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【審判目線で見るJリーグ #10】2022/4/10 第8節 FC東京 VS 浦和レッズ @味の素スタジアム

みなさんこんにちは。CHRです。

本日も試合で起こった事象について見解を述べていきたいと思います。

質問等あればTwitterのリプライやブログのコメント等いただけると幸いです。

それでは最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

審判団紹介

主審:御厨 貴文
A1:中野 卓
A2:田中 利幸
4th:堀越 雅弘
VAR :中村 太
AVAR:渡辺 康太

主審の御厨(みくりや)さん、なんと元Jリーガーです。

試合結果

FC東京 0-0 (0-0) 浦和

YC:32' 永井 謙佑(FC東京)
RC:なし

試合振り返り

・試合全体を通して


・前半

22'
浦和2番酒井選手、10番モーベルグ選手
オフサイド

酒井宏樹選手がオフサイドの位置にいたという判定でゴールが取り消しとなったシーン。

何回見てもオフサイドか否かは分かりませんが、VARが2Dラインを引いて確認したのできっとオフサイドなのでしょう。
こればかりは我々の見れる映像だけで判断することは不可能です。

いや、けど贔屓目に見てオンサイドだろ。
長友の右肩より酒井宏樹の肩が出てるってことないだろボケ!

32'
FC東京11番永井選手→浦和22番柴戸選手
アフタータックル 警告

かなり遅れてのスライディングが足にいってしまい警告となりました。

その後の展開を考慮してからの笛となりましたので少し遅いと感じる方もいるかもしれませんが、あのタイミングがベストだと思います。


・後半

59'
森重選手が頭を押さえて倒れ込む

CKのヘディングの際に森重選手と長友選手の頭が接触。

インプレー中(浦和がボールを保持し中に放り込めばチャンスの場面)でしたが主審はプレーを停止しました。

ここでのプレー停止は浦和サイドの事を考えると止めるのを躊躇いたい場面ですが、選手安全確保の為にすぐプレーを停止させたのはとても素晴らしい判断だと思いました。

実は競技規則の後ろの方にある"審判員のための実践的ガイドライン"の項目に以下のような記載があります。

その他のアドバイス
(中略)
 
5. 負傷対応 
競技者の安全確保は最も重要であり、主審は、特に重傷や頭部の負傷の判断において、医療関係者が負傷者に対応できるようにすべきである。これには、関係者の合意を得た負傷の判断、または処置の手順に基づき、援助していくことも含まれる。
Lawsof the Game21/22 
審判員のための実践的ガイドラインより

審判ってこんな事まで考えてやるんだーって思った方も多いと思います。

審判員でもここまで読んでる方は少なく、もしかしらそんなこと知らなかった!とおっしゃる方もいるかもしれませんので安心してください(2級以上の審判員は確実に知っているはずですが…)。

あとは去年通達があった脳震盪のプロコトルも含まれておりますが、そちらは別の機会があればご紹介いたします。

話を戻しますが、上記のような記載があるため競技規則に全ての行動を縛られた審判員は選手の頭部付近のアクシデントにはなるべく早く対応出来るようにゲームをコントロールしています。

ですのでチャンスの場面でしたがプレーを止めた主審を責めるのはお門違いかと…


感想

まず思ったのが御厨さんめちゃくちゃ上手いなぁということ。

さすが元Jリーガーってだけあって選手の意図が伝わりやすいというのはありますね。
どのような対応を選手が求めているのかというのもよく分かっていると思います。

すごい早さで1級を取得し、更にJ担当まで駆け上がるだけのことはあるなぁと感心してしまいました。

大きなインシデントもなくほぼ完璧な試合運びをしていたと思っています。フェアでタフでスピーディーな試合の権化だなって感じです。非常に満足度の高いゲームでした。

いや勝てよ。と思いましたが、審判目線のブログなのでそっと心に留めておきます。


ACLの更新はどうするか迷っておりますが、気が向いたらやろうかなと思っております。

まぁ自分の審判割り当てが忙しくなければ…って感じで笑

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

CHR

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