジだったんだ。なんでガストンが嫌なやつのままでルフゥは良い想いしてんねん。わからん。個人的に彼がゲイになったことじゃなく、良いやつされたのがムカつくんだよね。

アラジン
ディズニー無双シリーズ第三弾。金ローでよく放送されてるやつ。
モチーフはアラビアン・ナイト。
貧しいけど心の優しい青年・アラジンが、ランプの魔人・ジーニーに出会い、彼の人生が一変することとなる、というミュージカル映画。
曲はおなじみハワード・アシュマンとアラン・メンケンの名コンビ、絵もグレン・キーンとマーク・ヘンのコンビがそれぞれアラジンとジャスミンを担当。そして話も最高。まさしく傑作といえる作品ですが、私がこの作品で何より素晴らしいと思うのは、
ランプの魔人・ジーニー
だと思います。
ジーニーを作ったの、天才だなぁって、思いませんか?天才。ランプの魔人をあんなにコミカルで楽しい人気者にしたのはディズニーの力ですよね。
彼の曲、『フレンド・ライク・ミー』が大好き。彼の声を演じているロビン・ウィリアムズは、モノマネが得意でいろんな声を出せるのですが、これがまたジーニーのコミカルな感じにピッタリ。そして吹替でそのロビン・ウィリアムズと同じことが出来る山寺宏一はすごいんですよ。流石世界に認められた声優さんですよね。
実写はめちゃくちゃ改変されてるので意見が分かれそう。私個人としてはエンタメとしては好きだけど、話全然ちゃうな……という想いが先行してイマイチ乗りきれなかった。
現代版アラジンって感じ。
まあでもウィル・スミスのジーニーも好きなんですよね。でもどう見てもウィル・スミスなんだよな。ジーニーではない。
あと吹き替えは著作権の問題で翻訳した歌詞がアニメと違うので、字余り感がすごい。ジーニーはちゃんと山寺宏一なのでそこは1億点。

ジャファー
アグラバーの国務大臣。密かに王座を狙っており、蛇の如く厭味たらしく狡猾な性格を持つ邪悪な魔法使いでもあり、サルタン王を杖で催眠して操る。モチーフはコブラ。
物語は、彼がランプを探し求めて、洞窟に行くも、「ダイヤの原石のような心を持つもの」しか入ることが出来ず、アラジンにランプを取りに行かせたところから始まる。
最終的にジーニーによって強い魔法使いとしての能力を得るが、ジーニーを超えた魔法使いとなることを望んだためにランプの魔人にされてしまい、ランプに閉じ込められてしまう。でもカッコいいんだよな。立ち振る舞いが良い。
相棒はオウムのイアーゴ。口が悪いけどどこか憎めなくて魅力的だったのに、実写ではただのオウムで悲しかった。

ライオンキング
ンナァー!!ツィーゴンニャー!マバクィーズィババー
端的に言うと手塚治虫のジャングル大帝レオのパクリ。パクリじゃねーか!と現地アメリカをはじめ世界的に問題になり、日本では署名運動にまでなったが、最終的に手塚プロが許す声明を行い和解した。手塚プロは心が広いね。詳しくはググってね。
細かいとこ見ると違うけど、似たシーンや似たキャラがめちゃくちゃ出てくるので、そりゃ言われるわな。個人的には面白いと思うし好き。
プライドランドの王子シンバが、王になるまでの成長譚。
2ではシンバが幼馴染で妻のナラとの間に子供も産まれ、父親になっており、彼の娘のキアラが主人公。
物議を醸したストーリーはともかく、実際にアフリカのサバンナに取材旅行に行ってスケッチしただけあって、自然や動物たちの生き生きとした動きは圧巻。
あとやっぱり曲が最高なんだよね〜!えっ!?作曲はあのエルトン・ジョンなんですか〜!!?!?
冒頭のあまりにも有名すぎる『サークル・オブ・ライフ』で思いっきり掴まれ、ハクナ・マタタでは完全に好きになってる。ティモンとプンバァのコンビすき。

吹き替えだと成長したシンバの声は宮本充だぞ!やったー!
ディズニー・チャンネルでシンバの息子(キアラの弟)が主人公の『ライオン・ガード』というスピンオフがあり、何故スカーが闇堕ちしたかって話もあるので気になる人は見てみると良いかも〜!!

