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6 1971年に登場したオリンパスM1は画期的なカメラだった。それ以前の35ミリ一眼レフの常識を完全に超越していた。

1971年にオリンパスが登場させたエムワンは画期的なカメラであった。それまでの普通の35ミリ一眼レフカメラよりもワンサイズ小さかったのである。いや実際には2サイズ小さかったかもしれない。当時私はカメラアートと言うカメラ雑誌の英語版の連載で作品を掲載していたので新しく登場したばかりのオリンパスの新型一眼レフを手にすることができた。カメラアートと言うのは東京の京橋の角にある羊羹ビルであって、編集長の轟さんと言う人は信州の出身で山歩きが好きだからエレベーターのない8階建てなどでも全く問題がないのである。当時の私は20代であったからもちろん階段の上り下りで問題なかったのだが今のような歳になってはこういう羊羹ビルに通勤することはできないと思う。そしてテストカメラのオリンパスエムワンを手にして興奮した私は屋上に上がってこの新型カメラの小さいハンドリングを堪能していた。感心したのは小さいのは本体だけで巻き上げレバーとか巻き戻しクランク等は十分に大きいのである。何よりも操作性を重視した新しい時代の一眼レフであった。

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