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GENJI*REDISCOVERED       今日の源氏 『光る君へ』 11

NHK 大河ドラマ『光る君へ』、紫式部のものがたりの 毎回の中に 織り込まれた-使われている『源氏物語』からの エピソードや 考えられる 紫式部の 思考、構想など、拾えるものを 書き留めてみています。
と言いながら…この頃のは、脚本の すごい展開に 翻弄されて…まずは 筋 を
とにかく…追って…みたいな事 に。 気になること、 要確認の いろいろを
メモるだけ気味 ですかね。
行方不明だった「11」原稿でてきたので、(いまごろ)投稿。

第11回のタイトルは、「まどう心」
「おかえりなさいませ」の出迎え、帰宅した為時「終わりだ」と崩れ込む。
花山帝、ご退位で、式部丞 失職。
「昨夜 何かが起きて。兼家 摂政さまの世の中に。」「孫である7歳の 君 が帝に。」「もはやこの先、望みはもてぬ。」と。
弟君に、「父はもう何もしてやれぬ。死ぬ気で 学問にはげめ。」と。
宮中、出仕の殿上人「まさか、あの帝が…」「まだ、19(歳)だぞ。」「真夜中に何をどう。」とざわつく 何曜日。
あ、当時も「七曜」はあったものの、朝廷への 出勤に「土日休み」感覚などはなく、彼らの 日記からは、休みなし-連勤とか-けっこうきつい スケジュールだった事もみつかる。とのこと。
公任「明け方、道長が知らせに来た。」「一家をあげての仕業だな。」と。
そこへ道長。「何があったのか…」「聞かない方がいいよ。」と応える。
まひろ、土御門家に 倫子さまに 父の復職へのお 口添えをお願いに。
庭の 松に 藤 の花。
すべては聞かずに、倫子は断る。「 摂政様のご決断は即ち 帝のご決断」「左大臣とて覆せない。ごめんなさいね、力になれずに。」と。
自分が直に訪ねて行くなどという まひろに、「会える方ではありません。」と。
おおらかに思える 倫子だが、宮廷のルール、政治のしくみはちゃんと知り
理解している。この対応、意地悪ととっている人もだが、まひろへのためを思っての考えあってのこと。
式部蔵人 為時の 娘…(ごとき)が、東三条殿に。
現 摂政 邸 の 中庭。大きな 庭石。平安貴族の 庭にも「立石」とか、
大小の岩石を使った「石組み」庭が存在していた。…セットのは「岩」でしかなかったけど。
「父はお就くし申しておりました、間者まで勤めて。」って…間者、言うか。 兼家「そなたは誤解しておる。」「そのほうの父が辞したのだ。」=「背いた者は赦さん。」=「儂の目の黒いうちに官職を得ることは無い。」と。
ちょうど帰宅し、まひろを見かけて隠れた 道長。で、父に客は誰かと尋ねる。父の「むしけらが迷い込んだだけじゃ。」の言葉に、この言葉は=身分違いの上に、不興までかった まひろを、妻には到底出来ない。との 残念な確信、道長にとっての 枷 となる。
為時の家、「宣孝様お見え。」ってシーンに… ビックリ!する ?な花。
「デルフィニウムか?」という濃い青紫色の花-持仏の横の一輪挿しに。
土御門家では「藤」が満開の時季、その季節に「青い(紫の)花」…って
何なんだろう。カキツバタだったのだろうか。 撮影時、時季違い?造花
だったのか「何」が、確認できなくて、残念。
宣孝の来訪は、未来の婚姻への伏線…か。「摂政さまに 直談判とは…。」と
まひろの 質を 褒める。で、「そなたは、器量も…(微妙な間をとって、)そう悪くない。」と。「妾になるのは…そなたが考えらているように悪いことではない」「もっと男を信じろ。」と。「とにかく富のある男を 婿にして、暮らしを建てろ。」とは、好意的なアドヴァイスなのだが…。
