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GENJI*REDISCOVERED       今日の源氏 『光る君へ』 12


NHK 大河ドラマ『光る君へ』、紫式部のものがたりの 毎回の中に織り込まれた-使われている『源氏物語』からのエピソードや 考えられる 紫式部の 思考、構想など、拾えるものを 書き留めてみています。
…ちょっと気になる 要確認のいろいろも。( の方が 数多かったり… )
順列は、ドラマの進行=編集順なので、論考的には整理出来てなかったり。

為時が看病している妾 なつめ 死も間近か…。 まひろ が様子伺いに来て。
母の最後の願い-別れた夫のところに居る娘「さわ」を まひろが呼びに行く。 …戻ってきて女の家に「失礼します。」って…。 「当時の挨拶」の考証はむずかしいのかな…。にしても…。いや、考証通りだと、現代の視聴者の感覚とズレすぎるのか。
なつめ 亡くなって、なんで…「リンドウ」また…季節めちゃくちゃ!だよNHK。 「園芸」番組もあるというのに。そして「季節」だけでなく、
そこらへんの花屋からの間に合わせ。野原に咲くー近世の園芸品種でない
「竜胆-リンドウ」はこれではない。 『源氏物語』「夕霧」帖に印象的に書かれるこの花の存在。を、取り入れたとしたら、こんな園芸品種=棒状の直立の茎に、ぶちぶちと魚みたにな形の=花が開いて咲かない蕾状のものが、たくさん付いている…のを、使ってはいけません。
「父に省みられぬ前妻の娘」『浮舟』とちと似てる。が、母の立場が違う。
琵琶も初めてみたい。「何もするな」にしても…。どんな-今の父なのだろう。
大石脚本の展開には重要な新キャラなのでしょう。 史実の紫式部の姉とか
削られた家族-役どころの補填も必要ですからね。
が、やって来て「庭仕事を手伝う」と。秋…、いや、リンドウ咲いてて晩秋
なのに、庭の草木青々している。蕪の収穫はOKでも、湧き水でも池の水…
冷たくないのだろうか。 教養以前に、季節とかの「肌」感覚の無い人材でのモノづくりに、環境への意識とかの限界を感じたり。
「その方、きっと「しゅっ」とした感じ。」と さわ 既に京都が「関西」になってる。
まひろ の 婿候補 秋山実資、「去年北の方亡くなって…」って、あの人?「日記に書け」書け、と言っていた →『小右記』の生みの親的…夫人?
史実-『小右記』永延元年(987)年(旧暦)5月に、赤痢罹患の記事。
秋山資実の書いた「鼻糞のような女との縁談あり。」は…。
為時家からの巻物におそく絵…、この日の演出家の演出なのか、大石本なのか、日記からなのか、伝説なのか、当時の習いなのか、本当にわからない事
たくさんで…。
「北の方」に拘るまひろ。「ならばどうすればよいのか」が、時代と(地位と)二人の難題で。
道綱 東三条殿に。 道長に、母を見ていての「妾」の心情の話し。
摂政 兼家、左大臣を呼びつけて、道長の 婿入りの話し。ー言葉使いは下手でありながら、その威圧は限りなく。白い「装束」は見事に「一の人」。
土御門の倫子サロン。「なにゆえ下女を…」の問い、無邪気に話す まひろ。 倫子の 助け船。打ち解けて「この頃は癖に」なっている まひろ。
左大臣家に 道長 父からの文使い-ただ「このものみちながなり」と。
「なめておる」と怒る左大臣に 倫子が 直談判「道長さまを婿」にと泣きつく。
東三条殿 詮子、また 源明子 呼んでる。「大宰府送りの父上の怨念封じのため。」遺愛の娘を労り-身内として、安泰保障と家柄昇格を目指して。と。
あっさり「お願いいたします、身寄りもありませんので」と道長の婿入りを受ける 明子。 実は、兼家「呪詛」-復習心のために近づこうと。
まひろ、「北の方」になれるなら誰でもよいのか?との気づき、遅いけど、
解決法も無いけれど…。
道長と行成「かな」の練習とか、公任、道長の変貌「やる気」に恐れ、とか、父 太政大臣「辞めるつもり。」とか。フリのいくつかがあって、
『庚申』の夜。
夜明かしのひまに、為時家に さわ も来て まひろ、弟君と 夜明かしの宴。
まひろ への 道長からの文、もず→乙丸 のはずが→ 弟君が見て。
あの六条の廃院に駆けつける まひろ「妾でもいい」「あの人以外のはない」と思って来たのに。道長から「倫子との婚姻」の決意…伝えてられる。
「お幸せに」に「幸せとは思わぬ。まひろとの約束のため」って…。
まひろは、(自分の思いも含め)全てを断ち切るしかないと(即時!に)考えてでしょう、身体は(ドラマのBGMも無音に)固まりながら「「辿る道が違う」と思うことを伝えに来た。」と(また)嘘。
お相手の 倫子のことも知っている-(一方的)心の友的な倫子であることへの…絶望みたいなことでしょうかね。可哀想。
道長、そこから…その足で→土御門・左大臣家へ。『庚申待ち』なのに!
倫子の 母 土御門  穆子 も、先触れの「歌もよこさず…」と言いながら、
咎めずに中へ通す。
家に戻って来た まひろ、弟君、さわ、と飲む。
本物のシーズンはこれからですが「雨後の「筍」」と言うように、『光る君へ』の感想や解釈や評や解説が、すごい事になっているネット世界。ーそれだけ「知識」を要する-時代のお話しで、「解説」も必要で、ややこしい「本」と企み多すぎ…「演出」とかだから…でしょうか。…ここに来て、そういう「外野」に「説明してもらってるのでいいかな…」的な「ドラマ制作」側の 省略が在るような感じもしたりします。  ー みんなで補足。皆さん優しい。   この回の終わりのシーン、弟・惟規君、戻って来た まひろに「どうしたの」とも聞かず -訳知り顔で酒を勧める…のは 「残った縁側の
二人、惟規 は  さわ から まひろの心情を聞かされ、女性の恋心の説明も受けた」からの あの対応。と「解説」してくれている「youtube」もあったり。
『庚申』の夜は、寝ている間に、体から ↑ 天帝への告げ口虫が抜け出さないように「寝ず」に過ごす習わし。酒宴は良くても「房事」は禁ぜられていた。のですが、道長は倫子と。それも初夜。 (それは大丈夫なの?と
穆子さんの対処に?でしたが、) ドラマでは出てこない 兼家の長女!
「超子」(冷泉天皇の女御-三条天皇の生母)が、天元5(982)年の正月東三条殿で、『庚申』待ちが明けた朝に、脇息に寄りかかったまま亡くなっていた事件があり、以降「兼家の家」は『庚申待ち』を行わなかった。と言われていて、(で、)道長も気にせず… でしょうか。ーそんなこと、どうでもいい重大な決意に、衝動的に動く道長。
この二人の、気持ちとはズレのある「決別」が決定的に仕上げられて、
大河『光る君へ』「青春篇」終わりだそうです。   


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