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答えなら出てる:日向坂46 4回目のひな誕祭感想

はじめに

本稿は4月1日、2日に行われた日向坂46のライブ「4回目のひな誕祭」についての感想、およびそこから考えたこと、感じたことなどを書いていくものになります。

2022年末〜2023年3月頃までの日向坂の動きは、四期生についてはおもてなし会の準備と開催があったものの全体としては9thシングルの発表や制作に向けた動きなども3月頃までほとんど音沙汰もなく、ひな誕祭の日程だけが迫ってくるような焦燥感にも近いムードはなんとなくオタクの間では漂っていた気はします。3月に入ってからは9th丹生ちゃんセンター『One choice』の情報解禁などにより急速にライブに向けてグループもオタクも加速していったように思いますが、グループ全体でのライブはひなくり2022以来約3ヶ月ぶり、全体での声出し全面解禁ライブに至っては3年以上ぶり(2020年2月のDASADAライブ以来?)と、何かとメモリアルなタイミングで開催される大箱ライブに期待7割ソワソワ3割、位の感じで当日まで過ごしていました。

以下はそんな自身の中での揺れ動きとか個人的な体験だとかも踏まえて書いていきます。それではどうぞ。

ライブ本編

セトリについては下記を拝借・参照しながら進めます。多謝。
なお、2日目に関しては基本的に差分とより印象的だった部分を書いていきます。

Day1

座席
ちなみに1日目の座席は内野スタンドBAYSIDE(1塁側)の前方、エキサイティングシートの真上あたりでいわゆるスタンド最前。いざ着席してみたら見晴らしが良すぎてびっくりした。内野席故にファールボール除けのネットがある場所だったので、肉眼だと多少気になってしまう部分は否定できなかったけれども、双眼鏡でメインやサブステのメンバーを追ってたり、いちばん近い側のサブステやトロッコでの周回のときはネットの存在なんて忘れるぐらい見入ってました。総じて良い席だった。踊れるし。

M1:HEY!OHISAMA!
好きでは全然ない。笑 けれどもコール練習動画は一応1回だけ見て臨んだのでなんとかついていけた。メロはいいし声出し練習曲としては機能を果たしていたと思います。歌詞を解釈することは諦めました。でも声出しって楽しいよねという原初的な感情を呼び起こしてくれたので許してます。今回限りだぞ。1曲目以外に置くとこないやつ。

M2〜M4:表題パート(ドレミソラシド→キュン→君しか勝たん)
小坂菜緒完全復活、とまでは言わずとも完全にかつての存在感とパフォーマンスを取り戻していたとともに、当時から比較しても今回のパフォーマンスはセンターを「背負う」だけじゃない、三期生も四期生も加入してより一層溶け合ったというか、「小坂菜緒がいる日向坂」ではなく、「日向坂に小坂菜緒がいる」という表現をしたくなるというか。いい意味でとても「目立つ」ことはない、それでもそこに本来のポジションで小坂さんが居ることによる楽曲本来の表情を取り戻していくような過程は、結構それだけでも涙腺に来るものがありました。またしかたんはライブで好きになった曲の一つです。ドキュメンタリーだったりチアだったりで何かと色んな思い出がついてくるけれども、三期生追加戦士(髙橋森本山口)が参加する初のシングルというのもあったし、披露時はスティックバルーンで戦っていたのがいまは普通にクラップにもなったし声も出せるし、という点でも新鮮さもあり。

M5:ブルーベリー&ラズベリー
わたしは四期生オタクでもあるのでブルラズがほんっっとうに好きでして。ええ。ツアー代々木での初披露、ひなくりでのパフォーマンス、そしておもてなし会を経ての今回のひな誕祭におけるブルラズは、会場の広さも活用して四期生がそれぞれ花道サブステも使って全体に広がった形でのパフォーマンスとなっていました。思うと四期生にとって花道サブステは初めてだったんじゃなかろうか。それ故、ひな誕祭後のブログ更新でいろんなメンバーが触れていたように「おひさまの近くに行けた」と書いてくれていたことが嬉しかったですね…。サブステでこちら側にきていたのはしょげこだったんですが、あの子がサブステからセンステに戻っていく過程で花道を走りながら腕だけで観客を煽っていた姿がめちゃくちゃ目に焼き付いています。ウェーブも楽しかったよ!