実写(実写ではない)映画はまだ観てないのでわからん。

スカー
傷のあるライオンで主人公のライバルという設定はジャングル大帝にもいたが、主人公の叔父が父を殺すというストーリーはハムレットがモチーフ。そもそもジャングル大帝の敵は人間。
ちなみに本名じゃないっぽい。傷ができた経緯については諸説ある。
プライドランドの王・ムファサの弟で、つまりシンバの叔父。ただでさえ兄貴がいるから王位継承権2位なのに、シンバが生まれて3位になっちゃったので、二人を殺して王になることを企む。
表面上は優しいおいたんなので、シンバにもめちゃくちゃ懐かれていた。
しかしずる賢く冷酷。嘘つきで、ライオンでありながらある意味人間のような振る舞いをする。
兄を裏切って殺し、シンバを追い出し(外は一人じゃ生きられないので事実上の処刑)、ハイエナたちを引き連れて下克上をする。
最期は追い詰められた先でハイエナに食われて死ぬ。やべ〜〜〜〜弱肉強食じゃーん。
デザインも歌も立ち振る舞いも全部かっこいい。かっこよくない?えちえちライオン叔父さんじゃん。実はガストン、ジャファー、スカーは同じアンドレアス・デジャというアニメーターがデザインしている。色気のあるおじさんを生む天才じゃん……。特にジャファーとスカーの二人を比べると、確かにそんな感じするじゃろ?ちなみに、『魔法にかけられて』のヴィラン・ナリッサ女王のデザインも彼。グレン・キーンやマーク・ヘンが素敵なディズニープリンセスやヒーローを生む天才なら、彼は魅力あるヴィランズを生む天才だと思う。
にしても、人物像めちゃくちゃ兄弟間コンプレックスのオタクに刺さるよね……………。
あとヘラクレスでネメアのライオンがスカーに似てて毛皮にされて泣いた。可哀想〜!

ヘラクレス
個人的にめちゃくちゃ売れてると思ってるけど日本ではそんなに知られてないって本当なんですか!?!??!?みんな見ろ。
実写になるんだって。今のうちに見て実写映画出た時に比較してみよう!
やっぱ父のゼウスが不倫男なのはディズニーの教育上よろしくないので、ヘラクレスが人間とゼウスの子供ではなく、正妻ヘラとの間の息子になっているという、ギリシャ神話を改めて再履修し直してこいよみたいなクソ改変をしている。キレそう。
そのため敵役がヘラではなく、ギリシャ神話まとも枠ハデス。死の王だからかな。
ギリシャ神話のオタクの私としては改変には激怒した。この人間らしい神々のヤベー愛憎劇がギリシャ神話じゃないか。キレそう。
でも終始コミカルな作風と、清純派のプリンセスとは違って今までにいない色気があってどこか影のあるヒロインのメグ(メガラ)の造形と、無能な部下に振り回されるハデスが超かわいいおじさんなので許した。
何よりゴスペルが取り入れられた曲がめちゃくちゃ元気出てアガるのでオススメ。ゼロ・トゥ・ヒーローとヒロインのメグの曲は特に好き。
やはりアラン・メンケンの作る歌は最高なんだよね……。レッツマイソウル……ヘラクレス……ギリシャ一(いち)のアイドル誕生……なぁお前もそう思うだろイアソン……。
ちなみにヘラクレスの声はTOKIOの松岡くんだし、メグの声は工藤静香だよ。

ハデス
元ネタギリシャ神話ではまとも枠の、冥界の神様。隠キャおじさん。
この作品では俺は冥界で毎日働いて休む暇もないのに他の神々は悠々自適なパリピの陽キャ。はーもうやってらんねー!と下克上を企んでいる。心中お察しします。(まともでは?)
ヘラクレスの誕生パーティーのシーン可哀想だった……。
アースラと違って部下がポンコツなのでめちゃくちゃ振り回されててかわいいのだ。
吹き替えの嶋田久作さんの演技も最高なのだ。
でも甥っ子のヘラクレスから不死を奪って何度も殺そうとするのはヤバヤバである。やっぱヴィランだった。
最期は冥界の亡者たちのところに引きずり込まれてしまう。神様なので多分生きてる。

