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U-KYONスペース ポケカ海外大会のあれこれ

2024.7.4(木) に #UKYONスペース で、いつものメンバーに加え、海外のポケカ事情にお詳しいYasuyukiさん・レックママさんをゲストにお迎えして、WCS・IC・Regionalなどの海外大会を中心におしゃべりしました。
有益な情報が盛り沢山だったのと、その時のメモやまとめを残してほしいという声をたくさん頂きましたので、走り書きの状態ですが公開したいと思います。

記事について

  • U-KYONスペースは台本がある訳ではないので😅、アドリブというか流れのままに喋っているだけですが、当日取ったメモを「International Challenge/Regional」「WCSホノルル」のトピックごとに整理しました

  • よって、メモが取り切れてないのはもちろん、スペースの会話の流れとこの記事の流れは違っている都合もあり、所々話の内容は欠落していると思いますが、その点ご理解ください

免責

  • 記載の内容はなるべく正確性を保つよう努めていますが、発言や記事の内容についての責任は負いかねます

  • 記事の内容に間違いがありましたら、ご指摘頂ければ幸いです

用語

スペースで頻出した用語について、手短に説明します。

  • TPCi

    • The Pokémon Company International。アジア以外の地域を統括する株式会社ポケモン(株ポケ)の子会社。なお、株ポケの略称はTPC=The Pokémon Company

  • Play! Pokémon

  • International Championship (IC)

    • TPCiの国際大会。シーズンで3回開催される大規模な大会

    • 国内のPJCSに相当

  • Regional

    • TPCiの地域大会。シーズンで20回程度開催される

    • 国内のチャンピオンズリーグに相当

  • Gentlemen's Agreement

    • 選手同士で勝敗の決着方法を事前に協議・合意すること

  • DQ

    • Disqualifiedの略。大会における失格

  • Tempo of Play

    • 試合中のシャッフル等の行動についてのガイドライン

    • それぞれのアクションについての時間等の細かい規定がある

  • RK9

    • RK9 Labs。大会のエントリー・デッキ登録・大会当日のマッチング進行などを行うサービス

    • 国内で例えると、プレイヤーズクラブとTCGマイスターを合体させたようなもの?

DQやTempo of Playについては、Play! Pokémon Tournament Rules Handbook に詳しい記載があります。

International Championship/Regional

International Championship (IC)

  • シーズンで3回開催

    • 南米(LAIC)、ヨーロッパ(EUIC)、北米(NAIC)

    • 過去にはオセアニア(OCIC)もあった

  • エントリー

    • 先着での登録

    • ポイント上位は優先登録(24時間早く登録できる)

    • 参加者の規模

      • NAICでジュニア/シニアとも200人前後。現状定員なし

      • マスターは参加者が増えてきており、先着で落ちる可能性あり

  • メタ読みはどのように?

    • ICは新弾直後に開催されるので読みにくい

    • 日本の環境を参考したメタになりやすい印象

    • Regionalと比べるとプレイヤーのレベルが高い(世界中から来る)

  • 日本からもし参加するなら、RegionalよりICの方がおすすめ

    • どちらに行ってもお金はかかるので、せっかく行くなら

    • 会場に Japanese Translator(日本語ができる通訳)がいる

    • 日本語のカードもそのまま使える

【参考】2025シーズンからTPCエリア(要はアジア圏)のプレイヤーにも、ICでのトップ4、Regionalでの優勝でWCS出場権が与えられる予定です。TPCiからの正式なアナウンスはまだですが、TPCiへの問い合わせ内容を共有してくださっている方がいらっしゃいます。(ありがとうございます!)

Regional

  • シーズンで年間20回程開催

    • シーズンの途中で発表される開催地もある

    • オーストラリアのRegionalは例年遅れて発表される

      • 例年通りなら、12月ブリスベン、2月メルボルン、4月パースの3回

      • おそらく、7月中に3大会とも日程が公開される

      • ただし、24シーズンは、7月に発表された後、8月にメルボルンの日程が1週間ずれた

  • Play! Pokémon以外の情報源はある?

    • オーストラリア独自のケースだが、ESLというイベント運営会社があり、X(Twitter)、Facebookで (Discordでも?) 情報を発信している

  • Japanese Translatorはいないので、現地語での会話が前提

    • 昨シーズンはMadokaさんがいらっしゃったが、日本語ができるスタッフがRegionalにいるのは例外だと思う

  • 英語のカードを用意する必要がある

  • オーストラリアのRegionalは、母数だけで考えると参加しやすい

    • シニア/ジュニアだと、24シーズンでは60人程度

  • 日本から参加する場合、オーストラリア以外の地域としては、アメリカ西海岸・カナダのバンクーバーあたりなら、まだ行きやすいか?