そしてパフォーマンスそのものにおいても全体的な見栄え、例えばフォーメーション移動、群舞におけるシンクロ度合いと個性のバランス、ひとりひとりのステージ慣れによるライブならではの表現(観客との交歓)、といったように随所に成長が見られたかなと思います。フロントの清水宮地小西は堂々としたパフォーマンスであったし、当初は自信なさげだった岸くんにおいても表情が柔らかくなったりしていたし、かほりんはダンスが苦手と言っていたとは思えないような思い切りの良いダンスをするようになっていたし、といったようにどんどん進化していくパフォーマンスを見られる喜びなんですよね…。

M6〜M8:期別曲パート(夏ジャム→どどど→沈黙が愛なら)
夏ジャムは良いよな…三期生のカラフルポップの原点ともいうべき楽曲。いつだってジャムにされたい。フリスビー楽曲になっていたのは若干残念だったものの、きっとハマスタをジャムにできたんじゃない?4人が揃えば何だってできちゃう気がするね。

どどどはスタンドでのパフォーマンス。1期曲はパーティー。日向坂の、ひいてはけやき坂のカラーの根底にあるイッキサンたちの明るさ、様々なことを乗り越えてきた強さ、だったりがありつつ、なによりもイッキサンたちがいちばん楽しそうなのがめちゃくちゃ良かった。これは受け売りでもあるんですが、パーティーをぶち上げるのは「底無しの明るさ」だけじゃなくて、「悲しみや苦難を識っている人たちがそれらを内包した上で今ここを最後の瞬間にしようとする」ことだと思っていて、そういう意味でイッキサンの頼もしさったらなかったです。

そして二期生はもうスーパースターの集まりです。楽曲ごとにドラマを生み出していく集団。センステで演っていたはずなのに全く遠く感じなかったのは楽曲としての領域展開でその内側に組み込まれてしまっている感覚だったなと。

M9~10:ファンサゾーン(ハッピーオーラ→ひらがなで恋したい)
期待していない自分衣装で出てきたのもあったし、ハッピーオーラ・がな恋という選曲は東京ドームを彷彿とさせつつ、完全にこの2曲はファンサ曲としてトロッコでそれぞれアリーナ外周を回ってくれました。日向坂のライブにおいてセトリに自ずと組み込まれるファンサ曲パートはここ。ちなみに去年のツアーで『ってか』がお手振り曲になったのは割と許していない。今回は座席の関係で(スタンド最前)ネットを隔ててではあったけれどめちゃくちゃすぐそこを通ってくれたので、レスとか関係なくただただ眼福でした。そして松田好花さんありがとう、魂のキャッチボール受け取りました。

ここめがけて投げ込んでくれた。非言語スケブ。

あとこのファンサパートで良かったのは、三期生追加戦士たちがひなのちゃんと同じく期待していない自分衣装を着ていたこと。↓のぱるブログにもあったけれど、今回はこの衣装だけじゃなく三期生追加戦士たちの出番もかなり、というか全体の全部に出ていた?と思うし、ライブにおける存在感もこの1年間でマシマシになっていて感慨深かったです。特にぱる。ライブ見てて楽し過ぎた。3人は声出しライブを演者として体感するのが初めてだったからこそ、観客との交歓であったり声援を受ける楽しさを知ったことでまた一つギアを上げたんだなあと思いました。三期生4人ともハジケてたな…と思い出しては泣いています。

M11~13:ユニット曲ゾーン(窓を開けなくても→ナゼー→沈黙した恋人よ)
ユニット曲演出は機内エンターテインメントのコンテンツとしてルーレット的に選ばれる演出で、あれはかなり好きでした。ただ選択肢の数的に選ばれない可能性があるものも存在していたので、「特に聴きたいやつ来い!!!!」と念じる時間が発生していました。
このユニット曲パートにおける1日目の1曲目は窓開け(略称これで合ってたっけ)。懐かしいな…DASADAめっちゃ好きで円盤買ったんだよな、と本格的にハマり始めた時期の感情が脳内に駆け巡りました。

ナゼーは2020年のユニット曲祭りとか以来??このちゃんめいめいおひなのパフォーマンスもまた進化しているというか、このちゃんはより洗練され、めいめいは表現力のギアの限界値さらに1段階上げた?だったし、おひなは堂々としてスキル面でも向上していたこと、などを理解らせてくれるパフォーマンスでした。聞けると思ってないからさ、うわーーーーーって声漏れちゃったね。

