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会社将棋部で職団戦に参加してきましたレポ

11/3(木・祝)に東京体育館で開催された第122回職域団体対抗将棋大会(職団戦)にnote将棋部で参加してきた。

私自身は大人になってから将棋を本格的に始め、現在は将棋ウォーズで3級。将棋大会に参加するのも初めてである。初段に届いてないと一方的にやられて終わるだろうなと予期して参加したが、予想以上に楽しかったので将棋大会初参加レポとしてお届けする。

初期アバターなのは折田四段リスペクト

いきなり棋士がいてビビる

入場を済ませると入り口に高野秀行六段と中村太地七段が案内に立っており驚く。新会館建設クラウドファンディングの告知でいらっしゃっていたのだが、そこらへんに棋士がいるのすごいな……と思ってしまう。

あまりに普通にいたので気付いていたのは我がチームでは半数ほど。それくらい普通に案内に立っていた。とはいえ極端な話、たとえば東京競馬場に渡辺明名人がいたとして気付く気はしない。マスクをしているのもあるし、「居る」と予期していなければ気付かないのも当然かもしれない。

今回、noteは初参加のためFクラスでの参加となる。Fクラスは適宜時間が経ってから秒読みというなんともアバウトなルール。全ての卓にチェスクロックを置けるほど用意がないのだろう。

初戦は相振り飛車の力戦形になり負け。意外と勝負になる。悔しいが、序盤でいきなり悪くするわけでもなく、中終盤で悪くして力負けなのは納得の負け方であった。少なくとも筋違い角で瞬殺、みたいなことにはならなくて良かった。

チームは4-1(負けたのは私だけ)で2回戦進出。2回戦は対抗形となったが抑え込まれて負け。チームも1-4で敗退となった。次回までには強くなりたい。

初めての大会は緊張する

面白いことに、初めての大会ということもあってか心拍数がえらいことになっていた。Fitbitが克明に捉えていたのでスクショを貼る。

12時から15時くらいが大会中

ジョギングでもしたのかというくらいに心拍数が上がっている。アマ大会でもこうなのだから、プロ棋士が対局で痩せるというのは何となくわかる。

とはいえ緊張で頭が真っ白になるわけでもなく、単純に両取りを見落としたりしており、力不足で負けている。この辺りの精度を上げれば勝てるかもしれない、と思える程度には戦えたと思う。

初段はないと厳しいと思っていたが、何とか将棋にはなる(勝てるとは言っていない)というのが最大の収穫だった。

指導対局がご用意される

当日は抽選で指導対局もあったのだが、運良く野原未蘭女流初段との指導対局を受けることができた。抽選箱からくじを引き、棋士・女流棋士の名前が書かれた紙を引ければ当選という形式である。

野原女流初段といえば数々の女流棋戦で活躍する若手実力派。指導対局とはいえ容赦なくボコボコにされるのではないか…と思っていたが、自分の棋力を伝えたところ勝ち筋を残しつつ指していただいた。ありがたい。なお、きちんと受けられずに詰ませられた。これで本日三連敗である。

指導対局も初めてだったのだが、やはりプロの手は違うな…と感じた(当たり前)。厳しいところにバシバシ飛んでくるのもそうなのだが、所作がビシッとしている。気合が漲っていると言えば良いのか、たとえば詰めろでなかったとしても「詰めろなのでは…?」という気がしてくる。単に駒を持っているだけでこうも違うのかと思わせられた。実際、最後は正しく受ければ詰まないところを受け間違えた。気合いでも負けないようにしたいし、逆にリアル対局では気合い大事だな……とも感じた。今後は自信がなくても自信ありげな手つきで駒を成ったりしようと思った。

元奨とか強豪校で学生将棋やってました、みたいな人からしたら違うのかもしれないが、少なくとも私のようなクソザコ級位者からすれば棋士だろうが女流棋士だろうが指導棋士だろうが、等しく雲の上の存在である。そういった人たちは指導対局となれば基本に忠実に指してくれる。「玉は包むように寄せよ」であったり、「金は斜めに誘え」であったり、身をもって威力を実感できるのは指導対局の醍醐味であろう。棋力なりに楽しめるので、ルールを覚えたらカジュアルに行っても良いものだと思った。野原女流初段、ありがとうございました。

指導対局のおかげかは分からないが、大会終わりから将棋ウォーズで4連勝できた。運もあるだろうが、落ち着いて詰めろをかける意識は高くなった気がする。たとえばこの局面。

11手詰なんて当然読めない

AIは11手詰と言っているが、無理に詰みを狙わず▲53金の詰めろをかけて勝利できた。△52に駒を打ってもきかないし、△61に早逃げしても▲41龍から詰むのでたぶん必至。実戦は△52歩と受けて、同銀成からで詰むのだが自信がなかったので▲42龍△61玉▲41龍とした。

まとめ

  • 勝負にはなるのでリアルで指す機会を増やそうと思った。11月はバタバタしそうなので12月以降になりそうだが……

  • 指導対局は金を積んででも行くべき

  • 序盤、中盤、終盤全部勉強する


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