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Time is coming tonight


※キャプチャは唯ちゃんに贈った短歌集のうち一番好きなものを聞いてみた回答です(岡野大嗣『うれしい近況』より)

はじめに

 フィンガーランズの皆さん、デビュー1周年おめでとうございます。本稿は2023年12月31日でデビュー1周年を迎えたアイドルグループ「Finger Runs」(フィンガーランズ:略称フィンズ)についてその1年間の軌跡を振り返るとともに、極めて個人的な体験とか感情を置いておくものになります。わたし個人としてはAqbiのグループを好きになってから2014年で丸10年になるというオタクキャリアであるものの、当時見てきたものから連綿と繋がっている魂だったり、新しい才能の躍動だったりがあったりして、いまでも非常に興味深くグループを追いかけています。

 Aqbiにおいてはこれまで所属してきたグループ(ソロプロジェクトなどは割愛)を分類分けしてみるとベルハーの系譜(ベルハー、ゼアゼア、ニルクライ)、MIGMA SHELTER、そしてグーグールル・あんちろちーの系譜、と大別できたように思いますが、このフィンガーランズは音楽性でもグループの作り方もメンバー特性もライブの志向もこれまでのグループとは異なる新しいジャンルに踏み込もうとしている感覚があります。「ワクワクしたい? 私に任せなさい」を地で行くグループといいますか。わたしはこのグループが切り拓く地平を見たい。そう切に思っています。

 これより先はそんなフィンガーランズに対しての自身の思い入れだとか印象深いライブだとかを順不同で書いていきます。前提としてのフィンズの概要だとか過去記事はこのあとすぐ貼るとして、メインとしてはこのワクワクをどうにかして伝えたいんだ!!!、というところなので、何卒。それではどうぞ。

指差す方へ

フィンガーランズとは

Finger Runs(フィンガーランズ)

2022年12月31日にデビューした小笠原唯、鹿目あき、朝倉みずほ、兎月こむぎ、中谷美月からなる5人組アイドルグループ。

元気いっぱいのメンバー達と、ビッグビートをベースにした変幻自在の音楽性でてっぺんまで駆け抜ける!

ファンのことは、メンバーに「いいね!(Thumbs up)」を送る親指を意味する“サムズ”と呼びます。Finger Runsとサムズが集まれば、何かを掴み取る力になる???

https://www.fingerruns.tokyo/pages/6528248/page_201602191746
フィンガーランズ公式サイト:Aboutページ(2024年1月2日最終閲覧)

 ↑公式サイトの自己紹介は桜子ちゃんが反映されてないのでそこは直してほしいんですが田中さん。フィンズの音楽性としては「ビッグビート」を標榜しており、「変幻自在の音楽性でてっぺんまで駆け抜ける!」とあります。筆者はビッグビートについては全く知らなかったのでフィンズを通してそうしたジャンルの音楽に触れる形でした。ただAqbiとしてはミシェルはサイケデリック・トランスだし、ベルハーはサイケデリック・ロックをはじめとした様々なジャンル、グーグールルはハウスといった、結構グループごとに明確に音楽性を分けることで幅を広げてきた事務所だと思うので(あとは田中さんの音楽的志向も大いにあるとは思う)、今回も楽曲に関して始動直後からまったく心配はしていませんでした。楽曲の良さに関して本当に信頼できるので。

 メンバーについて詳細はのちほど書くとしてここでは簡潔に(敬称略で)書きますが、NILKLY→ベルハー’22を経験した小笠原唯、ベルハーオリジナルのメンバーでありゼアゼア、SAKA-SAMAなどを経て再びAqbiのグループで活動する朝倉みずほ、かつてNILKLYの新メンバーとして合格していたが紆余曲折あってフィンズとして加入してくれた鹿目あき、そしてフィンズから加入した兎月こむぎ・中谷美月、そして2023年9月23日に加入した新田桜子の6人がフィンガーランズです。来歴も個性も全く異なる6人が作るステージは、一言で言い表すなら「カラフルでJOYFUL」かなと思っています。

