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櫻坂三期生試論:濃紺の制服揺らす桜東風:櫻坂三期生ドキュメンタリー+おもてなし会

はじめに

 本稿は櫻坂三期生試論としてvlogからドキュメンタリー、おもてなし会までの一連の流れを通して11人の輪郭・像を描き出すとともに、彼女らが櫻坂46として、アイドルとして、パフォーマーとしての一歩を正式に踏み出したおもてなし会のレポート・感想を記したものになります。
 わたしと櫻坂については、欅時代から番組や音源を追ったりしていたものの推しという推しがいた事はなく、でもメンバー全員それなりに分かるし好き、みたいな温度感です。現場経験としてはケヤフェスとか1stアニラとか菅井さん卒業の東京ドームとか、ちょこちょこという感じ。なので乃木坂日向坂のように明確な推しが存在しているとそこにフォーカスしたインプットになったりすると思うんですが、櫻坂全体としては割とフラットでした。その折に加入した櫻坂三期生。当初はこのおもてなし会に行くかどうかすら迷っていたし「推しメン見つかるかな…?」と思っていたけど安心してください。推しメン見つかりました。だし、三期生の第一歩を目撃したことで櫻坂本体への未来も感じていまはとてもワクワクしています。
 以下は、そんな流れに至ったわたしの心の流れなども含めてドキュメンタリー→おもてなし会について書きつつ、最後にそれらも踏まえた各メンバーの印象などを書いていければと思います。それではどうぞ。

ドキュメンタリー

 遡ること約2ヶ月、ティザー動画にて櫻坂三期生の加入とそれに伴う翌日からのプロフィール動画(vlog)のアップが告知されました。これの公開が1月5日。この時点での第一印象は「制服格好いい…」とか「随分壮大なBGM…」とか、体育館のパートでは11人が後ろを向いて並んでいる画が乃木坂日向坂とはまた違った思想を感じてワクワクしたのを覚えています。以降は時系列的にはvlog→ドキュメンタリーですが、vlogは各メンバーについてのパートで同時に触れていくので、以下はドキュメンタリーの各EPについての感想は箇条書きで、および総合的に見て感じた本ドキュメンタリーの意義だったりを書いていきます。(サブタイトルは勝手に付けてます)

Episode 01:「未完成」

・01は11人自身が「櫻坂46になる」ということの意味に直面する回
・東京ドーム公演を目撃したことで期待感よりも「怖い」「覚悟も十分ではないなと感じる」「力をつけて堂々とステージに立てるようになりたい」という正直な実感を吐露している
・二期生も加入のタイミングだとか当時の風当たりだとかでかなり荒波に揉まれてきたからこそ、井上関の菅井さんへの言葉はそのまま三期生が感じているであろう不安だったりをオーバーラップさせている作り。先輩はその痛みや不安をちゃんとわかっているんだよという
・合宿所に着いて食堂でこれからの合宿内容を告げられるときの小島さんの表情が物語っている、期待と不安が入り混じった表情。すでに感情を伝搬させる彼女の性質が表れている
・レッスン冒頭で川村さん田中さん(INFINITY)に「挨拶の声が小さい」と言われた部分は、なんというかこれからプロとしてやっていく上で一番最初にちゃんとそれを教えてくれているパートとして捉えているので特段体育会系的なニュアンスでは捉えていない
・「課題曲は『BAN』です」とドーム翌日に告げて、かつ「TAKAHIROさんに見せるよ」という状況、ゴールがデカすぎて想像つかなかっただろうな…と思った
・「歌ありですか?」を訊ける小島さん、この時点でリーダーの素質がある。訊かなきゃいけないことを訊ける勇気
・「ここに追いつくんだよ」という状況で観るTVでの『五月雨よ』パフォーマンス、それぞれどんな感情を抱いていたんだろう

Episode 02:「壁」

・ラジオ体操ちょっと慣れない感じの谷口ちゃんかわいい
・3時間で全部振り入れをする、一旦全部入れる(クオリティ上げはその後)という意味では多分そうだろうなあと思う。今回のは発破をかけた意味合いが強そうではあるが
・ダンス未経験組は、自分の身体の動き方とかそこから「どう見えるか」を意識するより前に振りが頭に入っていかないことで最初の壁にぶつかっているわね
・的野さん、未経験組だったの??というパフォーマンスをおもてなし会では披露していたんだよな
・小島さんのadidasめちゃくちゃ解釈一致
・メシは大事だねえ
・今までは鏡に向かって披露していた、つまり自分自身との闘いだったパフォーマンスが観客に「届ける」パフォーマンスに昇華された瞬間がおもてなし会だったんだなあという感慨
・ダンス自体も難しいけど、そこに歌があり世界観があり表情があり、という総合芸術なんだということが身体的に理解できる回
・中嶋姉さん「理子ちゃんは「私のせいで」とか言ってるけど、理子ちゃんが確認してくれるからそれでだんだん覚えてくるから」←この段階でこの境地に居られるあなたもすごいよ

