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子どもの言動に振り回されない

生徒の意見を求めて 

 学校が生徒にとって良いものになるように生徒に授業をよくするためのアンケートを自由記述でとることがあります。多くは「社会の自分たちで考え合う時間はいいです」や「黒板の字が小さいので大きくしてください」「宿題が多いです」という授業方法についての意見です。しかし、中には教師の人間性に触れる意見があります。

教師が傷ついてしまう

 生徒は「担任の先生をなんとかしてほしい」「○○先生の人間性がやばい」「担任の声がへん」とアンケートの内容を超えて書くことがあります。書かれた教師はひどく傷ついて「土日は本当に何もできませんでした。月曜日はよく出勤でき他と思います」とおっしゃることがありました。他の教師は「生徒は教師には何を言っても許されると思っている。教師に対しても傷つけるようなことは書いてはいけないと指導しましょう」と言い、生徒に指導をすることになりました。書かれた教師は「本当につらかった。ここで口に出しておかないと、自分で持っているのはとてもつらかった」とおっしゃっていました。

生徒は発達途上

 中学生の時期は、自我が芽生え、両親や教師などの周りの大人から離脱しようとして、大人の言うことを聞かずに自分の考えで行動しようとします。しかし、まだ十分には成長していないため困難にぶつかると大人に甘えてきます。そんなことを繰り返しながら、自分で困難を解決していく力をつけていきます。

 ですから、大人は中学生から少々嫌なことを言われても、「これも成長の一つの過程である」と理解をして、感情をゆさぶられないことが大切だと思います。また、嫌なことをいう中学生に対して、「この子はどうしてこんな発言をするのだ」と発言した背景に考えを巡らせることが重要かと思います。

生徒を理解しながらも、傷ついた教師には共感が大切

 でも、やっぱり生徒から自分に対するネイティブな発言を聞くのはつらいことです。中学生の特徴を話し、生徒の嫌な回答を見て傷ついた教師には、十分に共感し、中学生の言ったことをそのまま受け取らなくてもいいことを納得してもらうことが大切だと思います。

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