唯ちゃんとわたし

 上記の記事は2023年の唯ちゃん生誕に寄せたもので大体のことはここに込めたのですが、フィンズ1周年なので改めて色々書いていこうと思います。
 わたしが唯ちゃんを初めて見たのは2021年の6月、当時の新生NILKLYの新メンバーとして加入してから1ヶ月弱くらいの時期だったと思います。2023年12月31日のカウントダウンライブで「私ってAqbiにまだ2年半しかいないんだね」って言ってたけど、それだけ色んな経験をこの期間でしてきたということで。新生NILKLYは実質1年弱ほどで解散したし、ベルハー’22は期間限定プロジェクトだったので、名実ともにフィンズとしての唯ちゃんがいちばん長い状態になるわけで、あの時のNILKLYでのワクワクするようなニューカマー感から、ベルハー’22というプロジェクトを経て、今ではフィンガーランズを引っ張る頼もしい存在となっていて、リスペクトしかないです。わたしは同じ期間で唯ちゃんのように様々な角度で成長できているだろうか、と胸に手を当てて振り返る2024年始。

 唯ちゃんの好きなところは可愛いとか面白いとかアツいとか思考の幅とか色んなところを挙げられるんですけど、やっぱりステージ上でのパフォーマンスの素晴らしさで「この子が推しだな…」と直観したところがあって、そこが今でも変わらないどころかより強まっています。小さい身体を感じさせない空間使い、情動を乗せたパフォーマンス、高いダンススキルを各楽曲の世界観にバチッと合わせて発揮できるところ、そして歌の面でもあの動きをしながら安定していること、乗せる感情がより深く繊細になっているところ、パフォーマンスそのものを楽しんでいるところ、グループとして総体でどう見えるかをパフォーマンスで常に意識していると感じるところ、言葉にしてみるとこんな感じですかね。ステージの1回性を強く認識しているからこそ、「いまこの時」のパフォーマンスをしてくれるところをわたしは強く信頼しているし、大好きなところでもあります。

あとは唯ちゃんとのチェキツイ(概念)を貼っていきます。

シングルのリリース
 2023年にフィンズは2枚のシングルをリリースしました。1stの「Escape!!」は4月、2ndの「Butterfly」は7月。お披露目だった2022年12月31日のAqbiカウントダウンライブでは「storm rider」「ユレルミライ」「Bluelight knight」「Agitator」の4曲のみの披露でしたが、1stワンマンである「Right Here, Right Now」では14曲までレパートリーが増え、さらに2024年1月30日には1stアルバムのリリースを控えているという状況です。現時点でライブではおろしていても音源化されていない楽曲に加え、アルバム収録で未披露の曲も、さらにはアルバムにも入らない新曲もとにかくめっちゃ曲作ってるみたいです(ワンマン後のトークショーで田中さんが話していました)。

 これは音源が出るたびに思ったり伝えたりしていることなのですが、こうして皆のワークスが世に残り続けることが本当に有り難いと思っているんですよね。音楽って強く記憶と紐付くからこそこの時期にこんな感情だったな、とか色々なものを思い出せるし、時代や国だって超えてこの音楽が刺さる可能性だって大いにあるわけで、記録・記憶という意味でもどんどん残してくれたら嬉しい、と思っています。

 上記の2シングルに収録されている楽曲はフィンズのライブにおいても披露回数が多くまさしくライブの骨格を為す楽曲群であるわけですが、盛り上げ曲としてのAgitatorやstorm rider、世界観の楽曲としてのユレルミライやBluelight knight、そして各表題として遊び心が満載のEscape!!、Butterflyというように、1つのライブでもいくつもの表情を魅せられるのがフィンズ楽曲の素敵なところだと思っています。ライブのうち大半は対バンイベントであるわけで、その時間枠はだいたい20〜40分くらいの間だと思うんですが、その時間内でどうお客さんを掴むか、自分のところのファン以外も含めてどう届けるか、に対して真摯にセトリもパフォーマンスも組まれているように思います。どのグループもやっていることとは思うんですが、その徹底ぶりというか信念を毎回感じるところが好きです。

 また最近の上記2シングルには収録されていない楽曲群でいうと、わたしは特に√G、Night Thinker、FYIあたりが最近好きです。後ろで鳴っている音はわりと難しいことしてたり凝った作りだったりもするんですけど、メンバーのパフォーマンスがそれらをポップにしているというか、「複雑なことを簡単そうに」見せる感じというか、このあたりは美学だったりもするのかなと思うなど。アルバムの発売が楽しみ。

