ドラゴンゲートについて最近思うこと
こんにちは。
私はプロレスが好きなので、それに関するnoteも書きたいなと思ったので書こうと思う。ただし今回はあまりポジティブな話ではない。好きだからこそボヤキたい時もあるのだ。
神戸を本拠地に構えるプロレス団体、『DRAGON GATE』、通称ドラゲー。筆者はかれこれ10年くらい前から、この団体を細々と追いかけて応援している。
一番ハマっていたのは『JUNCTION THREE』と『Blood WARRIORS』の二大ユニット抗争時代で、当時大学生だった私は、細マッチョな選手たちが織りなすハイスピードなプロレスに夢中になり、神戸サンボーホールで試合があると、なけなしのバイト代で買ったチケットを握りしめて会場へ通っていた。
しかし現在、あの頃大好きだった吉野正人選手は引退、CIMA選手・戸澤陽選手・鷹木信悟選手は退団し他団体へ、斎藤了選手も団体のGMとなったことで第一線から退き、そして土井成樹選手は専属からフリー契約となり、パーソナルトレーナーとしての活動を進めていくそうだ。
こうやって思い返してみると、自分が一番夢中になっていた頃の選手がいなくなったり、活躍の場が少なくなったりするのは、仕方ないなと思う反面、とても寂しい気分になる。
かといって今のドラゲーで活躍する選手が嫌いという訳では全く無く、シュン・スカイウォーカー選手を始め、吉岡勇紀選手、SB KENTo選手など、若くて実力があり、素晴らしいと思う選手は沢山いる。
私は今でも頻度は減ったものの、気が向いたときに神戸ワールド記念ホール大会やサンボーホール大会へ足を運んでいる。
その中で最近思うのは、以前に比べて「お客さんが静か過ぎないか?」ということである。
コロナ禍におけるプロレス観戦のルールでは、基本的に歓声を上げることが禁止されている。なので、試合中に選手を応援する手段としては、拍手や手拍子が基本になるのだが、個人的な肌感覚として、DRAGON GATEにおいて拍手や手拍子をするお客さんはかなり少ないと思っている。
というのも、私はここ数カ月の間、DRAGON GATEだけでなく、「新日本プロレス」、「スターダム」、「GLEAT」と短期間に色々な団体のプロレスを生観戦してきたのだが、その中でどう考えても試合中のお客さんの熱量が一番低いのがドラゲーだったと感じた。
ドラゲーの生観戦中、ふと周りのお客さんを見ると目につくのは、ずっとスマホや一眼レフカメラを構えて選手の写真を撮っている人、腕と足を組んでじっと試合を見守る人、自分の推しの選手以外は興味が無いのか、一切試合を見ずにスマホを弄っている人などだ。最後のは本当に現地に何をしに来てるのかと思うが、皆共通するのは、試合中の選手を応援するアクションが皆無だということだ。
こういった人たちの割合が増えるとどうなるか。単純に試合が全然盛り上がらないのである。
拍手や手拍子の無いプロレスは、観客の笑い声の無い漫才と同じで、試合をしているプロレスラーからすれば、毎日必死で練習した技を披露しているのに、お客さんの反応が無いとなると気分がノらないし不安になると思う。
ドラゲーでは試合中セコンドについている選手が、リングのマットを叩いて手拍子を煽ることがよくある。その時は、多少手拍子は起こるが、すぐに止まってしまう。
プロレスの試合中に手拍子をするタイミングはいろいろあると思う。
・ ゴングが鳴って試合が始まったとき
・ ベビーの選手が関節技で攻められているとき
・ パートナーにタッチしようとコーナーへ向かっているとき
・ コーナーポストに上って大技を繰り出そうとするときetc
私は観戦中こういったシチュエーションになったとき、自発的に手拍子をするようにしているが、ドラゲーの会場だと周りのお客さんが乗ってこずに不発に終わることが多々ある。
新日本やGLEATのお客さんは一緒に手拍子をしてくれることが多いし、他のお客さんも自分から手拍子をすることが多い。あくまで自分の経験上ではあるが。
いつぞやの神戸サンボー大会で、ヒールであるSBKENTo選手が、あまりのお客さんの反応の少なさに苦言を呈したことがあった。
「こんな拍手も応援もしねぇ客の前でタイトルマッチなんかやりたくねぇんだよ!」とまで言っていたがあれは本当に悲しくなった。選手にそんなこと言わせるなよ。
言っておくがドラゴンゲートの試合内容は本当に面白い。ジェットコースタープロレスと呼ばれるハイスピードなレベルの高い試合は他の団体に無い面白さがあるし、目まぐるしくメンバーが入れ替わるユニット抗争も飽きさせない。もう一度言うが試合やストーリーはめちゃくちゃ面白いのだ。
だからこそ現地の試合が盛り上がっていない現状が悲しいし、正直もう最近は生観戦せずに、地上波のテレビ番組やYoutubeで試合だけ観れたらいいやと思い始めている。こんなただの愚痴をつらつら書いたところで現状は変わらないことは分かっているからだ。
あくまで自分の経験上感じたこととして書いているので、ひょっとしたら神戸以外の会場ではめちゃくちゃ盛り上がっているのかも知れない。
だが、たとえそうだとしても地元である神戸の大会が一番盛り上がってないのは本当に駄目だと思う。
プロレスの試合は戦っているレスラーだけでなく、試合を応援するお客さんと一体になって作り上げるものだと私は思っている。
推しの選手の写真をたくさん撮ってSNSに上げていいねを沢山貰うのは気持ちが良いのかもしれないが、目の前の試合と向き合って欲しいと思うのは傲慢なのだろうか。
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