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s2:12話 魅力について希望を持った話

s2:11話連載トップs2:13話

前回の失敗を活かし河岸を変えることにした。とはいえ無策でいくのも同じ失敗を繰り返すだけである。まず自分の問題として、マッチングアプリでメッセージが続かないことがある。どうしたものかな、と思ったがフォーラムに面白い投稿があった。

トークの仕方などにもよりますが、7割以上は最初から相手にやる気があるかどうか、つまりスペックの良さです

つまりスペックの良さです

そうだね!!!!

結局いろいろ工夫してもそんなにうまくいかないのはスペックの問題である。つらいね!!!!

ということで終わらせて何も行動しないのがこれまでだったので、一度腰を据えて考えみることにした。そう思ってAmazonを巡回していたら、『最強のコミュ力のつくりかた』という怪しすぎる本があった。

タイトルは「いかにも」な本なのだが、サンプルをダウンロードしてみたら驚くべきことがあった。なんと本書ではきちんと出典がついている。「ある研究によると……」みたいな書き方をするときに[1]とか書かれているのだ。逆タイトル詐欺である。安藤寿康の行動遺伝学本のような感じだ。

そんな本書の主張をまとめると、以下のようになる

  • 「メッセージが伝わるかどうか」に関して小手先のテクニックには意味はなく、魅力があることでメッセージが伝わる

    • 人間がこのように判断する理由としては進化生物学的な説明ができる

  • 魅力は先天的なものではなく、後天的に獲得できるスキルである

自分には魅力がないからどうしようもない。魅力は先天的なものなのだから……と思っていたが実はそうではないらしいのである。この考えは正しいかどうか別にして非常に救われる。

魅力を損なう原因は帯にもあるように

  1. 嘘が多い

  2. 感情が幼い

  3. 性格が悪い

なのだが、この言い方は正確さよりも引きを重視したやや強い表現だ。

「嘘が多い」というのは真正性が低く、ついつい相手に迎合してしまうことを指すし、「感情が幼い」というのはネガティブな感情を制御する力が弱いことを指す。本書冒頭にはチェックリストがあるのだが、私はこの二点がわりと高い。あと「性格が悪い」は該当ポイントが少なかったのであまり気合を入れて読んでいない。

つまり私のよくないところは自分にも嘘をついて相手に迎合しがちなところと、ネガティブな感情を制御する能力が低いことである。これは家庭環境に起因しているので呪いである。父親の性格の悪さを引き継がなかっただけまだ救いがあると思いたい。

実家は迎合しないと即座に無視される家庭環境だった。ゆえに相手に気に入られようと思ったら迎合するほうが良いと思っていたのだが、実際は迎合的な人間よりも素を出す人間のほうが好かれるのだそうだ。これは投資のプレゼンなどでも確かめられているという。

とはいえ自分の感情を無視するのが癖になっていると、自分のニーズもよく分からない。この辺りはワークが用意されているので、良心的な書籍である。

ネガティブな感情の扱いについても両親がヘタクソなのでこれは遺伝であろう。もちろん、ネガティブな感情の扱いについてもワークがある。もっと早い内に知りたかった。

とはいえ、魅力は後天的に何とかできるのである。だったら頑張ろう、と思ってPairsを再開することにした。

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