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再会

つづき
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6/26

私は少し遅い朝を迎え
たくさんのLINEが来ていることに気づきました


そして、そこには既に嬉しい報告が!



ハッチくんが昨晩、初めてゴロゴロと喉を鳴らしてくれたと。
そして今朝もものすごくゴロゴロと喉を鳴らして・・・

送ってくれた写真と動画には
これまでとは全く表情の違う、穏やかな顔をしたハッチくんがいました。



お二人がおばあちゃんに会わせてくれること
その感謝が画面越しにも伝わってきました。


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車で片道2時間の道中、
衰弱した体のハッチくんには決して心地よいものではなかったと思います。


しかし、送ってくれた写真や動画には
リラックスして、少し余裕も感じられる表情のハッチくんがいました。


午前11時すぎ


私の元に沢山の写真と動画
そして、こんなコメントが届きました



『窓越しの面会だけのはずが、
ハッチを見るなりお婆ちゃんが手を伸ばして涙を流したんです。
そしたら施設の方が窓を開けてハッチだけを中に入れてくれたんです。』


ハッチくんとおばあちゃんの再会は半年ぶりでした。



『痩せてしまったハッチを抱いたおばあちゃんは、泣きながら
「こんなになってしまって・・」と、とにかく泣いてました』




『そして更に 「昨日ハッチの夢を見て、ハッチに会いたくてたまらなかったんだ」 と』




ハッチくんの強い強い想いが、おばあちゃんにも届いていました



『そして、実はハッチを預けてきた娘さんまでも泣いていました。
お婆ちゃんとハッチの姿を見て
《これはどうりで私には無理だったんだ》と言っていました。
娘さんもハッチを預かる覚悟を決めて色々と頑張ってはいたらしいのですが
心に限界がきてしまったようでした。』




『その光景を見たら僕たちもたまらず泣いてしまいました。
僕は保護猫が亡くなっても泣かないと決めているのですが、
今日はもう勝手に涙が溢れてきて・・』



『そしておばあちゃんは
何度も僕たちにありがとうと言ってくれて・・
今日という日は一生忘れることはない体験でした!
いろんな奇跡が重なり、本当に貴重な1日になりました。』


私は全てのシーンを思い浮かべながら
目の前が滲んでいくのを
暖かい気持ちと共にじっくりと噛み締めていました




そして、おばあちゃんと会った後の
ハッチくんの気持ちを確かめたくてたまらなくなりました




続く

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