一方、東三条殿。弓を射る道長、「ツクツクボウシ」が鳴いている。
ツクツクボウシは、蝉のなかでは 終わり頃の種で、早すぎ。
だし、京都には(今はあまり)居ない蝉。いやー平安時代には居たのかな。
演出の方、夏=セミには要注意。丁寧な(時期や地域性のご)検証を。
二人の回想、二人とも、やっている事が手につかない。
兼家が 摂政となり、新たに設けた「直盧(じきろ)」という部屋で執務。
太政大臣 頼忠、左大臣 雅信、の地位はそのままながら、摂政がすべてを執り仕切る。
右大臣に兼家の異母弟 為光、で、道隆を 権中納言に、道兼を 参議にする。
宮中(『清涼殿』か、)一条帝に、国母・詮子「おかみ、あなたはもう帝ですよ。走ったりされず…」と。(東宮には 花山帝の腹違いの弟→居貞親王)
ここで、(また)カメラ「アングル」「トリミング」のなぜ?が。
即位式の準備で、大極殿の 高御座への昇り降り…なぜかその人物「足元」のみの 映像。は、誰だかややこしくて、ダメ。というか、なぜ ややこしくするのだろう。 (最初に)生首を見つける 内匠司の登壇を、引きで映した方がもっと ( 話の流れが)判り易いだろうと思う。
呪詛が叶わず(の意味だろうか…花山帝の数珠が切れて)北斗七星の形に。
ならんでいる数珠玉、みたいな細かい演出と、謎の カメラアングルでの
混乱と、もう少し整理できないのかな。
「史実」(とされる-記録の)とは違う展開- 即位式の敢行に、道長の
機転誉める 兼家。「誰の仕業でも。」しれた事、どうでも良い、この結果。
伊周(これちか)と 定子 を 安倍晴明に引き合わせる 道隆と 兼家。
適役と評判のユースケ・晴明の「人を見る」目…こわい、ほんとうに。 
「なぜ呼ばれていないのか!」と 道兼の 乱入。兼家は「少し待っておれ。
まずは地がためだ。兄を抜けるぞ。」と宥め聞かすー 段田さん 本当に上手い。
まひろ、道長、二人それぞれ文を見返す。 上弦の月。
土御門家、歌の勉強会。他の姫が帰ったあとで、まひろの質問に
「実は、狙っている人がいる。思ってる人を必ず夫にする。」と打ち明ける倫子。誰とはあかさず。 実のところをしらないで、恋バナに 笑う二人。
為時家、まひろ、雑巾かけ、写本、泉ばたでの仕事と。
庭の「湧き水」を丸く囲った「泉」の様子とか、働き着 とか、国宝指定の
『扇面法華経』から、当時が再現されていて、あの「お経の下」に描かれている平安時代の日常のスナップ、本当に 一級資料だ。
下女の仕事のまひろ。貧しい…と言いながら、さすが!「紙」はあるのか。
道長、来て様子伺い。…もうすこし『垣間見』にすれば良いのに、(また)カメラアングル(へのダメ出し…)。 
「今宵いつもの場所で。」に、エレキが泣く。
「どの…」アメリカ映画だっけ、この音楽のシーン。と 漠然と 記憶を手繰ってしまう。 あの六条の廃院。
道長は「妻になってくれ」「まひろの願う世の中にする。だから」「側にいてくれ」と。
に対して、質問でなく、喜びから入っていく 吉高まひろ、切ない。
「北の方にしてくれるという事?」いや、すぐに「妾になれと」いう事と…
確認。分かっているけど「北の方」は無料なこと。でも、「耐えられない」
(のは、身分というより、自分と以外の恋がある。ということがダメなんだろう。)(まだ、そこに、倫子が出て来るとは思っていない まひろ!)
「ならばどうしろというのだ!」「勝手な事ばかり言うな」と切れる道長。
すれ違いのテーマ曲。
道長の父への「お願い事」というのは? たぶん「土御門家への 婿入り」。
水鏡にうつる まひろの 泣き顔。 その夜-今日も「半月」でいいのか? で、つづく。

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