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【事例】名古屋グランパスがシーズンチケットお届け隊を実施している件

今回のお題はこちら。

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①シーズンチケットお届け隊

グランパスがなにやらシーズンチケットお届け隊なるものを実施している模様。抽選で選ばれたシーズンチケット購入者の自宅に選手が郵便局員に分して届けに行くという企画です。

調べてみたところ、グランパスは2015年からシーズンチケットお届け隊という企画を実施しているようです。今年で4年目。

シーズンチケットに各クラブは様々な特典を付与しています(例えば広島なら優先入場とか新加入選手記者会見参加権とかチケットアップグレードなど)。これもいずれ調べてみたいなー。

②名古屋のシーチケ複雑問題

そんなこんなで名古屋のシーチケについて調べていたのですが、そんな中で直面したのが「名古屋のシーチケ複雑問題」。まずはこちらをご覧下さい。

このように名古屋のシーチケには全部で6種類もあるようなのです。席種が6つあるわけではありません(席種を加味すると全部で70通りくらいの組み合わせがあります。大人・子供は考えない場合で)。Jリーグにここまで細分化しているクラブって他にあるんでしょうか。私気になります。

なんでこんなに細分化されているかというと使用するスタジアムが2つあるから。Jリーグ全体で見ても2つのスタジアムを同じくらいの頻度で使用しているのは名古屋の他にコンサドーレ札幌くらいでしょうか(自信はない)。

ただ、簡単に調べてみたところ、コンサドーレは札幌ドームと札幌厚別公園競技場の席種は共通なのでシンプルな形になっていました。普通はそうですよね。

さて、名古屋の話に戻りますが、1番、3番、4番はいいとして、気になるのは2番と5番・6番。2番の「シーズンチケット(スタジアム別席種)」は、パロマ瑞穂スタジアムと豊田スタジアムとで別の席種を選びたいというニーズに応えたんでしょうね。

5番・6番の「スタジアムパック」というのは非常に面白い試みですが、「私は豊田スタジアムにしか行かないぞ!陸上トラックなんて絶対嫌だ!」とかいう人向けなんでしょうか。一体どんな需要に応えてできたのか謎です。

③ニーズ需要重視か分かりやすさ重視か

前述の「シーズンチケット(スタジアム別席種)」は消費者側の需要に応えて誕生したのだと推察されます。しかし、スタジアムごとに席種が変わるとお値段も当然変わるはず。価格が分からないと購入する際に困ってしまうでしょう。

そこで、名古屋は料金シミュレーターなるものまで用意してくれていました。いやー痒いところに手が届きますね。と思ってみてみると…。

待って。「開催試合数」ってなんですか。

試しにパロマ瑞穂スタジアムを2試合にしてみたら自動的に豊田スタジアムが18試合になったんですけど。何試合ずつ開催するかはクラブのさじ加減なのだから、その入力を求められてもという気が。

「日程発表前は試合数が分からないから仕方がないだろ」というのは理解できるのですが、消費者の立場に立てば「そんなこと言われても」という感じにならないでしょうか。

需要に応えてバリエーションを増やすことと、購入者にとって分かりやすくシンプルにするか。名古屋は前者を優先しているんでしょう。ただ、なかなか簡単ではないんだろうなと。シーズンパスの売り方一つとっても違いがあって面白い。

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P.S.名古屋の選手紹介ページが充実しすぎててすごい。写真とか参加したイベントとか全部見ることができるんですね…。選手サポからしたら最高なんじゃないでしょうか。他のクラブも真似するべき。


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