沈黙した恋人よ。りまちゃんちっく。いい曲だ…と染み入ってました。どうしてこんなに良い楽曲群を埋もれさせてしまうのか、と思っているしひらがな楽曲たちは通常のツアーでこそ難しいかもしれないけど、もっと登板していいよなと思ったり。ドーム以前/以後では風向きも違うだろうし。ペンラの色の件は当時の流れとかを知らなかったのでライブ後になるほど…となってました。ありがとう先人たち。次の機会が来るまでに海馬に刻み残しておこうと思います。

M14〜15:小説〜こん好き
長いタイトルといえば『鈴懸の〜』を想起する世代ことわたし。小説はイントロ無し即歌唱なのは三期生楽屋隠し撮りでも使われていたけれど、いざ実際にライブ会場で浴びると拳突き上げちゃったね…、めちゃくちゃ嬉しかったです。追加戦士3人はダンスパフォーマンスという形で楽曲に加わっていたけれどこの形式は個人的にうまい落とし所だと思っているし、先に1人で加入したひなのちゃんの歌唱力の大成長を感じて普通に泣いていました。3人もそれぞれの表現特色が出ていて、未来虹ちゃんは輪郭と緩急がハッキリとした色の濃いパフォーマンス、まりぃはいつからか自身に架していたストッパーを取っ払ったかのような躊躇いのない内面からの感情表現が、ぱるは自身が楽しむこともそうだしベクトルが観客に常に向いていてノッちゃう、みたいな色が見られたのが個人的にとても嬉しかったです。

こん好きはもう中々ライブで演ってくれないでおなじみ(?)になっていましたけど、直近では四期生おもてなし会で小西センターでパフォーマンスされたのが記憶に新しいです。その映像を脳内で重ねながらも今回の小坂・オリジン・こん好きを観た時に、小坂さんの一つ一つの表情にが息を呑むくらい美しくて、ひとつひとつの振りの動きから最大の威力を放つようなあの、コンパクトでありながら芯があり楽曲のまさしくコアになる表現としてのパフォーマンスを観た時にただただ圧倒されたな…と。

M16〜21:最終ブロック(白線→ってか→馬→キツネ→誰跳べ→知ら愛)
畳み掛け。白線はブルラズの白線パート(?)と重ねるわけですよ。イッキサンの眩しさ。ありがたい人たちだほんとに。

ってか。この日の最高パフォーマンスはってかの金村さんでした。ゾーンに入りきったときの金村さんのパフォーマンス力(ぢから)はちょっと誰もついていけないんじゃないか、とすら思います。BANの森田ひかる、あるいはごめんねfingers crossedの遠藤さくらに匹敵するやつです。領域展開。2022ツアーでのお手振り曲から通常のパフォーマンスに戻ったところで、楽曲が持つパワーと金村さんが持つドライブががっちり噛み合っていてマスクの下で大笑顔になってました。あまりにもわたしが大笑顔で不気味だった可能性があるのでマスクしててよかった(?)『ってか』は表現主体と楽曲の主体が噛み合っているし、それが金村さんセンターというところが好きすぎる。ジャケットデザイン担当者は許さないけどな。

四期生の青春の馬。ここではVTRの導入でかつての先輩たちが見出した「cheer up」の精神を四期生たちがおもてなし会、続く今回のライブへのリハを通して奮闘している様子が映っていました。四期生合宿の課題曲だった青春の馬というバックボーンを知っているからこそ、Vが明けてステージに出てきた四期生があのブルラズの純白衣装ではなく、青春の馬の正衣装を着て出てきた時点でもう泣いてましたね。その前に金村さんセンターで『ってか』をやっていて、そこからの清水理央センター青春の馬、という流れも良い。四期生みんなおもてなし会のときからまた成長していて、スキル面は先輩に比較するとまだまだかもしれないけれど、それでもこの約2ヶ月の間でも楽曲理解度だったり衣装の重みだったり自信だったりパフォーマンスそのものを楽しむこと、そういった面でステージングとして非常に見応えが上がっていたと思います。「魅せる」から「届ける」へのベクトルの変化を感じました。

キツネ誰跳べ。楽しすぎる。誰跳べからは再び四期生も参加。最初のダンスは久美さんがペッパーミルやってました。誰跳べの久美さん煽りを聴きにライブに行っているまである(誇張表現)。けどそのくらい誰よりも「ライブ」を体現するキャプテンが格好良すぎる。クミタクさんがいらっしゃってたような気がします。

知らないうちに愛されていた。2022のケヤフェスから日向坂ライブエンディングに定着しつつある楽曲こと知ら愛。MCでも触れられていたようにWohの部分はユニゾンでおひさまにも歌ってもらうことを前提に作られた楽曲だったので、この曲の真の姿を見ることができたのが今回のひな誕祭だったんだと体感しました。日向坂にとっての声出しは「一緒にライブを作る」ことで、あまりにもファン想いな彼女たちらしい楽曲だなと思います。ちなみに好きなパートは2番冒頭のぱるです。かわいすぎん??