Episode 03:「芽吹き」

・サムネの的野谷口が食堂の鏡で練習する画、日プなんだよな
・TAKAHIROさんが明日急遽来るとなるとバチバチに緊張するよね…
・3日目の時点でほとんど振りが入っていないのに、というこのドキュメンタリー全体を通してのまさしく山場である
・曲を「届ける」意識だね
・小田倉さんの言葉はとても理路整然としていて、それでいて自身の感情も言葉に乗っている。大園玲のそれに近い
・人は本気に成ったときに2時間半でここまで成長できるんだな
・仲間が褒められて、自分のことじゃないのに嬉しくて泣いちゃう小島さんほんとうに、ほんとうにempathyの子だ
・マシュマロ吹っ飛ばす的野さんのパートで個性的な人間性が垣間見えている
・遠藤さんは折れない、目線を落とさない、食らいつく人だ
・村山は何故か村山呼びしたくなる
・石森村山の会話は本音が溢れていて好きなモーメント
・村山のパフォーマンスは「纏う」性質だと思う

・石森料理長頼りになるぜ
・「同じ釜の飯を食う」はデカい。この時点では映ってないけど、ご飯についての山下のエピソードがBLTに載っている(良かった)
・味噌汁美味しいよ!って言われて喜ぶ谷口、キュートすぎる

Episode 04:「物差し」

・中嶋姉さん、完全に遠藤谷口を愛でている
・富士山を持ち上げるこじま、あんたがいっちゃん……
・小田倉さんのことを「(この子)本当に頑張ってるんですよ」と訴えかける小島さんは二言目には仲間のことに触れる、そうした優しさがある。小林さんによるナレーションの通りだね
・的野はすっごいぞ……
・村山は自信を持って「私は最強」モードに入ると11人の中でNo.1になれる。声援はきっと村山を強くしてくれるよ。あんたはすごいよ。
・「応援されること」がパフォーマンスを何段階も引き上げるということをレッスンの仲間同士だけでも体感している、それを今後は実際の観客の声援を受けてどんどん強くなるんだね
・ショートバージョン披露の各メンバーへのTAKAHIROさんのコメントが温かくてひとりひとりのストロングポイントにフォーカスして伝えていて、その後で改善点を伝えるという。師だ…
・的野は表現に没頭する、髪の毛が顔にかかろうと構わず突き進むような魂
・遠藤が褒められてるときに奥に映った村山が嬉しくて笑ってたのが良い
・谷口は一つレイヤーが上の場所で表現に対して向き合っている
・ゼッケン足入れ体育座りのキュートさ
・小田倉さんは悔しさも感じながらTAKAHIROさんの話を聞いている感じがする

Episode 05:「結集」

・今野さんお久し振りです
・川村さん「ここからはチーム力」
・よく追いついたよな向井ちゃんえらいよ
・谷口村山は柱のシンメ、村井山下は武器のシンメ

Episode 06:「目線」

・小島さんがいつのまにか皆を巻き込んでいる。キャプテンの素質がある。引っ張るキャプテンというより伴走するキャプテンの姿。
・後輩を迎えるに当たりワックワクな天ちゃんかわいい
・向井ちゃんは櫻坂に救われてきたんだね、というのが真に伝わってくる
・小田倉さん、小説の課題で行き詰まったときに『偶然の答え』で突破口を開いたの、楽曲とグループの本質的な部分を言語化して落とし込める人だ
・中嶋姉さんへの小林さんの「その気持があれば大丈夫だよ」の優しさよ
・的野は「支える側へ」という言葉をよく使うね、「必要とされる存在」とか
・励ます、というより「寄り添う」ベクトルの三期生が多いね
・先輩との対面、増本が絶対「チャワイー!!」って言ってる
・増本式お辞儀(頭から上げる)の村山、さすがキラキッズ1号
・決定権のある人(=今野さん)が来るのはソワソワするよね
・歌のみ練習の時、中嶋姉さんは音を楽しんでいるのが伝わるね

Episode 07:「一瞬」

・フルバージョンBANはとにかく観てください
・「見られてる」から「魅せる」のステップに進むね
・こんなぎー!やってたの布石だったんじゃん!
・「孤独からの脱却」というテーマが込められた『夏の近道』
・TAKAHIROさん「三期生としての礼儀は、先輩を超えること」
・BLTインタビューのドキュメンタリーバックストーリーでは各メンバーが撮影に際し加藤ヒデジン監督にもらったアドバイスだったりが載っていてより一層解釈が深まる

