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ソ連製カメラの操作感覚は黒パンの味がする

1970年代のウィーンで暮らしたときの私のノスタルジックオブジェと言うのはこのようなソ連製カメラなのである。

わずかな資金でライカを買ったりしてもそれは販売して生活の元手にしなければならないから日本に送ってしまう。結果として自分の作品を撮るカメラと言うのは安いソ連製になるわけだ。

そこら中で書き古しているがソ連製のジュピターレンズというのが同じ条件で撮影した頭ミクロン50と全く区別がつかない。それ以来ソ連のレンズを信用するようになって以来50年以上使っている。

一方でソ連製のカメラと言うのはかなり様子が異なっていてソ連のアイディアで作ったものであるから無骨だし操作感覚はかなりギクシャクしている。今と同じようにwinで暮らしていた時も時間だけはたっぷりあったので何かにつけてソ連製カメラの巻き上げをしてシャッターを切るような動作を繰り返していた。つまりスナップ撮影の準備運動である。

それで理解できた事はライカカメラと言うのは白パンの味みたいなものだがロシアカメラと言うのは黒パンの味みたいなところがある。操作感覚を味覚に意味付けしてしまうのはへんてこりんではあるが実際そんな感じがするのだ。

この前期モデルのチャーミングなところはレンジファインダーのウインドウが四角いことだ。これで高級感が増しているというのが私の認識なのである。
ロゴタイプが赤なのもいかにも正しい社会主義と言う感じがする。

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