 そしてMV!!!!唯ちゃんが加入して以降のNILKLYではライブリリックビデオのようなものはあったにせよ正式なMVとしてはなかったはずなので、そういった意味でも唯ちゃんがMVに居ることそれ自体で公開当初しっかり泣いた記憶があります。MVは散らかった部屋の中でメンバーが動き回る、という構成としてはワンシチュエーションながらも、メンバーそれぞれの個性のカラフルさと予測不可能性がまさしくフィンガーランズを象徴しているようで、どんなグループ?とプレゼンするならいの一番にこのMVを観てもらいたい!と思う仕上がりになっています。ちなみにYouTubeのこのMVコメント欄の一番上にある英語の長文コメントがかなり良かったので見てみてください。

ライブ
 わたし自身はフィンズのライブに全通できたわけでもなく、仕事が立て込んでいた時期は普通に間隔空いてしまうときもあった人なのでこの1年間のすべてを見れたわけではない、という事を前提にしておくとしても、印象深いライブについてはここに書き起こしておきたいと思います。

<1/8:AQBI DIG 2023@新宿LOFT>
ミシェルフィンズfishbowlという私得な対バン。ちなみにこの日の夜の部はベルハー’22とベルハーオリジンの対決である「DEAD or ALIVE」。どんなタイトルのライブ名なんだ。

過去のわたしありがとう。ライブ自体の感想は上記に書いてあるので詳細はそちらに譲りますが、たまにこういう全文脈が回収される日みたいなのがあります。fishbowlは久松さん欠席で(成人式だったかなたしか)、距離が刺さったんだよな…とか色々思い出します。あとこの日にレーレが卒業発表していた。

<4/16:AQBI DIG Rising@新宿LOFT>
4月まで飛んでいるのは唯ちゃん生誕は上記で既に示したので省略しているのと、あらゆる意味でちょっと余裕がない期間だったのでこうなりました。またこの日は新生ベルハーのデビュー日であり、わたしはみとちゃん推しだなあと’22の短い期間ながら確信していたので、こうして正式にデビューできたのが嬉しかったね。フィンズはこのあたりがEscape!!のリリース時期だった気がします。ベラドンナをライブで披露し始めたくらいの。始動から丸3ヶ月が経過し、観ている回数はこの時点でそう多くないにしても、メンバー各人の個性とパフォーマンス特性、「フィンガーランズ」がもたらすライブ空間についてわたしの中で感覚を掴めてきたような時期でした。


<7/9:ZOOMANKA@代官山UNIT>
また7月までここでは飛んでますけど、5月も6月は1〜3月ほど行けてないわけではなく、毎回の中で重なる感動も関係性もあったり、楽曲が育っていく様子も見れた上での1st主催ライブだったので、思い出深かったです。しかも代官山UNITはグーグールルの東名阪ツアーだったりあんちろちー解散だったりと個人的にも思い入れが深い、また箱として音もいいので好きだったりしました。

ZOOMANKAの由来だとか色んな話を上記のインタビューでしているので未読の人はここに一回飛んでもらって、読み終えたらまたここに戻ってきてください。
たぶんZOOMANKAあたりではもうButterflyもやったし絶頂VENUSもやってたと思います。これまでのフィンズにとっては対バンの主催イベとはいえかなり大きい部類の会場で、ステージングとしてどうなるんだろうという目線もありましたけど、会場の広さにも負けずに自分たちの今できる最大限をぶつけていたように思います。


<8/11:ちろフェス2023@高円寺HIGH>
わたしの地下アイドルオタク人生の入り口であり同い年の星、推しメンであり稀代のエンターテイナーであるはるちろの生誕。あんちろちーたちも集結したり同窓会のような雰囲気もあった。普段フィンズの振り付けをしてくれているナンシー先生もステージでパフォーマンスしたりとレアな機会。この会場でフィンズを観たというエモーショナルが重なったのでここにも書き残しておきます。はるちろの煽りというか掛け声は誰にも真似できない、それでいて確実に場を温めてくれてサイコーだな…と再認識したライブでもありました。ほとんどはるちろの話しかしてないけどAqbi OGとの交流があったりするのもわたしは嬉しい。