Episode +2 Another Story:「歩幅」

・追加戦士2人が最強のダンススキル持ち、かつ2人の性質が対照的、あと東京・京都なのもシンメ的観点で何重にもアツい
・今野さんにモザイクかかってるの草
・菅井さん、卒業直後の短い時間でも三期生と会ってくれた優しさだし、この数分間が11人にもたらしたものは大きいと思う
・D班、身体の可動域からレベチ
・山下は気づかないうちに最強キャラになってたタイプ
・村井ちゃん、バレエ6年間でダンスはスタジオ2年間部活2年間という経験、そのエッセンスが表現に全部込められている。クセもそんなに残らないキレイなダンス
・山下は西野七瀬的な形質と大白桃子(not大園)みのある表情をすることがある
・ダンサーとアイドルの違いは何なのか、というレイヤーの違う課題
・確かに村井ちゃんは踊りながらも声が既に聞こえる
・村井山下はそれぞれ違う「眼」を持っている
・2つの体力の話は全員に共通するね
・感情→身体の矢印もあれば、身体→感情の矢印もあるはず、村井ちゃんはその方向で深めていくこともできるはずだね、身体と感情、そして言語が結びついたときの爆発を見たい
・「私の趣味は皆さんの生写真を集めることです」、パンチライン。こんな子が超パフォ強なの良いよな…

おもてなし会

 わたしは1日目:現地、2日目:配信なので日向坂のときと同じく両日見届けられた形になります。主に現地で見た1日目の感想を書きますが、2日目に差分がある場合にはそこも付随して書ければと思います。ちなみに座席は2階席上手側の9列目(最後列)でしたけどかなりステージ寄りで見やすかったです。そして音がめちゃくちゃ良い。ハコとして好きですねぴあアリーナMM。

前半

 冒頭ピアノが出てきたかと思えば小島さんがvlog内でも披露していたピアノを演奏から幕が上がりました。その腕前たるや、思わず拍手する手が止まるほど聞き入ってしまった、その音を別の音でかき消したくなくて見入ってしまった、というスタートでした。そこから各メンバーが登場、さらに司会としてそこさくのナレーションでもおなじみ声優の庄司宇芽香さんが登壇されました。今思うとめちゃくちゃ庄司さんの存在がありがたかったし、比較するには条件が違いすぎるのはあっても、日向坂四期は自分たちで進行も全部やってて、逆に日向四期のそうしたトーク面でのスキルが際立ったのは、おそらくグループの指向性(バラエティ含むコミュニケーションなのか、パフォーマンスなのか、という)によるものなのかなと思いました。以後は2 minutes show(自己紹介タイム)、ダンストラック、櫻坂46クイズ、私服ファッションショーと続きました。

・2 minutes show(自己紹介タイム)
石森璃花
 vlogでも話していたように自身が得意である料理を披露。献立はオムライス。キューピーより短い時間なので「すでに準備してあるものを〜」の天丼が微笑ましかったです。なんとエプロンも手作りだとか。お裁縫が好きでクリスマスプレゼントにミシンをもらったこともあるといいます。本人のホワッとしたキャラクターと癒やしの雰囲気がこのゆるっとした時間を和やかなものにしていました。あと普通にオムライス美味しそうだった。2日目はオムライスに描いたケチャップがハート型でした。かわいい。

遠藤理子
 vlogではドラムを披露していましたが、今回はクラリネットを披露。曲名は櫻坂の曲とかではなくクラシックの有名な曲だったと思うのですがわからず。音色は繊細さと力強さを併せ持っていて、自信を持ってそこに立っていることが伝わってくる、短くても伝わってくるものがある演奏でした。

小田倉麗奈
欲張り2本立て。1本目はヴァイオリンで『五月雨よ』を披露。この子絶対お嬢だよ…!音色の流麗さは「麗奈」という名前にも通じる部分があり、華と美を感じました。2本目はゴルフ。この子絶対お嬢だよ…!(2回目)サインボールをバッティングするみたいな感じでサインゴルフボールを席に向けてふわっと打ち上げるというパフォーマンス。1回目はダフってしまったけれど、2回目でちゃんとアリーナ後方の方まで飛ばせてたの良かった。ただゴルフボールは当たったら痛いよな…と思いながら見ていました。諦めない女小田倉。2日目は1発目で飛ばしてました。勝負強い女小田倉。

小島凪紗
 こんなぎ〜!!OPでも披露していたピアノをここでも披露。『条件反射で泣けて来る』を弾ききっていたのは感服しました。特に間奏のパートは圧巻。小島さんは「共感覚」の子なのかなと思いました。こういう音楽系のパフォーマンスの間奏は「見て!!!」という他ないんですけど、一ついうとするなら「意志の強い音」だったなと思います。

谷口愛季
 アコースティックギターを抱えて登場。弾き語りで『無言の宇宙』を披露していました。ドキュメンタリーでも触れられていたけど歌がブレないしギターの腕もうまい。総合力では谷口愛季がこの三期生を引っ張っているということの確信をより強くしました。

中嶋優月
 チアダンスを『On my way』に乗せて披露。自身の紹介だけでなく10人の名前でコールアンドレスポンスを挟むという仲間想いの中嶋姉さん。この日はMCを務める時間も多く、全体を見渡して「今どう動くべきか」を考えられる頼もしい人だなと思います。

的野美青
vlogでも出てきた特技の絵で三期生の皆を描いたということで、それがだんだん描き上がって行く様子を動画で見ながら各メンバーのいいところやエピソードを話していました。めちゃくちゃ絵がうまくてびっくりします。キャラの書き分けとかをゆうに飛び越えてどれが誰かは遠くからでも判別可能でした。とともに、46時間TVでのかっきーの過重労働を思い出しました、、、
 2日目は推しメンである小林由依さんを描いてました。うますぎる。そして自分(オタクバージョン)を描き加えて完成。さては面白い子だね???

