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眠り展 2021/02/18

眠りという言葉から連想される、様々な類の美術作品を集めた展示会で、圧巻だった。
ある人は覚醒、ある人は小さな死、ある人は永遠を眠りと結びつける。
絵画以外の作品も集めた美術展はおそらく初めて観たが、現代アートの奥深さを感じた。
朝起きた時間を送った電報を並べた作品や、小さい枕の形をした模型の作品、何十種類もの植物の種子を鉛の板にそれぞれ埋め込んだ作品もあった。
眠りという言葉一つとっても、こんなに多様な解釈ができるのだと、目から鱗が落ちた。

何でも「わかりやすさ」を求める時代だからこそ、「これって何を表しているんだろう」「作者はこの作品を通じて何を伝えたかったんだろう」と思わず考えさせられるような、そういう体験を大事にしていきたい。
それがきっと、自分以外の他者や異文化の理解の助けになると信じている。

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