<8/17:GECKO IDOL@渋谷asia>
カウントダウン以外の深夜イベは初だったかもしれないです。チッタのとか行ったこと無いので。対バンとしてはAFTERSとsituasion、ミシェルという知り合いオタクも行ってる現場だったり個人的に好きな音のグループなので、対バン被ったらちゃんと観たい自分にとって私得でした。AFTERSが「真面目に不真面目」ならシチュは「不真面目に真面目」、ミシェルが「ガンギマリ」ならフィンズは「全力の遊び」みたいな感じ?音楽的にも深夜イベントが合う座組だったしエクストロメとかでもわりと被ったりするので今後も見ていきたいグループです。

上記の唯ちゃんインタビューはちょうどこのあたりの時期(公開は8月24日)で、ZOOMANKAを経てワンマン開催が決まったタイミング、直近では@JAMを控えるシチュエーションでのグループの現在地を語るものになっています。インタビューのオタクなので(インタビューのオタク?)こういうのもっと読みたいっすね…と割と思っています。


<9/27:NUTS PARK Vol.3@渋谷Milkyway>
わたしが桜子ちゃんと初めて邂逅した日です。前日か前々日かのライブで唐突に新メンバー加入したとの報をTwitterで知ったので、まだ驚きも冷めやらぬ中パフォーマンスを見た記憶があります。フィンズ自体はワンマンを目前に控えた状態で、桜子ちゃんは加入と同時にワンマンの準備もしてきたんだな、という。フィンズのパフォーマンスは場数を踏んできたことによるステージングレベルが総合的に上がってきたこと、ライブ内でのメンバー間での意志の共有と各々がフロアとステージの空気感を掴んでまさしく「交歓」ができる度合いが高まってきている状態にあったので、ここに入るのはかなり速い速度で走る車に飛び乗るような状態…?と思ったりもしました。実際参加曲は多くはなかったものの、パフォーマンスとしては周りの先達から多くを吸収していきそうな感じもあったので今後が楽しみ〜となった日でした。


<10/6:Right Here, Right Now@代官山UNIT>

UNITを完全に掌握していました。これは翌日のトークショー終わりで美月ちゃんと話してて本人から聞いたんですけど、「ZOOMANKAよりも会場が小さく感じた」ってことはフィンズの皆がでっかくなったということ、会場をフルに使えていたということ、お客さんに届けられていたということなので、かなり自分たちでも手応えあったんじゃないかなと思います。だし、あんなに「楽しい」の感情だけで心身が満ち満ちることなんてそう無いので、ひとえに皆のおかげです。ありがとう。既存曲は磨かれ、新規曲は自信を持って初披露できていたと思うし、この曲はこう魅せるのレベル感がちゃんと同期されている感じがして痺れました。デビュー10ヶ月で代官山UNITワンマン、スピード感はあっても早すぎる感じはしなくて、それはここまでの一つ一つのライブで自分たちのファンを拡大していったから今があると思うわけです。極めて戦略的に。目標や大志が共有されていればおのずとメンバーたちの方向も揃うし、それでいてパフォーマンスの個性はちゃんと各々の方向の伸びていたので今後もめちゃくちゃ楽しみ〜〜〜となった時間でした。マジで良かった。

<10/7:ワンマンアフタートークショー@LOFT9>
翌日のトークショーですけど、かなりのボリュームだったのですべてを覚えているわけではないけれどもオーディションの話、今回のワンマンに向けた諸々、最初の頃グループはどんな感じだったか、とか初めてちゃんと聞くような話が多く大満足の会でした。アルバムのデモ曲(歌唱なし)を流すコーナーだったりもあり、それこそ1月2日のアイドル第四会議室で流れた『またね来世で』も含まれていたかもしれない。楽しみ。


<10/28,29:トロメ〜湯♨@福島いわき湯本温泉>
実は個人的にフィンズでの初遠征でした(ベルハーでも)。かつてベルハーで綱島温泉のに行ったことがあるのでイメージはなんとなくできていたけど、実際行ってみると想像を遥かに超える楽しさでした。想定よりはコンパクトな宴会場だったけれど、音出しもフロアのレギュレーションも新宿LOFTみたいな状態だったので(一斉ジャンプのみ控えて〜くらい)ぐっちゃぐちゃで楽しかった。合間に入る風呂がまた最高でしてね…
2日間にわたるライブなのでハイライトの瞬間はいくつもあったわけですけど、特に印象深いのは2日目のフィンズ。後半の2〜3曲をフロアに降りて360度ライブを展開していたのがぐっと来ました。事前に作戦立てはしていたみたいですけど、実際に実行するにあたってはフロアへの信頼だったりを感じてこのあとちょっと泣いた。