向井純葉
 vlogでも披露していた切り絵を現地でも。最後の1分くらいで最終仕上げをしていました。作り上げられたのは「桜月」をイメージした意匠。あとのMCで庄司さんから訊かれていたけれど、このデザインは自身で考案したオリジナルだったといいます。写実とインスピレーションの種を育てることができる子なんだなあと。
 2日目は夏の近道をイメージした背景にメンバーのシルエットを配置して最後に桜を散らせる演出。『夏の近道』の文字も切り絵というから驚き。脳内イメージからパフォーマンスをおろしてくるタイプなんだなと思いました。

村井優
 追加戦士①。特技として挙げていたバスケを、前半は音ハメしながらボールを回したりついたりドリブルしたりしていました。その運動神経が存分に感じられる動き。自分の身体をどう動かすとどう見えるかがわかっている人の動きだなあと思います。そして最後はステージ上にゴールが登場しフリースロー。かつて菅原咲月も池田瑛紗も挑戦したフリースロー、村井ちゃんは一発で決めていて勝負強さとメンタルの強さを感じました。
2日目のフリースローは4回目で成功。暗転際に悔しそうな顔をしていた気がします。

村山美羽
 まだ披露していなかった特技としてバトンを披露。村山はBANパフォーマンスでのダイナミック印象があったものの、バトンのそれでは長い手足を活用しながらしなやかな動きでバトンを扱っての演技もしていて、表現の幅に感嘆しました。1日目は1回バトンを取り落してしまっていたけど、2日目では同修正してくるかな、という点でも配信で観ます。2日目はたぶん取り落してない??やはり所作が綺麗でした。

山下瞳月
 追加戦士②。特技としての書道を披露。2週間ちょい前に藤嶌さんで見たのを思い出していたら、今回は2m四方サイズの大きな用紙に身体ほども大きい筆で書くタイプの方の書道でした。今年の漢字、みたいなイメージ。「今後櫻坂でどうなっていきたいか」を漢字1字で表した結果としての、「咲」。秘められた強い意志は彼女の字からきっと皆に通じたと思います。

・ダンストラック
 群舞としてのクオリティが高く、BANの合宿等で培ってきた身体感覚を最大限活用した振り付けとフォーメーション移動が課されていました。メンバーごとのソロダンスパートもあり。それぞれの特徴を捉えた振り付けになっていたのが素晴らしい。

・櫻坂46クイズ
 ここでの細かい問題や回答内容は正直覚えていない(10問くらい出ていたので)ですが、各チームの構成とその取り組み方などを中心に見ていたのでそのあたりを書ければと思います。
チーム構成は下記の通り。今思うと合宿のときの班ベースでの構成でした。2日目も同様。

  Aチーム「食いしん坊」      :小田倉小島的野
  Bチーム「姉妹」→「三姉妹」   :遠藤谷口中嶋
  Cチーム「天使」         :石森向井村山
  Dチーム「うさぎねこ」      :村井山下

 早押しクイズの形式で各チームにボタン卓が配備されてのスタート。身体ごと前のめりになって挑んでいたのは「食いしん坊」チームで、その中でも小島さんはかなり積極的に取りに行き、チームを盛り上げ、この企画において果たすべき役割は何かを意識しながら動いているな…!と感じて更にぐっと来ました。この時点でだいぶ小島さんが好きになっています。「姉妹」チームはもう中嶋姉さんとその妹たちの構図で脳に良い。「天使」チームは飄々としていながらも正解がわかったときのボタン押下速度がとんでもなく速く、「オレでなきゃ見逃しちゃうね…」のレベルでした。「うさぎねこ」は「似ていると言われるから」という理由で付けていたけどこういうゆるさがあってもいい。いきなりの客前とかお披露目されて間もないという部分はあったけれど、もうちょいガンガン出てみてもいいんだよと思いつつも、わかった問題への初速と声の大きさがダンチだったので良かった。徐々にバラエティ的な部分でも追いついて歩幅合わせるようになれるといいなあと思いました。そこさく三期生回が楽しみ…!!
 なお2日目は問題の難易度がレベルアップしており、「細かすぎて伝わらないかもしれない櫻坂」レベルになってました。各チームも1日目を踏まえて挨拶を練習してきたり回答に積極性が見えたりと盛り上がりもいい感じ。個人的ハイライトは村井ちゃんの「縦ですか?」と問題の回答が「走る準備できてます?」のやつです。