プリンセスと魔法のキス
こっからモチーフ取ってくるのめちゃくちゃセンスあるな……。と思いました。
みんな知ってる?私は公開当時にちゃんと観ました(クソマウント)。
2002年の小説「カエルになったお姫様」が元ネタで、カエルの王子様パロディの要素も含んでいる。
主人公のティアナは初のアフリカ系かつアメリカ合衆国国籍のディズニープリンセスである。

あらすじとしては、
クソニート思考のクズ王子が自身の召使いにハメられて呪術師によってカエルにされ、元に戻るにはプリンセスからのキスが必要なのだが、自分のレストランを持つために一生懸命働いている普通の女の子、ティアナをプリンセスだと勘違いしてキスしてしまい、ティアナまでカエルになってしまう。
元に戻るために二人の冒険が始まる!
というお話。久々のプリンセスもので定番のミュージカルだが、結構ストーリーは大人向け。
オチも含めて話も面白いのでオススメ。
余談ですが、ティアナの親友であるお金持ちのお嬢様シャーロットは白人で、二人が仲良くなったきっかけは、元々ティアナの母親がシャーロットとティアナに読み聞かせをするシーンがあり、彼女がシャーロットのうちで働いていたから。しかも仕立て屋としてドレスも作っていて、ティアナの家はブルーカラー層なんだ、というのがわかります。
舞台の時代背景をきちんと踏まえた立ち位置は評価できる……今の実写ディズニーとは大違いだ……………………。でも「当時あった人種差別などを描いていない」等のアメリカ黒人社会からの批判もあるっぽい。難しいね……。
あとシャーロットはお姫様を夢見るお嬢様なんだけど、友達想いのめちゃくちゃ良い子なので幸せになってほしい……。
ホタルのレイも良いやつだったんだよ……。

ドクター・ファシリエ
ブードゥーの呪術師。影が意思を持っており、操る力を持つ。通称"影の男"。
ナヴィーン王子の召使いと契約して、彼をカエルにした張本人。
シャーロットの父親を殺して金を奪ってニューオリンズの街を支配することを企んでいる。やろうとしてることの規模が現実的なのが評価できる。

ローレンス
ナヴィーン王子の召使い。こき使われるのに嫌気がさし、ファシリエと組んで魔法で王子になりすましてシャーロットに求婚する。

とりあえず一旦はこの辺。特に皆さんの推しの元ネタの映画は見てくれると嬉しいです。傑作しかないので。エンターテインメントとして単体でも楽しめます。

ツイステとは関係無いけど面白いから見てほしいやつ

上のやつ以外での推し作品プレゼン。めちゃくちゃどうでもいいんですが、私の推しキャラは『ズートピア』のニックと、ピクサーだけど『モンスターズ・インク』シリーズのランドールです。人間味が強いのがすき。

ムーラン
舞台は古代中国。中国の伝説『花木蘭』をモデルにしたミュージカル映画。
フン族の侵攻により各家男子一人の徴兵令が下るが、ムーランの家には男がおらず、高齢で足の悪い父が行くこととなった。父の代わりに、一人娘のムーランが男装して兵役に出て、軍人として成功していくサクセスストーリー。
初のアジア系ヒロイン。
何より戦争モノなので、アクションの作画が半端なく良い。ちょっとカートゥーンぽくて動画としての抜きの絵が上手いんですよね。
あとガッツリとジェンダーを意識した最初の作品で、今までのヒロイン像を壊してやるぜ!という意気込みを感じられる作品。
ムーラン本人は男に負けない!やりたいことやったる!みたいな強い女というより、最初は世間とは思想が違うために自分に自信がないというか、自分の居場所がない感じの引っ込み思案の子なんですが、徐々に腕力が足りないなりに頭を使って創意工夫して戦うようになり、周りに認められることでメンタルも強くなっていくんですよ。
だからこそ、ムーランは共感して応援したくなるヒロインに仕上がっていると思います。