またこぼれ話として
①いわきに泊まってたので2日目電車で湯本に向かわなきゃいけないのに、常磐線の反対方向に乗ってしまったが故に朝イチで6km歩く羽目になった
②湯本駅前の足湯に知り合いオタクたちがいたので混じったら、地元の仕出し弁当屋のおっちゃんが整体できるらしく首肩とかほぐしてもらった
③2日目のライブで足踏まれて紫に腫れたりして、後日整形外科に行ったら左足小指が骨折していた

また2024年も開催してほしいイベント。こばけんさんお願いします!!


<11/12:エクストロメ!!@新宿LOFT>
わたしの誕生日だったので僭越ながら…。エクストロメに出る機会が多いこともあるけど、いいライブの記憶には常に新宿LOFTという会場があります。ステージ高があるわけでもないし、めっちゃ広いわけでもない、構造も不思議、でも音とか空気感とかメシとか最高なんですよね。あとはこうした同じ会場で定点観測的に見ることによる成長度合いなどが感じられるのもGood。


<12/17:エクストロメ!!静岡@LIVE ROXY SHIZUOKA>
ROXYはfishbowlでよく行く箱なので、そこにフィンズもベルハーもやってくるという私得な座組。情報出た瞬間これは私だ────となった(?)。なお予定が入っていなとで昼の部夜の部のうち昼しか見れてはいないんですが、静岡で躍動するフィンズの皆が見れて嬉しかったです。唯ちゃんはいずみちゃんとよく話してるイメージがありますけど、今回日音ちゃんも「唯ちゃんと話したよ!」と報告してくれました。かわいい。お互いのダンスをリスペクトし合っている関係性。


<12/31:AQBI DIG PARTY & COUNTDOWN>
また今年もnestで年を越しました。実家。こうしてフィンズ1周年を思い出の地で迎えられることに感謝。PARTYとカウントダウンでセトリを結構入れ替えたり、PARTYに至ってはデビュー当時の1年前に披露した時と共通するのはstorm riderだけという成長を感じさせるセトリ。あのイントロはやっぱりギアが上がる。厳密にはエクストロメ→PARTY→カウントダウンなので3現場だったんですが、それら全てでいまの大晦日をぶち上げてくれる信頼感。柱としての唯みずほ、という構図が最初の方は際立っていたところもあったと思いますが、ZOOMANKAそしてワンマンを乗り越えて各人がどんどん強くなると同時に、背中を預け合える、誰かが不在だとしても補えるチーム力がちゃんと備わっている、というのを最近は強く感じるようになりました。唯ちゃんはこの前体調不良で(おそらくAqbiに入って初めてくらいのレベルで)お休みした時があったんですが、皆勤への思いもあったとしても、みんなが頼もしかったから休めたという趣旨の言葉を聞けたのもよかったです。あとは美月ちゃんも「自信がついてきた」と言ったりしててめちゃくちゃよかった。実際それはステージングでもみんなから感じるところで、さらなる相乗効果を生んでる気がします。あなた達はすごいんだよ!
また楽曲交換ではチャッピーを披露。みずほちゃんが演るチャッピーをnestで観るのはたぶん2018のカウントダウンであやのみずほのベルハーを観た時以来だし、あとは唯ちゃん生誕でYUZUとしての1番のみ披露(WOMB)だったかと記憶しています。イントロでフロアが沸騰するあの感覚、ずっと忘れないと思います。楽曲交換ってわりと人によってはセンシティブ(?)だったりするじゃないですか、それをわたし個人としては乗り越えてぶち上がるくらいに楽しかったし刺さりました。誰が歌い継いでいくか、みたいな話もあるんでしょうけど、カウントダウンにおいてはそういう特殊な磁場なので時々幻のような光景が見える、そういうことなんだと思います。