・私服ファッションショー
 ぴあアリーナであんまり見たこと無い短めの花道はこれ用だったか!!11人が50音順で次々に私服でランウェイを歩いていました。各々のカラーが出た私服を着ていた中でも特に印象的だったのは小島さん、山下さんあたりでしょうか。ギャップが有りつつそのギャップもうまく着こなしている感じがしました。アピールタイムでは的野さんが弓矢で射るようなファンサをおみまいしていてこのパートで一番湧きましたね…!あと谷口の堂々とした振る舞いが板の上の人だ…!という感じ。甘辛なワンピース×レザージャケットの装いは、先々週に乃木坂5期生ライブで観た『孤独兄弟』を想起させるなど。逆に村山とかはファンサには慣れてない感じもありましたけど、クールなランウェイとして十分成立していたし手足の長さだったり佇まいのミステリアスさもまた見ごたえがありました。
 2日目は各人の印象を下記に。
石森璃花:ガーリー。JD感。ファンサも旺盛。
遠藤理子:1日目とは服装を変えてました。キレイ系でまとめてました。ファンサは初々しい。
小田倉麗奈:フリルが似合いすぎる。ゴージャス。へたっぴウィンク。
小島凪紗:スタイルが鬼。笑顔So Cute…。光…
谷口愛季:2日目は甘めトップスにロングブーツ。魅せ方をわかっている
中嶋優月:オトナなんだよな、オレンジワンピ似合う
的野美青:パンツスタイルがバチバチに似合っている。クールでイカしてる。
向井純葉:シックな黒ワンピ。魅せ方をわかっている表情管理とファンサ
村井優:ガーリーなコーディネートに強めピンクのかばんのスタイルは2日目も継続。強い色にも負けない本人の個性がある
村山美羽:黒が似合うし長身が映える。Y-3とか着てみてほしい。
山下瞳月:カジュアルくまさんスウェット、刺さり、、

後半:ライブパート

 セトリは2日間共通だったんですが、1日目は初披露に立ち会えたという喜びも大きかったもののより一層食らったのは2日目の方だったので、ここでは2日目のパフォーマンスについて書きます。

M1:Nobody's fault(村井優センター)
 ダンススキルと眼力がある村井センター。髪が長い分当時の森田ひかるには無い「長い髪をも操るパフォーマンス」として村井優のノバフォを作り上げていました。色で例えるなら森田ひかるノバフォが赤ならば村井優ノバフォは黄色というか。ダンススキルはドキュメンタリーだったりで十二分に伝わっているところですけど、ただノバフォを与えられた曲として演るだけではなく、独自の解釈を加えようとしているのかなと思う部分がありました。  村井ちゃんは初期パラメーターが高いからこそ課されるハードルも高く、また追加戦士だから遅れを取っている、という部分は感じているようでしたけど、自信を持って色んな楽曲を血肉にしていけばいいなあと思いました。あとこの曲で印象に残ったのは向井的野村山です。向井は1日目でも一番苦戦したのはノバフォと語っていたけれど、その分込められた気迫を感じたし、楽曲の世界観における感情の表現というよりは、自身の感情そのものをそちら側に持っていく、軸ごと寄るようなパフォーマンスのように感じました。的野さんは表情が最高です。格好いい。躊躇のない表現ができる人だと思います。村山は追加戦士2人が公開される前はパフォーマンス最強と思っていたけれど、その2人が追加されてもなお瞬間で最強になるときがあります。視線をロック「せざるを得ない」タイプの説得力のパフォーマンスだと思います。

M2:五月雨よ(山下瞳月センター)
 山下瞳月のパフォーマンスは、BLTでも一部触れられていたように自然に表現すると切ないニュアンスが入り込んでしまう、ということを加藤ヒデジン監督に告げていたけれど、監督の返答のようにそれこそが山下の個性だし、悲しみ・切なさを一つ抱えた状態からの開放だったり喜び、そうしたものはより一層の効力を持つように思っています。表情の作り方も無駄な部分が1ミリも無い。そしてダンスも言わずもがなの実力。総合力では谷口に次ぐところにあるとは思いますが、楽曲の世界観を表現することに置いては的野山下がツートップなんじゃないかなと思っています。そして他に印象に残ったのは中嶋姉さん。慈愛の表情がうますぎる。中嶋さんは歌声もまた優しくそれでいて芯が通った声なので楽曲の世界観にマッチしていたなあと思います。

M3:Buddies(中嶋優月センター)
 最初はBuddiesをやるなら小島かな?と思っていた節はありましたけど、2日目を観てしまったらこれはもう中嶋センターで大納得だな、、、と思いました。仲間を想い歌うこの曲。合宿班での立ち振舞であるとか、万人に伝わるような言葉選びだったり、常に「We」を考えている姉さんにはこの曲を歌って然るべき理由があったなと思います。あとは小島的野。小島凪紗は光です。あの子はempathyの人だというのは再三書いていますけど、あの子から発されるBuddiesという言葉はファンネームとしてのそれの意味に加え原義の意味をも含んでこちらに本気でぶつけてくる、そんな眩しさがあります。的野さんはクールなイメージがもともとある中でもめちゃくちゃ弾けて楽しそうな表情でBuddiesをパフォーマンスしているんですよね。あの表情で救われた人はちゃんといると思います。