EN1〜3:One choice初披露→NO WAR→JOYFUL LOVE
One choiceはやるよな、とある程度予想はしていたものの全員出てきて配置についたところを双眼鏡で見ていたら、脳内「MV衣装(ドレスとパンツスタイルの)だ!」からの「ライトグリーンのパンツスタイルのフロントの子…あれ影ちゃん!!!!????」(←ここまで0.5秒)でびっくりしました。こうして初披露を文字通りの全員でパフォーマンスできたこと。すごい瞬間に立ち会ったな、と思います。One choiceは先行してMVが公開されていたのでそことの比較でライブパフォーマンスを見ていたのですが、観ていくにつれこれはライブ映えする楽曲だ…!という思いがより確信に近づいていきました。特に終盤の4ブロックに分けて東村チーム→久美さんチーム→バレエチーム→富田チームが順繰りに出てくるパートはMV再現だったのでブチ上げ。丹生ちゃんのセンターも堂々としていて「これが日向坂」というものを見せつけてくれた気がします。
楽曲披露直後のMCで会場一面オレンジになったときに思わず涙を流していた丹生ちゃん。その後サプライズ出演となった影ちゃんMCパートでは会場が真っ赤に。アイドルでいることはかようにも過酷なのか、と感じつつもその一瞬一瞬の煌めきの美しさを目撃しているんだな、と感じるモーメントでした。

NO WARとジョイラは全員参加。会場の隅々まで楽しさを届けてくれました。ジョイラは大規模会場で四期生に虹を感じてもらえたのは良かったのかなと思います。VTRの流れはあんまり個人的にはいただけなかったけれども。「タテマエの美学」みたいな感覚あるじゃないですか、あれです。無粋の一歩手前だった感はありつつ。それでも虹には感動するんだよなあ。ラストのMCは清水→上村→丹生→久美さんの各期1人ずつの挨拶。ずーりおは「私はこんなアイドルになりたい」を一貫していたし、その言葉にも馬のセンターを勤め上げた自信だったり彼女なりのアイドル活動への矜持を感じてとても頼もしかったです。ひなのちゃんはそのキャリア年数以上にしっかりしているんですけど、言葉選びはその時に生起した言葉をそのままお届けされている感があってよかった。丹生ちゃんは9thセンターを堂々と勤め上げていたし、久美さんは常に日向坂という船の行く先を指し示してくれる船長だな、、と思いました。

Day2

このように1日目ですっかり食らったので、当初は予定がなかった(チケットも持っていなかった)2日目のステージバック席を終演後すぐに抑えました。配信が4600円でステージバックが5000円ならば現地行くっしょ??という勢い。実際の場所も1塁側の外野席3列目、ステージの本当に真裏でモニターとスピーカーが吊るされており、セット越しにメンバーが肉眼で見えるような視界でした。

M3〜4:アザトカワイイ〜ソンナコトナイヨ

まさにコロナ初期〜中期にかけての日向坂が試行錯誤を始めた時期における楽曲たち。『ひなたざか』ももう3年前になるんだなという事実がのしかかってきます。アザカワみーぱん、ほんとうに可愛くて発光してるんですよね…今年は舞台方面でかなりハードスケジュールだったとは思うんですが、1日目は野球パートでウグイス嬢をやったりと八面六臂の活躍で頭が上がらないです本当に。それでいてステージに立つとそのパフォーマンスで会場を支配できるので本当に佐々木美玲さんはすごいお方だよ…
ソンナコトナイヨは楽曲もですけど振り付けとして個人的にかなり好きな楽曲なので2日目にセトリに入ってくれて嬉しかったです。「ソンナコトナイヨー!!!!!」って叫べたよ!!