ユレルミライ

<展望>
 フィンズは結成1周年を迎え、1月30日には1stフルアルバム『Finger Runs』発売を控えています。さらなる次の目標へ、という意味では以前インタビューでも答えていたし1月2日のアイドル第四会議室でも話していた、結成2年でのTDCホールでのライブ。あと個人的には昨年出場叶わなかったTIFだとか、@JAMでのデカステージでの出演とか、観られる景色はまだまだたくさんあると思っています。これはトークショーでもインタビューでも節々で感じるところなのですが、目標設定とそこまでの設計が具体的だからこそ、今ここで何をすべきかを常に共有して動いているチームだな、と感じています。色々仕込んでいる部分もあるでしょう、そうした「企み」含めてこれからも楽しみなグループです。

<メンバーへ>
小笠原唯さん
上の方でも書いたんですが、わたしはあなたの人間性もステージングも大好きです。出会えてよかったしフィンズでも応援できて幸せです。グールル以降ではもうAqbiのオタクしてない可能性もあったから、こうして今の自分が作られていることの一部は確実に唯ちゃんの存在です。ありがとう。これからも何卒。

朝倉みずほさん
パフォーマンスってダンスとか歌とか表情とかいろんな構成要素があるという考え方もあると思うんだけど、個人的にはいかにフロアを掌握するか、視線と心をガッチリ掴むか、という感覚的なところに重きを置く人なので(わたしが)、そうした意味でこれまで観てきた沢山のアイドルの中でもトップだと思ってます。ほんとに。インタビューでも言われていたけど、みずほちゃんがフィンズにいることの大きさってすごくて、ライブに、パフォーマンスに対して経験も直観も含めてメンバー間で共有できるチームになっていたりするのも素敵だなあと思うわけです。そしてずーーーっと可愛い。BIGな𝓛𝓞𝓥𝓔。

兎月こむぎさん
フィンズを拡げてくれているのはこむぎちゃんのパフォーマンスであり、人を惹きつける魅力的な人間性だと思っています。Aqbiにはこれまでいなかったタイプのヴォーカリストであり、アコギ弾き語りとかでも感じる音楽への感覚の鋭さと愛だとかも含め、本当にフィンズに決めてくれてありがとうという気持ち。話すとかなり「核」の部分の話になるのも好き。熱さをステージで出し切ってくれるし、ステージとフロアの感覚を両方知っているからこそ、ここぞというタイミングで最大出力を出してくれる信頼感があります。好きやよ!!

鹿目あきさん
「フィンズの心臓になりたい」と話していたように熱いものを持っているあきちゃん。全てのパラーメーターがどんどん成長しているのを感じるとともに、ファッション等の自己プロデュース力の高さ、好奇心と探究心からくるライブパフォーマンスにおける遊び心、わりと通ってるコンテンツとかが共通してるところ、とかどんどん自分の中で刺さるポイントが増え続けています。静岡のエクストロメで話したことがかなり印象に残ってたりもしてます。いろんなifが重なってフィンズで出会えたことに感謝です。好(ハオ)

中谷美月さん
思えば節目節目で心境とか抱負みたいなものを会話の中で聞いてる気がして、その時のそれを本質的に答えてくれていると思っています。真面目なお姉さん(ギャル)だな〜と思ってたら天然なところも割とあったりしてギャップも含めて好き。ステージングは身長があることからも含めてダイナミックなところもありながら、歌も表情も情感込めて緩急を使い分ける巧さもあるので、目線が惹きつけられるところがあります。トークショーのエピソードトークも最高だった。

新田桜子さん
福島トロメ前からしばらくお休み中ではありますが、ワンマン後のトークショーでも垣間見えた頼もしさと真面目さ、大物感はとっても楽しみな存在です。厚底履いて「今日は唯さんより背が高いんです!」って言ってたの可愛かった。

桜子唯

おわりに

 というわけで、デビュー1周年を迎えたフィンズに寄せて文章を書いてみました。大好きなグループの1周年を祝えることも、メンバー皆が成長を実感しているのもとんでもなく嬉しいです。唯ちゃんは「ぎんちゃんほんとフロアで楽しそう」って言ってくれるんだけど、そうさせてくれているのは紛れもない君たちで、それに対しての瞬間瞬間の心の動きなんすよ、ということを伝えたいです。2024年も何卒よろしくお願いいたします。

おまけ

普段なら主題にかこつけてあんまり関係ないMVとかを貼るゾーンなのですが(?)、今回は本編に入らなかったわたしのツイート置き場とさせてください。

↑これのちほど聞いたらあきちゃんのことだった


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