M4:夏の近道(谷口愛季センター)
 楽しすぎる。最初に谷口以外の全員が輪になってハイタッチしているところから最高。テーマは「孤独からの脱却」ということですけれども、初めはバラバラな場所から集まってきた三期生自身が合宿等を経て徐々に結束を深めていくこと自体がそのテーマに即しているし、振り付け的には夏への待ち遠しさだったり焦燥感を表すようなワクワク・ウズウズ感が伝わる振り付けや実際にステージ上を駆け巡ったりするのがどうしても青春を感じてなんだか涙出てきます。MVで象徴的だった廊下のワンカットパートでセンター谷口をどんどん追い越していくフォーメーションはここでも再現されていたし、間奏では村井山下の追加戦士2人のスーパーダンスタイムで9人は「オイ!オイ!」とひたすら盛り上げている。ブチ上げ。アウトロは11人全員横一列になってお辞儀(礼)で終わるのも素晴らしい。期別曲として出色の出来だと思います。BANの特訓を経て楽曲を表現することの意味を実感している11人なので、今後どんなコンセプトが来ても大丈夫だろうな、と確信に近いものがありました。

M5:BAN(石森璃花センター)
 この日の最高潮。石森がとんでもなかった。普段はあんなにおっとりしているお姉さんが「時間はあんなにあったじゃないか」でシャウトにも近い感情を見せていたところだとか普通に「怖い」くらいに格好良くて鳥肌モノでした。2分間自己紹介で料理してた子ですよね??パフォーマンスに於いては決まっている振りがあって歌い方があって、という定石のパフォーマンスから、BANが三期生に身体化されていて、時々感情が迸るような叫びが曲中にも聞こえたような気がしました。的野村山もまた「怖い」ほどの表現を見せていました。間奏のユニゾンは激しさを増しつつも統制が取れていて、かつ個々人の激情が全身で表現されている。合宿からの積み重ねを我々はドキュメンタリーを通じて知っているからこそ、そこにかけてきた11人の想いを感じるとともにぐちゃぐちゃに泣いてましたね…

M6:櫻坂の詩(小島凪紗センター:センター?)
 BAN後のMCは各メンバーのパートで触れます。ので櫻坂の詩。そもそもセンターという概念の曲ではないかもしれないけれど、三期の精神的支柱は間違いなく小島凪紗であり、彼女の持つ仲間を巻き込む力、照らす力はまさしく宝です。国を挙げて守っていきたい。2日目MCのあとは泣いているメンバーも多かったので表情が対照的な人たちもいましたけれど、それらを明るく包み込むのがこの曲であり小島凪紗という存在なのだと思いました。音楽が、表現が楽しくて仕方ないって感じがします。

EN1:夏の近道(谷口愛季センター)
 ボーナスタイム(言い方)。夏の近道楽しすぎません????いい曲は何回やってもいいですからね。おもてなし会も最後!!!っていうほとばしり方をしていて最高でした。

各メンバーについて

石森璃花

 vlogからドキュメンタリーを観て感じた「おっとりお姉さん」という印象はおもてなし会の2日間を経てもずっと変わっていないんですけど、BANセンターを経たことで彼女は間違いなく強くなったし、その表現は一瞬の「怖さ」を手に入れるまでになっていたのが感慨深かったです。バスケは一瞬も触れてなかったなそういえば。愛され最年長という意味では渡辺梨加という先人がいたように、最年長だからといって気を張ることなく周りの皆に頼っちゃっていいんだよ〜〜って思います。ナーバスとかソニアとかI'm inとか似合いそう。でも思寂とかで満面の笑みなのも見たい。

遠藤理子

 ドキュメンタリーでおそらくBANにおいて一番壁にぶつかっていた人。ダンス初心者ながらも「合宿を絶対に乗り越えてやる」という気持ちで絶対に折れなかったのは彼女の芯の強さだと思います。ドキュメンタリーではTAKAHIROさんが物差しの話をしていたように、少しずつでも着実に努力を重ねて課題をクリアする姿は間違いなく観ている人に勇気を与えているし、そうした意味でのアイドル性がとても高い。現地でもえんりこタオルの多さを感じましたね。同期といるとエケチェンになるの可愛くて好きです。

小田倉麗奈

 サムネからお嬢(確信)。そして彼女の発する言葉は理路整然としていて言葉に温度が伴っています。絶対に賢の人。ファッションショー2日目はこのvlogのサムネのやつと同じなのでは??合宿ではダンスに苦戦していたものの、随所でその思い切りの良さと絶対に諦めない姿勢が発揮されていたように思います。BAN後のMCでは「人生は無傷ではいられないと思います。そんなときに私は一緒に手を取り合って前に進む、そんなアイドルになりたいです(意訳)」と1日目に話していたのが印象に残っています。