大会形式

  • TPCi大会は全てBO3。予選は50分、トップカットは75分。

  • Day1,Day2通してデッキ変更は不可

  • Day2はDay1の成績を引き継ぐ

  • スイスドローのルール改定

    • Day2終了時点で、8位までの順位で同じ勝ち点の選手は複数いても、トップカットに進出

    • 改定によりオポネント差で落ちることは無くなる

    • トップカットに残った選手の内、同一順位の選手同士で、さらにトップカットを争う

Gentlemen's Agreement

  • Gentlemen's AgreementやIDでのトラブルがよくある。日本人は特に多い印象

  • Gentlemen's Agreement自体は、予選の終盤で、勝敗をはっきりさせるためには有効

    • 例えば、Day1の最終ラウンドでDay2進出をかける場合や、Day2の最終ラウンドでトップカットや賞金圏内に残るために、ここで引き分けとしても意味がないケース

  • Gentlemen's Agreementの内容は、試合前に決めておくのが無難

    • どのような話・取り決めをする?

      • 大抵は「3戦目で時間切れした場合はサイド差で決めよう」みたいな話し合いをする

      • または、サイド同数で追加ターンが終わり時間が切れたとしても、最後まで試合をするなどして決着をつける等

        • 予選最終ラウンドならジャッジも多めに見てくれる

      • 相手がコントロール等でサイドを進めないタイプのデッキだと、交渉がややこしい…

      • なお、カード以外で決着をつける(例えばダイス等)行為はアウトなので注意

  • Gentlemen's Agreementの際、相手に対し気軽にYesを言ってはだめ

    • 不利な条件を飲まされている可能性がある

  • 今後(WCSホノルルも含めて)、予選の回戦数が従来よりも減るため、Gentlemen's Agreementの機会は増えて行くか

【参考】WCSホノルル・2025シーズンの大会情報。従来よりもスイスドローのラウンド数が少なく、来シーズンのTPCi大会の形式もこれに移行する予定

WCSホノルルのスイスラウンド数。Day1 8戦・Day2 2戦以上となるか?

【7/7追記】IDやGentlemen's Agreementをはじめ、TPCi大会のルール等について、以下のnoteにも詳しい解説がありました。

ペナルティ

  • リザードンexやサーナイトexのように時間を上手く使えるデッキ(選手)が増えた影響で、スロープレイに厳しくなって来ていると聞いたが?

    • 指摘は増加していると思う

      • 昨シーズンよりも今シーズンの方が体感的にも増えていると聞いたが? →Yes

    • スロープレイに対して、1回目はまず警告?

      • 1回目は警告、2,3回目でサイド2枚のペナルティが一般的

      • 警告を受けたら、より注意してのプレイが必要

      • また、TPCi大会は試合や日を跨いでそれらが累積していく

    • スロープレイはどのように指摘される?

      • Play! PokémonのルールブックのTempo of Playに規定されている時間を精緻に測って…という事はなさそう

      • 体感的にも明らかに遅い時に指摘が入る印象

      • 相手のプレイが遅い時にそれを伝えることももちろん大事

        • どう言えばよい?

          • Please hurry up や Would you please hurry up ? でよい

          • Please や Would you は付けよう

  • Gabriel 選手の一件について

    • DQは他の選手でもしばしばある。ジュニアでも

    • ただ、期間付きの出場停止は聞いたことがない

    • 公式からの発表はあった?

      • Play! Pokémonのサイトでの発表はない

      • 本人(または保護者)に直接連絡が行くだけ

      • 理由は秘匿のため、第三者は何もわからない

入場者パス

  • 入場者パスには名前が入ると聞いたが?

    • Competitor(選手)にも Spectator(観戦者)にも名前が入る

    • パスはその場で紙で発行され、名前がプリントされる

  • いつから紙に変わった?

    • 元々はプラスチックだが、今シーズンのICから紙に変更

    • 紙に変更されたのは、プリント時に名前を入れるため

      • 名前を入れることで譲渡・替え玉を防ぐのが目的?

