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5月第2弾カメラノートスペシャル 静物写真の腕を上げるその11. 机の上の物体が自ら存在を語り始める

7年半暮らしたオーストリアウィーンの部屋のデスクトップである。当時使っていたニコンSPが1台。脇にペリカンの安物の万年筆があって、脇にペリカンのインキ壺がある。後ろのほうにちょっと闇の中にエアメールの便箋と封筒が見える。最近のモバイラーがめんどくさいのは、古事記の引っ越しみたいに細かいケーブルで繋がれた小さな物体を適当なリュックサックに持ち込んであっちこっちでお店を広めることにある。仕事をすると言う事より下そういう細かい電子デバイスをもて遊ぶのがその人の本来の趣味であって仕事はやりたくないのではないかと考えてしまう。

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