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推しの選手が居なくなった話

こんにちは。
最近寒い日が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私は相変わらずゲームやプロレスを楽しむ毎日です。

さて、表題の件なんですが、推しの選手が居なくなりました。
いや、正確に言うと2023年2月15日現在、まだ居なくなった訳ではないんですが、限りなく退団に近い状態にあります。

説明すると、私の推しの選手とは、新日本プロレスのジェイ・ホワイト選手のことです。顔が良くて体がバキバキで超カッコいい外国人レスラーです。

ジェイ・ホワイト選手


先日2月11日、新日本プロレス エディオンアリーナ大阪 第一競技場大会において、ジェイ・ホワイト選手とヒクレオ選手のシングルマッチが行われました。

しかしこの試合、ただのシングルマッチではなく特殊な試合として行われました。

その名も『ルーザーリーブ・ジャパンマッチ』。この試合で負けた選手は、日本から退去しなくてはいけないという非常に厳しい条件が付いた試合でした。

もうお分かりかと思いますが、この試合、ジェイ・ホワイト選手はヒクレオ選手に敗北し、日本から去ることとなったのです。

私はこの大阪大会を現地で生観戦していたのですが、この試合が始まるまでは、どこか楽観的な気分でいました。なぜなら、対戦相手のヒクレオ選手には、以前からアメリカのプロレス団体である、WWEに勧誘、つまりヘッドハンティングを受けているという噂がネット上で囁かれていたからです。

なので私は、「ああ、この試合はヒクレオ選手をWWEに送り出すために組まれた壮行試合なんだな」としか思っていませんでした。

しかし、蓋を開けてみると現実はそうではなかったのです。

試合中盤までは、ジェイ・ホワイト選手が巧みなインサイドワークやラフ殺法で、ヒクレオ選手を着々と追い込んでいました。このまま勝てると思いきや、最後にはヒクレオ選手の身長203㎝・120㎏という恵まれた体格から繰り出されるチョークスラムが炸裂し、ジェイ・ホワイト選手はマットに沈みました。

彼が負けた瞬間、
『ありえない』
『元IWGP世界ヘビー級王者のジェイが』
『まさか負けるなんて』
そんな言葉が頭の中を駆け巡りました。

しかし眼前には長年サイドキックを勤めていた外道選手の肩を借りてリングを後にするジェイ・ホワイト選手の姿。

通常、試合に負けた選手は入場口である花道ではなく、別方面にある退場口から引き上げるのですが、この日はジェイ・ホワイト選手と外道選手は、勝者と同じく花道から退場して行きました。

退場前には一度客席を振り返り、どこか寂しそうな笑顔を浮かべた後に去っていく姿。そして試合後のバックステージのコメント、選手や関係者がジェイ・ホワイト選手に送るコメントやツイートの数々を見て、「ああ、本当に居なくなっちゃうんだ」と私は現実を嚙み締めざるを得ませんでした。

ジェイ・ホワイト選手はヒール集団バレットクラブの親玉でありながら、新日本プロレスの新人選手であるヤングライオンにはとても優しいという珍しいキャラクターでした。

それはジェイ・ホワイト選手自身もかつてヤングライオンとして日本の道場で修業し、酸いも甘いも知っているからなのだと思います。
そんな中、ヤングライオンの大岩選手のツイートには心打たれるものがありました。

『ジェイ・ホワイト選手が退場口を間違えて手を繋いで帰った』というほっこりエピソードも交えつつ、「次会うことがあれば、あなたを倒したい 俺はあなたを超えたい」という言葉に、強い意思とにジェイ・ホワイト選手に対する尊敬の念を感じました。大岩選手には将来新日本プロレスを担うような大きな選手になって欲しいと思います。

そしてジェイ・ホワイト選手の試合後のバックステージでのコメント、これを読む度に本当に泣いてしまうんですが、最後の部分を抜粋します。

(日本語で)シンニホンプロレスノリングハ、オレノ家ダ。(絞りだすような声で)シンニホンプロレスファン、アナタ、アナタ、アナタ! アナタタチハ、ワタシノ家族デス……。(英語で)呼吸、呼吸、呼吸……。(日本語で)シンニホンプロレス、シンニホンプロレスファン、アリガ……(言い淀んだあとで、泣き笑いしながら)ハハハハハ! アアアアアア……。(立ち上がりながら、英語で)シンニホンプロレスファン、礼には及ばないよ」

  THE NEW BEGINNING in OSAKA 第6試合 30分1本勝負 試合結果
https://www.njpw.co.jp/card_result/400801

このバックステージコメントの、
>シンニホンプロレスノリングハ、オレノ家ダ。シンニホンプロレスファン、アナタ、アナタ、アナタ! アナタタチハ、ワタシノ家族デス。
というのは、彼自身もツイッターで動画をアップしていましたが、2016年に彼が海外武者修行へ行く際に、リング上で言ったことと同じ言葉なんですね。

私は、ジェイ・ホワイト選手がこの言葉を再び放った意味、それは、また海外修行から帰ってきた時と同じように、いつの日か再び日本に帰ってくるということだと信じています。

ジェイ・ホワイト選手は、まだ2月19日に行われる新日本プロレスのアメリカ・サンノゼ大会で、AEWのエディ・キングストン選手とのシングルマッチが決定しています。おそらくこれが彼の新日本プロレスでのラストマッチになるのでないかと言われています。

追記:2月19日のサンノゼ大会、ジェイ・ホワイト選手対エディ・キングストン選手の試合は、ジェイ選手の敗北で幕を閉じました。この試合は、直前に「ルーザー・リーブ・ニュージャパンマッチ」、つまり敗者は新日本プロレスでの試合が出来なくなるという条件付きの試合に変更されており、結果としてジェイ・ホワイト選手の退団は確定のものとなりました。

彼の実力なら間違いなく世界中のどんな団体に行ってもメインイベンターとして活躍出来ると思います。
新日本プロレスに多大なる貢献をしてくれたジェイ・ホワイト選手、新日本プロレスを退団したとしても、私の中では世界で一番大好きなプロレスラーです。


あとこれは個人的な話なのですが、私は昨年からプロレス教室に通っていまして、道場で試合が出来るようになることを目指して練習を続けています。

自分がどんな選手になりたいのか、どんな技を使いたいのか、それは各自のプロデュースになるのですが、今回のジェイ・ホワイト選手の件を通して、強く思ったことがあります。それは、彼の必殺技である、『ブレードランナー』を使いたいということ。

彼の技を使うことで、彼に近づきたい、いつかジェイ・ホワイト選手のような、強くて素晴らしいレスラーになりたい、そう思ってこれからの練習を頑張っていきたいと思います。

今までありがとう、ジェイ・ホワイト選手。
新天地でも怪我に気を付けて頑張ってください。
またどこかで会えるのをずっとずっと待ってます。
だって私たちは”家族”なんですから。


私の宝物


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