    • 紙の強度は見た目程強くはなく、パンチされた穴は裂けやすいため、参加の際は注意(特にジュニア)

  • パスのQRコードは何に使う?

    • キットを受け取る時のチェック用。重複して受け取れないようにするため

【参考】はるnチャンネルのNAICのVlog (2:45付近) でも、パスがプリントされる様子が映っています。
https://www.youtube.com/watch?v=BK8BgqxYoEo&t=168s

サイドイベント

  • ICではサイドイベントがある。景品もある

  • 参加には費用がかかるため、小銭を用意しておいた方がよい

TPCiのフィードバック声明

先日TPCiから、プレイヤーのフィードバックに感謝・歓迎するといった趣旨のメッセージの発信があったが?

【参考】Play! Pokémon のXアカウントでの発信。プレイヤーからのフィードバックに謝意を示すとともに、継続的な改善に取り組むメッセージが発信されました

  • このようなメッセージが発信がされるケースはめずらしい

  • まず、プレイヤーの声は吸い上げられて行くだろうし、ある程度は聞き入られていくようには思う。何年かはかかるかもしれないが

  • ただし、TPCiから直接連絡が来たのは、シニア/ジュニアの保護者に対して。(なので、マスターに向けたメッセージではないのかも?)

  • 背景として、WCSの参加権利の付与が、ポイント累計のボーダーから順位でのボーダーとなり、来シーズンからWCSの参加が厳しくなる

【補足】2024シーズンまでは地域・カテゴリごとにChampionship Points (CP) の累計が一定の閾値を超えればWCSの参加権を得られたが、2025シーズンからは順位でのボーダーに改定される

出典: https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/pokemon-events/pokemon-tournaments/pokemon-world-championships
出典: https://www.pokemon.com/us/pokemon-news/2025-pokemon-championship-series-update

例えば、オセアニアに限っていうと、WCSの参加枠がどれくらい減る?

  • 24シーズンは50名程度が参加権を獲得できていたのに対し、25シーズンは上位10名というボーダーが引かれるため、ガクッと減る

  • 今までは遠征しなくても、Regional等でポイントを積み上げることで、ボーダーを越えることも可能だった

  • 来シーズンからは、WCSに出ようと思うと、実質的にIC等の国外渡航が必須に

  • 間口は狭まっている・エリート志向に寄せすぎているようにも感じる

WCSホノルル

事前準備

  • 家族内でのスケジュール共有が大事

    • 子どもは自分のスケジュールを大体把握してない
      (親に連れて行ってもらう立場)

    • 行程表をしおりとして作って子どもに持たせておくとよい

  • 日本は公式のツアーもあるが高い。オーストラリアは公式のツアーはなし

  • ESTAは個人で申請が必要

  • 英語の入力が必要なのでパソコンで申請した方が便利 [※]

  • ESTAの申請の偽サイトもあるので注意

  • 子どもや連れが多い方は、サイズ違いのキャリーケースを入れ子(マトリョーシカ方式)にして持って行くと帰りが便利

  • お土産用のスーツケースはあった方がよい

[※] ESTAは申請番号印刷して行く必要あるが、スマホアプリで携帯もできるらしいです。アプリでの申請も可能とのこと

電化製品

  • ハワイは110~120V。プラグAなので日本と同じ形状

  • 100~240V対応の製品ならそのまま使える

食材の持ち込み

  • さとうのご飯はおすすめ

  • 割り箸やラップは持っていた方がよい

  • ラップがあればおにぎりも作れる

  • あとはお味噌汁やわかめスープとか

  • 湯沸かしのアイテムもいる

  • 海外の湯と日本人の湯の温度感が違う(海外はぬるい)

  • 入国時の持ち込み禁止の食材は色々あるが、生もの系やフルーツは特に厳しい

入国手続き

  • ハワイの入国は日本人レーンがある。とは言え、最低1時間はかかる

  • 特に今回は夏休みもあり混雑が予想される

参加者

  • Spectatorに落選したような声も多いように感じるが?

    • 行く人がいつもよりも多いイメージ

    • ハワイという観光地

    • Pokémon GO勢は多そう

    • GOは出場しなくてもGOできる(限定ポケモンが捕まえれる等)

英語

  • 現地での英語はどの程度必要?

    • どこで何を会話をしたいかで変わる

    • 英語話せなくても多分大丈夫。どこでも大よそ日本語は通じる

    • フランス、ブラジル、アジア…。英語が母国語でない人たちがたくさん集まる(ので何とかなる)

Registration

  • Spectatorの名前は、RK9の登録の際に入れることになる(かも?)