M6〜8:期別曲パート(ゴーフル→Dash&Rush→好きということは・・・)
ゴーフルのイントロで「やっったあああああああ」って言ってた。わたしは2022年の日向坂においてゴーフルが一番優れた楽曲だったと思っていますし、ついこの前公開された9th映像特典としての2022ツアーのダイジェストでちょっとしか流れなかったゴーフルでも泣いてます。MVの設定も思い出すし、なにより衣装がゴーフルのそれだったんすよ!!!!!!だから!!!!なぜフリスビー楽曲にしたの!!!!!!踊ってる4人がみたいよ!!!!!4人はほんと友達みたいで、どの会場であっても4人だけで空間を掌握できる少数であるがゆえの精鋭たちという、坂グループにおいても稀有な世代なわけですが、この4人がグループにもたらしてきたものは非常に大きくて、だからこそこの三期生4人について今以上にもっと知っていきたい、となったライブでした。

サンキチャン。チャリで来た。後ろの日産のコピーもいい味を添えている。

Dash&Rushはおばけホテル以来?スタンドでいきなり目の前にメンバー来たら固まるだろうな、と抜けに映るオタクたちの動きに同情しました。至近距離で見たら動けなくなるでしょ可愛すぎて。
好きということは・・・では目一杯タオルを振り回しました。ハマスタ全体がタオル回してる光景は中々壮観というか本当の野球の応援みたいで良かったです。イッキサンの私服風衣装も好き。久美さん…!になってました。

M11~13:ユニット曲ゾーン(Footsteps→線香花火→Cage)
次はユニット曲か〜何来るんだろ〜…Footsteps!?!?ってなりました。髪型を大きく変えてボブカットになっていた彩ねえさんの美が迸っていました。ビジュ強い。歌詞もいいんすよね、「手を取り合って抱き合うだけが 親友じゃないとわかっただろう」という精神。「絆とはそこにいること」なんだなあという。彩ねえさん推しの方々よかったね…!とイントロと同時に思いながら聴いてました。

線香花火。大好きだけどもうライブで観れないと思ってたから嬉しすぎました。センステ曲だったのでひたすら双眼鏡で見ていましたけど、三者三様の巧さがあり世界観を下ろせる人たちなのでその違いを見ているだけで時間が経ってしまったレベル。

続くCageは金村さん連チャンの登板。映像で鳥が映り「Cageだ…」鳥籠が映り「Cageだ…」タイトルが映り「Cageだ!!!!!!!よっしゃ!!!!」でしたねここは。いつしかみんな写真集出した組のユニットになってましたね。めいめいのポエトリーから始まるのめっちゃ好きなんす。

M16〜17:半分の記憶〜月と星が踊るMidnight
二期生は「戦友」という表現が合う集団で、個々人が特記戦力で早い時期から個別に活躍の場を獲得していったがゆえの傭兵集団感があり、それでもひとたび参集すれば一瞬で空気を持っていく人たちだと思います。中々揃わなかったり万全ではなかったり、そして2022年には2人を見送り、という中でも彼女らはまさしく日向坂の柱としてグループを支えている、それが如実に表れたのが9thのフォーメーションだったかなと思います。感情の起伏、激しさや怒り、悲しみだったりの強い感情を表現させても難なくやってのける表現者としての強さをこの半分の記憶でも感じました。

月星。去年のツアーで初披露の場に立ち会ったというのもあり、普通にわたしは楽曲としても好きなんだけどなんか評判がTLでは芳しくない楽曲こと月星。ただ今回のライブで楽曲とシチュエーションが一番噛み合っていて綺麗だったのはこの月星だったと思います。抜けるような横浜の夜空に浮かぶ月、ライブ終盤の郷愁漂う時間帯に響くあの旋律は2022神宮1日目の林瑠奈による『孤独な青空』くらいよかった。

※My fansは特に触れません

印象的だったポイント

・飛行機での空の旅設定の演出とセット、衣装。日向坂はコンセプチュアルなストーリーを軸にしたライブができるというストロングポイントがあるが、今回のライブはパフォーマンスの熱さを損なうこと無くいい塩梅だったんじゃないかと個人的には感じてます。個人的にはおばけホテル以来の快作。

・ハマスタという会場は案外悪くないんじゃないかと思いました。急に出てきた聖地化の流れはあったけれど、スタジアムレベルのライブ経験を積んでいく上で重要な拠点なのでは。少なくとも幕張は辛いのでハマスタでありがたい。結構野外演出でも遊べることに気づいたのが大きい。

・四期生MCではるはるが、アンコールで影ちゃんが出てきたところは無理しないで…!という気持ちと32人全員が揃った…!という感情が50:50でした。無理してでもステージに立つ、その場にいたという事実を残すということ、アイドルが永遠でないことをまざまざと感じた瞬間。

・ひよたんが元気に楽しそうにパフォーマンスしていて嬉しかった、またドーム立とうね今度は一緒に!