やっぱり曲とそれに合わせた映像が良くてですね、ムーランのお見合いの準備と共に最初に流れるのが、「家に名誉を」。
フェミニストが聞いたら卒倒するような「女の価値は良いところの家の男性と結婚して健康な子供を産むこと」を歌った曲なんですよ。当時としては当たり前の価値観ですが、一方でムーランは現代的な考えを持つ女性。上手くやれないわけです。お見合いは失敗。
この後すぐ、世間の価値観に馴染めないムーランの心の内を歌う曲「リフレクション」が流れる。化粧した自分の顔が、知らない人に見える。
もっとメンタルが強ければ、つっぱねて自分の主張を言えるんだろうけど、言えない。でも私は個人として認められたい。ムーランの時代で既に「ありのままで」が歌われていた。

そのあとムーランが父の代わりに男装して軍人の訓練に参加するようになる。
このときにムーランの相手役であるシャン隊長によって歌われる曲が「闘志を燃やせ!」
一見「軟弱者め!もっと強くなれ!俺が鍛えてやる!」という力強くてカッコいい曲なんですが、ある意味これも男性版の「価値観の呪縛」の歌なんですよ。「力の強いやつ以外は男じゃない」と言うマッチョ思想に縛られている。軍人なのもあって兵士たちは良いやつであろうとなかろうと総じてこの思想に囚われているんだな、というのがわかる。英語版の歌詞の方がわかりやすいかも。
ムーランは最初上手くいかなくて訓練は失敗ばかりの落ちこぼれ。他のみんなからも馬鹿にされている。隊長からは見限られて出て行けとも言われる。でも諦めずに努力を重ねて出来るようになっていく。周りもそんなムーランに負けないように努力して成長し、尚且つムーランの頑張りを認めるようになるんですね。

次に流れるのがムーランの親友となるヤオ、チェン・ポー、リンの3人がメインの「戦争で功績をあげるとモテるぞ!モテたいな、かわいい子と結婚したいな」という気持ちが詰まった「愛しい人よ」。
彼らは良いやつですが、そんな彼らも無意識に女のことを戦争の報酬のように思っているし、ムーランが提案した「賢くて自分の意見をハッキリ言う子なんかどう?」と言う意見には「バーカ!(ねーよ!)」と返す。

この二曲が、典型的なホモソーシャルを描いている。
そしてガチガチに凝り固まった彼らの女性観を、最終的にムーランが変えていくわけです。
意見する女なんてありえないと言っていたのに、終盤ではこの3人が女であるムーランの案に乗って共闘する。
この時にもこの「闘志を燃やせ」が流れる。
しっかり男の価値観に対するアンチテーゼになってる。て、天才じゃーん!

このように、ポリコレを意識しつつも上手く物語に落とし込んでいる作品なんですね。最近のディズニーは見習ってほしい。
実写化が決まってるけどコロナで公開が延期になった。あとストーリーたぶん改変される。
ただ今作のヴィランは侵略者なので、そんなに魅力はないんですよね。
あとムーシュという、コミカル担当の、アラジンでいうとジーニーポジションのマスコットキャラがいるんですが、このキャラの声を担当しているのが有名俳優のエディ・マーフィ。
私は好きなんですが、吹替で見ると声が山寺宏一なので、赤いドラゴンに変身したジーニーにしか見えないんですよね。それをいうとムーランも吹替がアリエルなので、最初アリエルっぽいんですけど、だんだんムーランの声になっていきます。

トレジャープラネット
どうせならあんまみんなが勧めなさそうなやつ。
原作はロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』。サカナクションではない。
第二暗黒期の作品だが、面白いので見てほしい。
原作の舞台は海だが、今作では宇宙になっており、主人公とその母親以外は宇宙人やサイボーグっぽい見た目。
幼い頃父親が出て行ったジムは、頭はいいが不良少年。しかし、ひょんなことから伝説の大海賊が財宝を隠したとされる宝の惑星『トレジャープラネット』の地図を手にし、それを解読したことから、今まで迷惑をかけてきた母親への孝行のため、冒険の旅に出ることになる。
恋愛要素はサブキャラ同士にしかない。冒険がメインとなっている作品。ワンピースとかラピュタとかみんな好きじゃん。アクションシーンも良いのでそういうとこは流石ディズニー。あと世界観がどことなくスチームパンクっぽい雰囲気なのがめちゃくちゃいい。ディズニーはこういう小物を生み出す天才なんじゃないか……?
 単純明快でさらっと気軽に観られて夢と冒険が楽しめる作品です。モーフがかわいい。