    • シニア/ジュニアの同伴者については、保護者の登録が必須

      • 保護者以外のもう1名分は、NO NAMEで登録すると、Spectatorのパスはもらえないかも?

      • パスをもらうときにIDを提示せよ、とある

      • 選手と同伴者で行動は共にしないといけなさそう

  • 7/4時点のRK9のregistは900人を超えている(日本人はまだ案内がされていない)

  • 現地でのregistは、ICと同じ感じなら、遅めに行けばガラガラかも

    • あんまり早く行ってもしょうがない気がする

    • プロモは遅く行ってもなくならない

会場の地図

会場となる Hawaii Convention Center の3D地図

サイドイベント

  • サイドイベントやホノルルオープン?の情報は現時点でなし

    • ロンドンの時は7/30、横浜は7/6に発表→横浜はその後中止に

  • ホノルルオープンは賞金は出る?

    • わからないが、ロンドンオープンの時は賞金なし

  • もしホノルルオープンがあれば、リージョナルと同じ格付

    • →日本人でも優勝で次のWCS権利がもらえる可能性!

ポケモンセンター

  • 事前予約制 → 7月上旬に開始のアナウンス

  • 選手の同伴は必須ではない

  • 店舗へは身軽で行った方がいい

    • 大きな荷物の持ち込もうとしても、預けさせられるので余計な時間がかかる

  • ポケセンに何度も行く利点はある?

    • 小出しにしたり、今日明日で分けて出したりがあるので、後で買えることがあるかもしれない

  • アパレルものは、少し大き目のサイズでもいいかも

トレード

  • 海外は人気なポケモンは、ピカチュウ、リザードン、イーブイ

  • 他はゲンガーやナッシー

  • 海外はポケモンものが人気。トレーナーものは人気なし!

  • 横浜は151のboxが人気だった

  • ステラミラクルの未開封boxは重宝されるかも?

Day1,Day2のボーダー

  • シニア/ジュニアでも参加者は256人を越えてくるか?

  • その場合、Day1が8ラウンド、Day2が2ラウンド?

  • Day1のボーダーは18ポイント?とすると、Day1で 6勝2敗 または 5勝3分が必要?(海外BO3は引き分けでも1ポイントが入る)

  • Round 1 Byeの恩恵が大きい

  • Day2を2戦とするとトップカットに必要な最低ラインは24ポイント?それ以上か??

【参考】WCSホノルルの参加権利者の集計(非公式情報)。この中で5~6割が参加するとしても、シニア/ジュニアは256名、マスターは512名は越えそうか?

Shrouded Fable

  • TPCiエリアでの「ナイトワンダラー」に相当する商品

    • 海外勢は手に入る?

      • 今回はミニセットみたいな感じで販売される

      • プレリリースがないので、プレリリースの大会が開かれない

    • 海外では翻訳のプロキシが出回っている

  • WCSはどんな環境になるかは全く見えない

  • 海外勢も日本の環境を見ていると思うが、強者は隠し球を出してきそう

デッキ

  • 手荷物で管理。ロストバゲージ対策

  • 親子で同じ60枚のデッキを持っておくのがベター

  • サイドイベントのデッキは2種類くらいあった方がよい

  • 英語のテキストのコピーは持って行った方がよいかも?

    • (特にサイドイベントの時に役に立つ)

  • 『子どもを無事に着席させるまでが保護者の仕事』

最後に

  • Yasuyukiさん・レックママさんはもちろん、スペース当日に参加くださったリスナーのみなさま、質問・コメント・情報を送ってくださったみなさま、ありがとうございました!本当にたくさんの質問やコメントを頂くことができて、スペースの進行も助けられましたし、トピックについていつも以上に深掘りできたと思います

  • 私自身、WCSやTPCi大会の参加経験はないですが、海外と日本の違い・同じ点が知れたのがすごく勉強になって、今後も役に立ちそうな気づきがたくさん得られたと思います。同じように、この記事がみなさまの何か少しでもお役に立てれば幸いです

  • 最後に、YasuyukiさんのYouTubeチャンネル「Iron Handas」の宣伝をさせてください。オーストラリア・海外のポケカ事情や景色はもちろん、ポケモンカードがグローバルに繋がっている事がよくわかる、素晴らしいチャンネルになっていると思います。ぜひチャンネル登録よろしくお願いします!


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