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成し遂げなくとも祝われたい

「30歳でも成人式を開いて欲しい」
突然恋人はそう言った
私達が成人式に参加したのはかなり前になる
まだまだ若者で居たいということだろうか

「いやさ、成人以降は年をとることがちょっとめでたくない感じあるじゃん」
「いくつになっても誕生日パーティー開催して、めでたくしたらいいんじゃない?」
「そういうことじゃない」
そういうことじゃないらしい

よくよく聞くと、
成人までは無条件でお酒やタバコ、性的なこと等の新しい解放やお祝いがある
しかしそれ以降は社会的な立場が変化する程度で、自ら行動しない限り現状維持か衰えがメインになってしまう
それだけではつまらないという話らしい

「何ていうか、三十路祭があっても良くない?」
なるほど、20から30にバージョンアップしたことへの無条件のお祝いと解放が欲しいと
それは確かにただ誕生日を祝うのとは少しニュアンスが違うかもしれない

しかし、実際成人式以降の大々的なイベントといえば冠婚葬祭や同窓会程度で、それらは無条件で開催される訳ではない
ただ待っているだけでは何も起きないのだ
やはり恋人の願いは完全には叶わない
ではせめて、小規模でも我々で開催してしまおう

そんなこんなで
30歳!大人パワー全開パーティーを開くことになった
全開パーティーに必要なものはずばり何か、案を出し合うことになった
これは忙しくなる

やっぱり良い意味で『大人になったな』と感じる解放とは、日常的な瞬間が関わっていがちだと思う
大人買いや、一日中遊びまわったり等、時間も金銭も余裕があることが連想しやすい
そういった事柄の中で、成人式と差をつけた会にしたい

『今までにしたことのない大人的解放が三十路祭にはふさわしい』ということで纏まった
ただその場では具体的な案があまり出なかった為、この計画会議は一旦幕を閉じてしまった

私は30歳までに計画を練り上げ、全開パーティーを開催するつもりだ

おまけ:現段階で出ているとにかく弱い案

・美味しい食パンを1人1斤食べる会~高級バターやジャムと共に~
 日常的な食事内容で量も質もパワーアップ!というアプローチ

・朝から晩まで映画館~5本以上~
 イベントでない限り、若者は金銭的に映画館に長居しないので

・お互いの友達を沢山招いて同い年限定パーティー
 知り合いじゃない限り滅多に大人数で集まらない為

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