魔法にかけられて
手描き2Dアニメ3:実写7の作品。
おとぎの世界アンダレーシアに住んでいる少女・ジゼルが、エドワード王子と出会って速攻で結婚することになるも、王子の継母である悪い女王ナリッサに騙されて、結婚式当日に異世界の現代NYに飛ばされてきてしまうというお話。
おとぎの国では手描きアニメーション、現代世界では実写という風になっていて、ディズニーのなかでも特殊な立ち位置の映画です。
しかも、過去のディズニープリンセス作品をオマージュしているシーンが盛りだくさん。その上歴代プリンセスの声優さんたちがゲスト出演しています。アナ雪公開前に、エルサ役のイディナ・メンゼルまで出てるの、もう運命なんじゃなかろうか……。
ディズニープリンセスに相応しく、曲はアラン・メンケンの作曲だぞ~!!やった~!!
ディズニー自らがやるメタネタと皮肉はめちゃくちゃ面白い。

路頭に迷うジゼルを助けたのが、ロバートとその娘のモーガン。
このロバートは、離婚歴があり、娘と二人暮らしの離婚訴訟専門の弁護士。超現実主義で、娘にも「夢や魔法は存在しない」というほどなんですが、ジゼルが歌いだしたときの彼の反応が、ミュージカル世界に巻き込まれちゃった一般人なんですよ。なんで周りも突然歌って踊りだすんだ……??みたいな。でも徐々に純粋無垢なジゼルに絆されていく。
ジゼルもまた、ロバートと接するうちに愛とは何か、を改めて考えるようになる。
恋愛のオチは、ええ……ロバートの恋人だったナンシーの気持ち……って人もいるかと思うんですが、ナンシーは本当は王子様に憧れているロマンチストなのに、それを隠してクールなキャリアウーマンとして生きてるんですよね。あのまま現実主義のロバートとくっついても、本当の自分を隠しているうちはうまくいかなかったんだろうな、というのが二人のセリフでちらほら観えている。結局この話も「ありのままで」なのかもしれない。中の人ネタではなく。

シュガーラッシュ
超好き。ゲーム好きなオタクは見ろ。
簡単に言うとゲーム版『トイ・ストーリー』です。
ゲームセンターが閉店した頃、ゲームのキャラクターたちが自由に動き回る、ゲームキャラが主役の作品。
だが『トイ・ストーリー』と大きく違うのは、主人公のラルフは悪役というポジションに嫌気がさしている点。
彼はゲームの悪役で、その役割がそのまんま人物像として勝手に解釈されてみんなに嫌われている。基本的にプレイヤーがプレイしているゲーム上での設定であり、いわばただの演じる役柄に過ぎないのだが、ゲームセンターが閉店して好き勝手に動き出しても、周りは彼を乱暴者の悪役として見る。好きで悪役になったわけではないのに、そんな扱いを受けるのが嫌で、自分のゲームを抜け出してヒーローのメダルを貰って自分もヒーローになれるのだとみんなに証明しようとした。
そんな彼が出会ったのが『シュガー・ラッシュ』というレースゲームのキャラクターであるヴァネロペ。だが彼女には秘密があって……。
というのがあらすじ。
ゲームの世界観を映像化しているのが面白い。みんなの知っているゲームもたくさん出てくる。これはおもちゃの世界を描いたトイ・ストーリーでも言えるんだけど、昔のゲームだとキャラクターも動きがカクカクしてたり、見た目のデザインも解像度によって違っていて、個性があって面白い。
ゲームキャラならではのちょっとしたセリフがめちゃくちゃ笑っちゃうんですよ。
「マリオは遅れてくるって!」とか、悲しい過去があることを「悲しい設定をプログラムされている」とか、容姿の良さ褒めるとこで「なんて解像度の高い顔なんだ!」っていうとことか。ゲームキャラがゲームキャラとして生きてる~!!ってのを実感するわけです。
製作総指揮が『トイ・ストーリー』の生みの親なので、多少意識したとこはあると思う。しかし、『トイ・ストーリー』では人間に対するおもちゃの役割に重きを置いていたが、『シュガー・ラッシュ』では、最終的に同様に人間に遊んでもらうのが目的ではあるものの、ゲーム世界の中の本人の役割を主にしている。悪役だろうがヒーローだろうが、ゲームにも、同じゲームのキャラクターのとっても必要なキャラクターだから、誰一人欠けてはいけない、というのがテーマの作品。
シュガーラッシュオンラインは絶対見るな。前作の否定なので。