・すーじーがあのスクールバスに乗ってるのも涙腺に来ました。

・あと忘れちゃならないのが2日目のラミちゃん。スターがそこにいた。

日向坂のこれから

四期生が加入してからの初めてのひな誕祭、9thで丹生ちゃんをセンターに据えた布陣で臨むこのライブ。日向坂なりのアニラであり、否が応でもメモリアルなライブになることは必至のこのライブ。全体でのライブはひなくり以来なのでこちら側としてもライブ勘が薄れかけていたところに全面声出し解禁という側面、また物販周りのアレコレとか正直不安要素はあったんですが、蓋を開けてみればいつも通りの、ファンとともに歩もうとする32人の少女たちがそこにいました。

演出だってセトリだって「これがあればもっとよかった」とか「こうしてほしかった」みたいな部分はありましたけど、だからといってこのライブの価値が目減りするなんてことはなくて、純粋に日向坂のライブの楽しさを心の底から感じられたことだったり1〜4期生の融合、声出し解禁による声援の復活は今後の日向坂を作り上げる上で重要なマイルストーンになったのではないかと思います。2日間行ってよかった。

そして、今回のライブで一番印象的だったのはMCで丹生ちゃんが触れていたように「ハッピーオーラ」に立ち返っていたという点、より正確には「ハッピーオーラ」というコアコンピタンスを再認識した上で1〜4期のスタートを改めて足並み揃えて切ったのではないか、という点でした。『三年目のデビュー』の青春の馬パートで「ハッピーオーラ」に次ぐ日向坂のレーゾンデートルを模索していた模様が描かれていたのは記憶に新しいですけども、当時抱えていた課題感とはまた別のレイヤー、すなわちメンバー自身の成長に伴う楽曲との親和性を再考する時期に差し掛かってきたタイミングで青春の馬は四期生に受け継がせるとともに、全体曲では『One choice』でこれまでの選択もこれからの選択も選び取ったたった一つの選択を信じ進むんだという決意表明にも感じました。そして『恋は逃げ足が速い』で日向坂1.0にいよいよ終止符を打つとともに『シーラカンス』で呼び起こされる青春の記憶と気持ちを謳います。9th発売まであと1週間。リリースが楽しみです。

おわりに

というわけで、感想を書いてみたら結局1万字を超えました…。とはいえ、日向坂にアツくなっているいまこの感情を抱えていつのまにか霧消させてしまうことはできないので、なんとか書き上げられてよかったです。次は『シーラカンス』について書きます。

ライブに行く目的って人それぞれだと思うんですけど、わたしは日向坂に対しては「心の底から楽しめる空間」「メンバーの成長(パフォーマンスや人間的側面)を感じる空間」を求めているんだという点を再認識しましたし、その上で日々進化する日向坂を目に焼き付けられて本当に良かったです。常に今の日向坂がいっちゃん面白いだろ!!の精神でこれからも応援できればなと思います。何卒。

余計な事まで

グッズについて
物販の情報解禁もグッズラインナップもわりとギリギリに出してくることに関してはもう毎度のことなので受け入れていたけれど、今回はWeb購入→会場で時間指定の受取もできず事前物販と当日のみ、というストロングスタイルで来られたので面食らってしまいました。まあグッズの納期とか色々あるんだろうか、、という部分に思いを馳せつつ事前物販1日目に行くことを決めました。ひな誕祭当日に並んでライブまでに疲れちゃうのがイヤなので。
結局わたしは事前物販当日は朝8時には流通センター駅に到着して並び始めたんですけど、結果として屋内に入れたのが10時半、最終的に目当てのグッズを買えたのは昼12時でした。久々に屋外で雨と寒空の下あんなに並んで疲れた、、、だしわたしが流通センターから脱出した頃の時間帯にはすでに整理券制に変わっていた(しかも公式告知なしでヌルっと)のは流石にどうなの?とは思いました。買えたから良いけど。なので整理券なしの中並んで買った初期ロットの方々は勝手に同志だと思っています。

ちなみにタオルはかとし(天使☆かとし)とこにし(ななぴょん)を買いました。あとペンラストラップ(こにし)。グッズ自体はあだ名×サイリウムカラーという組み合わせはかなり好きだし天使☆かとしはずるい。あれは一家に一本置いておきたいレベル。視認性がメンバーによって差がありすぎるのもあったけど、試み自体はかなり良かったなと思ってます。持ってて楽しいグッズ。(ちなみにひな誕祭後に追加でみっちゃん(くらげ)タオル買っちゃいましたね)

公演直後の弊ツイート群

おまけ

深海つながりで。


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