小島凪紗

 あんたが三期キャプテンだ…!ってなりました。ピアノからMCから企画盛り上げからとまさに八面六臂の活躍で、でもそれは義務感からではなく自然発生的に「そうしたほうがいい」と思ったら行動しているようなタイプのヒーロー気質がある人だなあと思います。彼女が居るとメンバーが明るくなるし、表情も言葉も魂からのもので鼓舞されるというか。あと普通に、という形容詞が正しいかはわからないですけど、ピアノうますぎる。いつかライブ演出に組み込まれてほしい。

谷口愛季

 オールマイティに見えてふとした時の抜けている感じとかギャップでかわいすぎる。このvlogとってたときも「早く皆に会いたいな〜」ってメンバーへの想いを発していたのが印象的でした。ファッションショー然り夏の近道センター然り、自身の経験に根ざす「魅せ方」においては三期生随一ですけど、自身の弱みも含めてさらけ出せる仲間がいるんだな、というのがここまでの活動を含めて感じるところでした。でもやっぱり歌・ダンス・表情管理などの総合値に於いては三期生のNo.1だと思います。ありがたいぜ隊長。「推して損はさせません!谷口愛季です!」

中嶋優月

 中嶋姉さん。サムネイルの横顔美しすぎません??視野が広くてメンバー想い。まさかBuddiesセンターになるとは思っていなくて、でも蓋を開けるとその性質に非常にマッチしていたなという印象です。ゆーづって呼んでもらいたいのめちゃくちゃかわいい。あと、1日目のお見送りで中嶋姉さんが順番的に最後だったんですけど、わたしも含めオタクひとりひとりの目を見てレスポンスを返していて本当に本当に偉いですよ〜©になってました、えらすぎる。正直輝きすぎてて目を合わせるのってめちゃくちゃ照れるんですけど、あちらから合わせてくるの反則(めっちゃいい)。全員の好き度が上がったのは前提としても、中嶋姉さんについてはそれに加えてめちゃくちゃ信頼できる…!ってなりましたね。参謀的な。

的野美青

 思えば三期生で最初に紹介されたのは的野さんでしたね。ドキュメンタリーでも回を追うごとにその表現力の開花、パフォーマンス力の成長を感じていたからこそ、生で観る彼女のパフォーマンスとその覇気には圧倒される瞬間がいくつもありました。瞬間的な出力では多分村山山下にも匹敵するものがあると思います。これでダンス未経験だったというから驚きなんですよね…。ひとつ挙げるとすれば、絵がうまい=対象を捉えて解釈する能力が高い、ということになるでしょうか。アウトプットを磨き続けるとさらにとんでもないパフォーマーになる予感がします。
 そんな彼女は2日目のBAN後MCでは最終審査に合格したことをお母さんに告げたが複雑な反応だったこと、そこから研修期間は別々に暮らしていたこと、最後の最後まで辞退するかどうか迷っていたこと、そしてこの公演にそのお母さんを招待していること、を涙ながらに話していて、この道を選択してくれてありがとう…!になったし、「誰かの力になりたい」という願いはすでに叶っているんだよ、という。三期生の最年少でもある的野さん、のびのびとアイドル人生を楽しんでほしいな、と思いました。

向井純葉

 的野さんMCに続きお母さんの話。向井さんは自分のことを嫌いと言っていたけれど、この活動を通して少しだけでも好きになれたといいます。それが何よりうれしい。誰よりも応援してくれたお母さんにこの満員の会場で輝く姿を見せられてよかったね…!向井さんのパフォーマンスもまた的野さんと性質的には近いものがあり、その上で楽曲の輪郭と色を表現するのに長けているという実感があります。同学年の的野向井コンビは今後いいシンメになりそうな気がします。

村井優

 推しメン。惹かれたのはそのパフォーマンスで、+2ドキュメンタリーではそのスキルを存分に感じられたんですけど、同じタイミングで加入した山下さんとのシンメで捉えたときのその性質はまさしく正反対で、ただ2人共強い眼をしているという、いわばNARUTO的世界観。

 ドキュメンタリーでは技術が素晴らしい分「感情を入れるのが苦手なんじゃない?」とTAKAHIROさんにも言われていたように本人もそこは課題感として認識しているようで、BAN後MCでも「私は感情を出すのが苦手で、家では1人で落ち込んだりもしている」と話していました。わたしはこの子の、この「感情表現」の壁をぶち破った先にあるとんでもないパフォーマンスを見たい、というワクワク感を彼女に対して覚えています。あとクイズ企画での「縦ですか?」とか自分たちのチームをうさぎねこにする感じとか、面白の片鱗もありつつ。「まだまだ明らかになっていない人間的側面をもっと知りたい」という、人を好きになるときに生起する原初的な感情を抱いたと確信したので、櫻坂の推しメンとして彼女を軸に今後見ていこうと思います。