ベイマックス
兄を失った少年・ヒロの元に現れたのは、兄が遺したケアロボットの「ベイマックス」。
そんな二人のハートフルストーリー。

ではないです。

ゴリゴリのアメコミヒーロー映画です。
事故で亡くなった兄の死の真相を突き止めるため、ヒロとベイマックスがヒーローになって仲間たちと共に戦う話です。

グレンラガンや。ドリルじゃなくてロケットパンチがメインのグレンラガン。
お前らトリガー作品は好きか?じゃあ見ろ。別に最後宇宙には出ないけど。

「日本の宣伝文句に騙された~!!」という意見が多い。日本の広告はこういうハートフル路線にしたがる傾向はあるんですけど、確かにベイマックスに関しては詐欺に近い。
なんでこういうことになったのかというと、過去にヒーローものでまんま売り出して集客があんまりだったやつがあって、ディズニーはファミリーやカップル、女性客が多いのもあるのでそういう層向けにわざと改変している部分があります。
原作はコミック『Big Hero 6』ですが、ディズニーあるあるでめちゃくちゃ改変されているっぽい。ベイマックスのデザインとか。まあタイトルだけ借りたと思って……。
そもそも舞台は東京のはずなのに、架空都市「サンフランソウキョウ」。どこ?
そう、街はあくまで外国人目線の日本イメージでしかない。あ~~~???なんか中国っぽくね~~?よくあるやつ。その辺は気にしたらダメ。
でも面白いから観てね。ヒロが適度にクソガキでかわいい。


ズートピア
実はさ……私これ一番好き……。
今放送中のBNAは好きか!?じゃあ観ろ
BEASTERSは好きか!?じゃあ観ろ
バディものは好きか!?じゃあ観ろ
刑事ドラマは好きか!?じゃあ観ろ
ケモナーか!?じゃあ観ろ
いいから黙って観るんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!人生の必修科目。
オタクの大好きな、「最後まで恋愛に発展しないけど信頼しあう理想の男女バディ映画」だぞ~~~~!!
草食動物と肉食動物が共に暮らす街、ズートピア。そこで初のウサギの警察官となったジュディだが、ウサギであることを理由にめちゃくちゃナメられる。思ってた生活と違っていてがっかりしつつも、なんやかんやで街で多発している行方不明事件の捜査をすることに。
詐欺師のキツネ、ニックに半ば強引に協力してもらいながら、真相を突き止めるため奔走する刑事ドラマ。
製作総指揮が有能茶々入れおじさんのジョン・ラセター、監督がラプンツェルの人とシュガーラッシュの人っていう、なんだそのアベンジャーズみてえな最強の布陣。
ズートピアだけでディズニーランド作ってくれんか?と思えるくらい、ズートピアの世界が素晴らしいんですよ。電車の中から各エリアの景色が次々と見えるシーンが冒頭にあるんですが、ジュディと一緒にワクワクしちゃう。
差別や偏見が裏テーマなのに、この作品の一番すごいところは、
しっかりエンターテインメントとして仕上げているところだよ!!!!!!!!!!!
楽しませる気持ちを忘れない!でもちゃんとテーマには正面から向き合っている!!
無駄なシーンが一切ない!!!!!!!!!!!!!!!
全てが必要なシーンとして伏線が張られてきちんと回収しきっている!!!!
天才!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あと主人公の相棒のニックが最高!!!!!!!!!!!!!!!!
吹替も森川智之!!!!!!!!!!!!!!!やったーーーーーーーーー!!!!!
とにかく見てほしい。見たら私に直接感想送ってほしい。

