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ショパンが好きになった

大人になってから始めたピアノレッスン。今練習しているピアノ曲は、ショパンの「子犬のワルツ」。楽譜をみたときに、そんなに難しくなさそうだと思って選んだのだけれど、思わぬところにいろんな音のしかけがあって難しい。たくさん練習しないと弾けそうもない。ショパンっておもしろいなあと思い始めたとき、『すべて真夜中の恋人たち』(川上未映子:著)を読んだ。

始めて人を好きになった時の胸の苦しさを思い出させてくれる小説だった。苦しくて胸のあたりがいっぱいになって、食べ物もあまり食べられず、ただひたすらぎゅっと思いだけを抱きしめた日々。

小説の後半は、ショパンを聴きながら読んだ。小説中にショパンの「子守歌」が出てきたからだ。だから主に「 Berceuse Op.57」を聴いてみた。主人公の切なく、吐き出さずにいられない言葉たちは、ショパンの音にぴったりだった。
私はショパンが好きになった。

難しい曲が多いようだけれど、「子犬のワルツ」以外の曲にも挑戦したいと思う。心をぎゅっとさせながら。

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