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中国の「三人っ子政策」って何?なぜ台湾にこだわるの?

中国には日本や欧米とは全く異なる文化、考え方があり、
しかもそれはそれでしっかり筋が通っているところが本当に面白く、
個人的には好きな国の1つです。
そんな中国について、特に面白いと思うことや、
(仕事で今まで何10回も行っておきながら)知らなかったことについても調べてみたので、まとめてみたいと思います。
※仕事に支障をきたすと困るので、記事の一部を有料とさせて頂いています。ご興味のある方はぜひ。


2014年まで35年続いた一人っ子政策の影響

中国の少子高齢化は日本以上に早く進むと予測されています。
人口減が問題なのは日本と同じですが、中国ならではだなと思うのが、
一人っ子政策により『子供が1人しか産めないなら男の子が良い』と、
(マジで)女の子が間引きされてしまったため、
若い世代で女性の比率が男性より10%少ない状態に。

こうなると結婚市場での女性の立場が圧倒的に強くなり、男性に求められる結婚の条件は
・結婚しても親と同居しないこと
・都心(好立地)にある高級マンションを所有していること
など言いたい放題(笑)
男性側が一方的に離婚されるケースも多く、その場合財産分与として高級マンションを取られることもあるとか。

男性目線からみるととんでもない国ですが、
何事も需給バランスということですね。
(むしろこの条件なら結婚したくないという男性が1割ぐらい出てきて、
バランスが取れても良い気がしますが、そうならないところが中国らしくて面白い!)

個人信用評価システム「芝麻信用」

アリババ傘下のアントグループが開発した個人信用評価システムで、
個人の経済活動を評価し、350〜950の間でスコアがつけられる。
平均的な経済力の人は600前後、750以上はお金持ちとされ、
750未満の客は前払いさせる高級レストランや、750以上の男性限定の婚活パーティも。

日本も国民の資産管理をマイナンバーでやろうとしていますが、それを民間企業がやっちゃうところが中国のすごいところ。合理的すぎて笑える。

三人っ子政策と、新疆ウイグル自治区人権問題

一人っ子政策をやめるのは分かるけど、三人っ子政策って何?(笑)

これもきちんと(中国なりの)筋が通っていて、
何人でも自由に産めるようにするのではなく3人という制限を設ける理由は、
漢民族以外の人口を増やしたくないから。
中国には新疆ウイグル自治区のイスラム教徒、チベット自治区の仏教徒、
内モンゴル自治区のモンゴル人、東北の満洲族、朝鮮族など、
50以上の少数民族がいて、
これらは全部合わせても(今は)全人口の1割にも満たないものの、
子供の数に上限を無くすと7〜8人ペースで子供を作られてしまう可能性があり、
共産党が進める「漢民族を中心とする国家」の基盤が揺らいでしまうため。

仮にウイグル自治区のイスラム教徒の人口が増え、
カザフスタンやパキスタンなどの近隣のイスラム教国と連携されでもしたら、中国の西側の国境が危うくなる、と考えてのこと。
人権侵害について国際的に非難の声が高まっても、共産党には全く響かないのは「漢民族の国を守る」のが目的だから、なんですね。


なぜ中国は台湾にこだわるのか

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