モアナと伝説の海
海に選ばれた少女モアナが、住んでいる島を救うため、冒険に出るお話。
ざっくりいうと、
『ワイルド・スピード-marine mission-』って感じ。
ディズニープリンセス枠だけど王子様と結ばれるどころか恋愛要素は無し。
ミュージカルとアクションがメインの冒険譚です。
ミュージカル映画なので8割くらい歌うんだけど、すげ~~~アクティブ。
あと海をキャラクターとして表現しているのがすごい。顔がないのに表情が見える。
ディズニーの歌は好きだけど恋愛要素がちょっとな~って人におすすめ。

番外編
ディズニースタジオじゃないけど見てほしいやつ

トイ・ストーリー
ピクサー作品。人生の必修科目。
おもちゃたちには実は生命があって、好き勝手に動き回ることができる。しかし、人間には決して知られてはいけない。主人公はカウボーイ人形のウッディ。持ち主の少年、アンディの一番のお気に入りで、他のおもちゃたちのリーダー。しかし、誕生日プレゼントとして最新のおもちゃのバズ・ライトイヤーがやってくる。アンディは彼に夢中になり、ほかのおもちゃたちにとっても人気者になってしまい……。というのがあらすじ。
1作目のウッディめっちゃ青くて嫌なやつだな~って思うんですけど、1作目はウッディとバズという相容れない二人がバディになるまでという話でもあるんですよね。
人間だったら圧倒的に社会的強者の男性であろうウッディが、おもちゃであるがゆえにアンディという子供の1番のお気に入りになりたいと思っているアンバランスさが、絶妙なキャラクターだと思います。あと自分がアンティーク人形で、最新型おもちゃのバズにコンプレックスを抱いているのもかわいい。
なによりおもちゃたちの動きが見ていて楽しい。素材によって動きが全然違うし、ウッディは布と綿で出来ているので、走るときぎこちなかったり、足の可動域が狭い人形だと、上手く走れなかったり、腕が上下にしか動かなかったり。一つ一つ個性があって、あくまで人間とは違う動きをする。
この映画みるとさ……物を大切にしようって思うよね……。
どんどん進化していく3DCGには驚くしかない。めちゃくちゃきれいになっていく。
ぜひ3まで見て、ついでに3のその後を描いた短編の『ハワイアン・バケーション』、『レックスはお風呂の王様』、『にせもののバズがやってきた!』、『トイストーリー・オブ・テラー!』、『謎の恐竜ワールド』も見てほしいですね。
4なんてなかった。いいね?

ディセンダント
ディズニーチャンネル作品。予算の問題でちょっと安っぽいのはご愛嬌。
ツイステ民にはみんな観てほしいやつ。そんでみんなハマって、日本でバカ売れしてることに気づいてめちゃくちゃグッズとか出てきてほしい。(強欲)
もしもディズニーキャラクターたち(主にディズニープリンセス作品)に、子供がいて、ティーンで学校に通っていたら……という学園ミュージカルコメディ。
同じディズニーチャンネル発祥のハイスクール・ミュージカルと同じ監督。
ヴィランたちは本編で死んだやんとか、相手は誰なんだとかは突っ込んだらダメ。
あくまでif話なのだ。
とにかく曲が超絶かっこいい。あとね~~小物がちょっと安っぽいけど、ファッションがめっちゃかわいいんだよ~~~~!!キャラデザが神。天才。
サマンサタバサとかとコラボバッグとか出てほしい。