村山美羽

 キラキッズ1号。パフォーマンスの強さは何度も触れてきたところですけど、彼女が何度も発する自信のなさだったり「学校」というものへの距離感、みたいな意味でも非常に「欅」性があるメンバーだなあと思います。身長が高めなことも相まってそのパフォーマンスはダイナミック、かつ手足の軌道は美しいという結構櫻坂のパフォーマンス特性にかなり合致したタイプだと思います。村山の流れ弾とか見たいもんな。どこかに書いたかもわからないですが、村山は「纏う」タイプのパフォーマンスだと思っています。
 そんな彼女はBAN後MCでは「今までは守られることが多かった、けど櫻坂三期生になって頼られたいという感情が湧いた、守りたい仲間ができた(意訳)」と話していたように、ここでもアイドル実践で拓かれる自己がありました。色んな意味で、器用というよりはまっすぐにぶち当たっては壁を蹴破っていく、そんなイメージがあります。村山はなんか「村山」って呼びたいんですよね、増本を「増本」って呼ぶのと同じように。

山下瞳月

 追加戦士②。プロフィール公開からおもてなし会までほとんどすぐだったけれど1日目ですっかりBuddiesの心を掴んでおり、2日目にはタオルとかアクキーも売り切れたと聞きました。村井ちゃんのところでも触れましたけど、D班改めうさぎねこの2人は追加戦士にして三期生における最強パフォーマンスでもあるので、谷口いわく「2人は最終兵器だと思っているので」という言葉の実感をこの2日間のおもてなし会で我々も体感したものかと。
 五月雨よセンターでは自身が持つ切なさのニュアンスを楽曲にうまく調和させながら山下瞳月バージョンの五月雨よを形作って表現できていたのが圧巻だったな……。努力で仕上げることもあるとは思うんですけど、楽曲を捉えアウトプットするまでの速度、そして解像度が群を抜いて高く、それを天性の感覚で出力しているというか。たぶんどんなコンセプトが来てもこの子は乗りこなせると思うんですよね。
 と思いきやパフォーマンス以外だとクールっぽい見た目からは想像できないほど緊張して声が裏返ったりする可愛さもあったり、特技の書道は上手いし、櫻坂クイズではしっかりオタクだし、自分を「ねこ」としているの良いし、みたいなオタクが好きになっちゃう要素満載な子…!
 BAN後MCでは「自信がなくてお母さんを呼んでいたけれど直前で来ないでと言ってしまった、それをとても後悔している」と話していました。お母さんは観に来てくれていたかな、来てくれていたら良いな。追加戦士は追加戦士としての悩みがあり、そしていくらスキルが有るとほかから称賛されようとも自分に自信を持つということはその人自身との闘いでもあるわけで、そこを乗り越えて自信に満ち溢れた表情で様々な楽曲をパフォーマンスする未来がいつか見られるといいなあと。村井山下はまさしく対照的で、お互いがお互いに持っていないものを持っているという関係性です。ここでしか分かりあえない感情もあるかとは思いますが、それが11人全体で高めあえたらいいね…!と思いました。

※あとどうしても言いたかったんですけど、「瞳月」って写輪眼だよね。瞳術使いの闘い方をしている。それに対し村井はどちらかと言うと八門遁甲的なニュアンスを感じます。究極までスキルを高めた上での境地。

おわりに

 というわけでここまでで約15000字にわたって櫻坂三期生について書いてきましたが、この2日間で得られた感情だったり三期生が未来そのものである点だとか、書きたいことはまだまだ沢山あります。ここから櫻坂全体としての活動も徐々に動いていくでしょうし、そこから学ぶこと・経験することはまた三期生のみんなを成長させると思います。
 新メンバーの発表をvlog→ドキュメンタリーにした流れは最初は結構試行錯誤してる感があったようにも思いましたけど、各メンバーの出身地だったり特技について知った上でドキュメンタリーを見ると、例えば向井ちゃんは切り絵の子、村山は増本推しの子、みたいにドキュメンタリーの内容理解が進みやすくなるというか、ちゃんとドキュメンタリーへの補助線だったんだなと思っています。またドキュメンタリー自体も円盤収録ではなくEPを合計8つに分けた上でその述べ時間は2時間を超えるといった、短尺動画全盛の昨今に於いてはかなり気合の入った作りをしていましたけれど、この合宿を通して11人が櫻坂46になるまでの過程を描き出すこと、それを三期生おもてなし会への動線にすること、初の期別曲パフォーマンスや課題曲だったBANを観客の前で披露するという体験を経て真に「櫻坂46になる」という段階を一つのパッケージとして作り込んでいたんだな、と今は解釈しています。舞台上での作品としてのパフォーマンス、観客とともに作り上げるライブ、その双方を叶えるのが『夏の近道』だったのではないかと。あんなに会場一体で声援を送れるなんて。初パフォーマンスで声援を浴びた経験、誰かに応援されることによる自身のパフォーマンスの変化だったりを感じられる体験を最初から踏めたのも大きかったんじゃないかなと思います。この経験を第一歩として今後も仲間と切磋琢磨しながらアイドル人生を楽しんでもらえたらいいな。

↓あと、三期生BLTはマストです。ぜひ。

最後に増本軍団長のブログを貼ってこの記事の締めとしたいと思います。素敵な仲間が増えたね!!!!!!


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