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そろそろ二眼レフカメラの話をしないか?

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2眼レフワークショップの続きを書いてみよう。その1。 10月新マガジン 🦔オリンパスフレックス。あるいはローライメーターフレックス🦔

10年近く前に2眼レフワークショップと言う本を出して、これがまだまだそこそこ売れているのである。デジタルカメラでこういう本を出しても1年で売れなくなります。その意味でフイルムカメラの命と言うのは非常に長いことがわかる。フイルムカメラの良さはそのデザインそのものが使い勝手の良さであり、それを使い込むことが自分の写真術と言うよりも写真に対する思考をアップさせてくれると言うところに魅力があるのだ。

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10月新マガジン そろそろ2眼レフカメラの話をしないか? その2    🦔 間宮フレックスオートマット🦔

日米の講和条約が発効する前後の日本製のカメラには独特の質量があった。いわゆるメイドインオキュパイドジャパンの時代と新しい日本の時代との端境期にあった頃の日本製カメラと言うのは、その政策態度に尊厳があると言う感じなのである。人間の尊厳はよく言われることであるがカメラに尊厳も実はあるのだ。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか? その3 🦔ミノルタオートコードの使い手、須田一政が名作の数々を撮影したカメラは友人からの借り物であった。それが良いのだ🦔

そろそろ2眼レフカメラの話をしないか? その3 ミノルタオートコードの使い手、須田一政が名作の数々を撮影したカメラは友人からの借り物であった。それが良いのだ。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか? その4    🦔東松照明さんは彼の最初のローライフレックスを香港で買った。そのカメラで名作、太陽の鉛筆を撮影した🦔

東町さんが香港に行って初めてローライフレックス2.8エフを買ったのはセンセーショナルなニュースになった。1960年代か70年代のはじめの頃であったと思う。当時ローライフレックスは日本ではすごい高価であったから、カメラ屋さんなども香港に仕入れに行っていたのだ。だから東松さんが自分の撮影のためにローライフレックスを香港に仕入れに行くと言うのはなかなか結構なことだと感心した。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか? その5   🦔チェコの有名な山岳写真家から聞いた話。チェコ製の2眼レフカメラ、Flexaret。いざとなったら山にカメラをすててフイルムだけ持って帰ってこれる🦔

しばらく前かなり長いこと朝日新聞の夕刊広告、ブックタイムスに写真を載せていた。その当時はプラハにかなりいることが多かったので、プラハのアトリエに66のカメラが置きっぱなしになっていた。それがチェコ製のFlexaretであった。このカメラは戦争直後からかなり長い時期作られていてどんどん進化しているのである。1形から始まって確か最終モデルは7型あたりまで進化していたと思うが最終モデルは進化をしすぎてしまったきらいがあった。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか? その6 🦔ダイアンアーバスの2眼レフカメラのテクニックを分析する🦔

ダイアンアーバスは実にシリアスな女流写真家であった。80年代初めに気鋭の写真評論家小久保あきらさんのマンハッタンのアーティストアパートメントにお邪魔したときに以前そこにあのダイアンアーバスが住んでいたのだときかされて感激したのであった。ダイアンアーバスの1連の人物写真は70年代の世界に非常に重要な衝撃を与えた。写真家本人はどのような風貌であるのか私は全く知らなかったのだがある時偶然の機会からそれを知ることができた。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか?その7 🦔ウォーカーエバンスは大型カメラで1連の名作をとったな人生の最後に行き着いたのが6台のローライフレックスであった。なぜなのか?🦔

ウォーカーエバンスはストレートフォトグラフィーの大写真家の中で最も優れた写真家であると思う。この間亡くなったロバートフランクをしてGuggenハイムフェローシップに推薦したのは他ならぬウォーカーエバンスであった。ウォーカーエバンスは彼の仕事Noteウォーカーエバンスアートワークに非常に細かく機材の事とか実際の撮影のことを書き記している。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか?その8   🦔ワイドアングルローライフレックスと言う不治の病🦔

ワイドアングルローライフレックスと言うカメラがあった。55ミリのディスタゴンがついている。昔の写真会でこれを愛用していたのは、佐藤明さんだった。値段も非常に高いローライフレックスであった。長年このカメラがそういう優れた写真家が選ぶカメラとして開発されたのかと思っていた。ところが調べてみたら事実は全く違うのである。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか?その9 🦔フランス製のSem Flexを見直す🦔

フランス製のカメラである。フランス人のカメラの選び方と言うのは車の選び方と同じようなところがあって、例えば有名なシトロエンであるが、最高級のDSシリーズに対して2CVのような実用主義に適した安価な車を出していると言うのがフランスの工業生産物の伝統である。このカメラはどちらかと言えば普及モデルでシトロエンのアヒルのような存在感だが、細かいところが実によく考えられて作られている。革ケースの作りも非常にお金をかけている。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか?その10🦔世界で最もレアなTLR Rectaflex🦔

ローライフレックスの本社はドイツのブラウンシュバイクにあった。何度かそこに取材に行ったことがある。これはドイツが東西に分かれていた当時の話なのである。ブラウンシュバイクから東西ドイツの国境と言うのはそんなに遠くない。だから鉄のカーテンが近いぞと言う空気が無言のうちに街に存在しているのが奇妙であった。東西ドイツ統一から30年以上経てばそんな事はないが、当時はフォクトレンダーを取材に行った時も同じような感じがした。このことが街の雰囲気をなんとなく暗くしていたのだった。

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そろそろ2眼レフカメラの話をしないか?その11  🦔ローライフレックスTの魅力を考える🦔

ローライフレックスTと言うカメラは1連のローライフレックスのシリーズの中ではちょっと安いバージョンなのである。レンズはカールツアイスのTessarがついている。ローライフレックスのレンズは戦前のスタンダード以来このレンズが定番になっているからその意味ではローライフレックスの歴史的伝統あるレンズを最も正統派として継承していると言うことにもなる。

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