あらすじとしては、
ディズニーのヒーローやプリンセスたちは、美女と野獣のビースト(アダム王)が他の国々を統治して生まれた平和な国、オラドン王国に住んでいる。
一方でヴィランズとその子供たちは、ロスト島という魔法も使えないよう結界の張られた何もないクソスラムに隔離されている。司法クソガバじゃない??????
しかし、美女と野獣のベルとアダムの息子、ベン王子が、自身の即位を機に「子供には罪はないのだから、ヴィランの子供たちにもチャンスを与えるべきだ」として、試験的に特に更生すべき4人をオラドンの学校に迎えることとなった。
その四人が、主人公となるヴィランズの子供たち。
『眠れる森の美女』のマレフィセントの娘・マル
『白雪姫』のイヴィルクイーンの娘・イヴィ
『アラジン』のジャファーの息子・ジェイ
『101匹わんちゃん』のクルエラの息子・カルロス
4人は島でもワルとしてカースト上位で悠々自適だったため、最初は嫌がるものの、マレフィセントから、「フェアリーゴッドマザーの杖を盗んで、島のバリアを解け。そしたらヴィランズの天下になる」と命令を受け、しぶしぶ行くことに。
しかしクソ治安の島育ちには、思ったより学園生活が楽しくて……。

この主人公たちの親であるヴィランズたち、当たり前なんですが、
自分の子供を所有物だとしか思っていない毒親なんですよね。
悪役が悪役のままなのは最高なんですが、自己中心的で自分勝手。
学園ものなのでちょっとティーン向けではあるものの、悪役の子供は悪役なのか。毒親から訣別はできるのか。それがテーマのお話。他のキャラもティーンズらしい悩みを抱えていて、完全にこっちは親目線になってしまう。
特にマルの思考は完全に被虐待児のそれなので、彼女がやらかすたびにア~~~~~~~~~ってなる。母親から抑圧されているのにもかかわらず、「母親の期待にこたえなければ。認められたい」、と思っている。後に2では「ベンの恋人として、世間に認められる理想のプリンセスにならなければ」、3では「オラドンの王妃にふさわしい選択をしなければ」と思考が移っている。やだ~~~!!依存先が変わってるだけ~~~~~!!!!!!!!マレフィセントの罪は重い。

幼馴染4人組が恋愛関係にならず、家族として絆で結ばれているのもポイント高い。
マレフィセントの娘であるマルと、オーロラ姫とフィリップ王子の娘のオードリーの確執とかがあるんですけど、この二人の共通点が「親のようなひとになって認められたい」ってとこなのがめちゃくちゃエモ。他にもエモいところがあるんですけど、ネタバレになるので控えます。
ちなみに私の最推しはイヴィです。かわいい。母親の影響で美意識が高くておしゃれ大好き。王子様との恋に憧れていて裁縫も得意で、男の子の前では無意識に従順でおバカな振りをするけど、幼馴染の3人の前では「感情からくる涙にはタンパク質の濃度が高いの」とか言うような、めちゃくちゃ聡明な女の子。徐々に自分の知性に気づいていく。かわいい。
あと『魔法にかけられて』でも言ったんですが、ディズニーが自らやるメタネタとジョークはめちゃくちゃ面白い。みんな親のことで皮肉をいうのが上手い。
キャスティングは、アニメでは白人のキャラが黒人だったり、親が黒人なのに子供が白人だったり、祖母が東洋人なのに孫が西洋人だったりと、結構ガバなんですが、その辺は気にしないでください。お金がないので。あと歌が上手いので許して。

全3部作で、シナリオはやっぱ1作目が一番なんだけど、2作目からアースラの娘とフック船長の息子とガストンの息子のトリオが出てくるよ!!あと徐々に歌や演出もパワーアップしてる。オクタ推しでMMD作れる人はぜひ、ディセンダント2の『What's My Name?』をオクタの3人に踊らせて欲しい!!!!!!!

そういや小エビちゃんネタはおそらく、ディセンダント2でマルがアースラの娘のウーマをバカにする意味でつけたあだ名なんですが、海では小エビちゃんはスラング的な扱いなのかしら。

めちゃくちゃ長くなったんだけど、要は「ディズニー面白いから気になったら観てね!」ってこと。ディズニープラスだったか動画配信サービスも出たしね。気軽に観られるようになったから、ぜひ観てほしいな。
あ〜〜〜!!ディセンダントが日本でも人気でてオシャレなコラボ商品めちゃくちゃ増えないかな〜〜〜〜〜〜〜!!!!!